新しい年2008年がスタートし早くも5日が過ぎてしまった。今年はどんな年になるのだろうか。
年末年始恒例の城山クライミングは、今年は2日からとなった。お陰で30日は母の餅つきを手伝い、実家の掃除をする。年老いた母に取って掃除はどうも苦痛なようで、かなり汚い。それでもそこで暮らしていたら、その汚さも麻痺してしまっているらしい。とくに生活の中心の茶の間は、ゴミだらけになっている。母に「何もかもほかされて(捨てられて)しまう!」と文句を言われながら、せっせとゴミ袋に押し込むと何と3個も出来上がってしまった。
31日は、我が家の掃除と買い物とちょっとした煮物をしてみた。特筆すべきは、母のお正月の定番である棒ダラを今年は私が煮てみた。母の棒ダラは、我が家の子ども達が小さい頃からの好物で「おばあちゃんの棒ダラ」と言い毎年楽しみにしていた。しかし棒ダラは、一週間程水に浸けてから出来上がるまでかなりの手間ひまがかかり、数年前から面倒がってもう煮なくなってしまっていた。。たまたますでに水に浸けてある棒ダラをスーパーで見つけて、今年は私が煮てみた。柔らかく出来上がったが、母の味と比べると薄味になってしまったようだ。それでも初めてにしては上出来で、母も娘達も喜んで食べてくれて、あっという間に無くなってしまった。
お正月元旦は、母も交えて5年ぶりに家族揃ってお正月を迎えた。そして何よりも珍しいのは、石清水八幡宮まで家から歩いて初詣に家族で出かけたことだ。お正月を初詣でスタートというごく普通の過ごし方を、山へ行き出してからはしていなかったことを初めて自覚したこととなった。いざ出かけてみると八幡宮の本殿へは長い行列で前まではなかなかたどり着けない。しばらく並んでみたが諦めて、列から外れてたところでお参りして帰ってしまった。
初詣の人出を見て、これが日本人の正しいお正月の過ごし方なのでは、と思い出させてくれた気がした。特にこの4年間は、修善寺ユースホステルのお雑煮やお節料理と、岩場でクライミングに興じて過ごしてきたが、やっぱりこれは尋常ではない。
久しぶりに人並みの元旦を迎えて初詣にも行き、単純な私はきっと今年は良い年になるに違いないと思えるのだからお目出度い。
それでも2日の早朝から城山に向かった。修善寺ユースは改修中ということで休館らしいので、クライミング仲間から聞いていた民宿福井に宿泊した。ここは温泉というメリットはあるが、やはり修善寺ユースに軍配が上がる。
3日間のクライミングはとくに成果はなかった。心の愛も登れなかった。ほとんどムーブも固まっているのだが力つきてしまう。自分の限界をつくづく感じたクライミングだった。初詣でしっかり本殿まで行ってお願いしなかったせいだろうかとふと頭をかすめるが、これは実力だから仕方がない。いやいや、他力本願は良くない。しかし楽しく登れたので、良しとしよう。
これは余談だが、城山でとても嬉しかったのは山野井泰史さんと妙子さんご夫妻にお会い出来たことだ。特に妙子さんは沢木耕太郎の「凍」を読んで以来のフアンであるだけに、少しお話が出来たのも嬉しかった。会った印象は、凄い人というよりも優しそうで気さくな感じがした。しかし、その手に私の目がいった瞬間妙子さんの強さを目の当たりにしたようでたじろいでしまった。
どんな困難に出くわしても、ごく当たり前のように平気でいられる強さを感じる。「あまり登れないんですよ」とおっしゃりながら、指の無い手でちゃんとホールドを掴み登って、山野井さんのビレーもされている。それも、ごく当たり前に…。
本での印象以上に、凄い妙子さんがさらりと私の中に入って来たような気がした。
年末年始恒例の城山クライミングは、今年は2日からとなった。お陰で30日は母の餅つきを手伝い、実家の掃除をする。年老いた母に取って掃除はどうも苦痛なようで、かなり汚い。それでもそこで暮らしていたら、その汚さも麻痺してしまっているらしい。とくに生活の中心の茶の間は、ゴミだらけになっている。母に「何もかもほかされて(捨てられて)しまう!」と文句を言われながら、せっせとゴミ袋に押し込むと何と3個も出来上がってしまった。
31日は、我が家の掃除と買い物とちょっとした煮物をしてみた。特筆すべきは、母のお正月の定番である棒ダラを今年は私が煮てみた。母の棒ダラは、我が家の子ども達が小さい頃からの好物で「おばあちゃんの棒ダラ」と言い毎年楽しみにしていた。しかし棒ダラは、一週間程水に浸けてから出来上がるまでかなりの手間ひまがかかり、数年前から面倒がってもう煮なくなってしまっていた。。たまたますでに水に浸けてある棒ダラをスーパーで見つけて、今年は私が煮てみた。柔らかく出来上がったが、母の味と比べると薄味になってしまったようだ。それでも初めてにしては上出来で、母も娘達も喜んで食べてくれて、あっという間に無くなってしまった。
お正月元旦は、母も交えて5年ぶりに家族揃ってお正月を迎えた。そして何よりも珍しいのは、石清水八幡宮まで家から歩いて初詣に家族で出かけたことだ。お正月を初詣でスタートというごく普通の過ごし方を、山へ行き出してからはしていなかったことを初めて自覚したこととなった。いざ出かけてみると八幡宮の本殿へは長い行列で前まではなかなかたどり着けない。しばらく並んでみたが諦めて、列から外れてたところでお参りして帰ってしまった。
初詣の人出を見て、これが日本人の正しいお正月の過ごし方なのでは、と思い出させてくれた気がした。特にこの4年間は、修善寺ユースホステルのお雑煮やお節料理と、岩場でクライミングに興じて過ごしてきたが、やっぱりこれは尋常ではない。
久しぶりに人並みの元旦を迎えて初詣にも行き、単純な私はきっと今年は良い年になるに違いないと思えるのだからお目出度い。
それでも2日の早朝から城山に向かった。修善寺ユースは改修中ということで休館らしいので、クライミング仲間から聞いていた民宿福井に宿泊した。ここは温泉というメリットはあるが、やはり修善寺ユースに軍配が上がる。
3日間のクライミングはとくに成果はなかった。心の愛も登れなかった。ほとんどムーブも固まっているのだが力つきてしまう。自分の限界をつくづく感じたクライミングだった。初詣でしっかり本殿まで行ってお願いしなかったせいだろうかとふと頭をかすめるが、これは実力だから仕方がない。いやいや、他力本願は良くない。しかし楽しく登れたので、良しとしよう。
これは余談だが、城山でとても嬉しかったのは山野井泰史さんと妙子さんご夫妻にお会い出来たことだ。特に妙子さんは沢木耕太郎の「凍」を読んで以来のフアンであるだけに、少しお話が出来たのも嬉しかった。会った印象は、凄い人というよりも優しそうで気さくな感じがした。しかし、その手に私の目がいった瞬間妙子さんの強さを目の当たりにしたようでたじろいでしまった。
どんな困難に出くわしても、ごく当たり前のように平気でいられる強さを感じる。「あまり登れないんですよ」とおっしゃりながら、指の無い手でちゃんとホールドを掴み登って、山野井さんのビレーもされている。それも、ごく当たり前に…。
本での印象以上に、凄い妙子さんがさらりと私の中に入って来たような気がした。