お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
?



<その2>から続きます

 PC3にランドヌールが到着するたびに、AJ千葉のスタッフの方が「電池を温存してください」と注意を促している。そんなに真っ暗なんだろうか。「ヘルメットライトで照らしてないと、カーブが曲がれなかったよ」。試走をしたスタッフの方がそんなことを話していた。

 出発しようと準備していたら、パンク大魔王に魅入られた信ちゃんが到着。自転車をひっくり返して、チューブを点検している。スタッフの方が2人手伝っていて、パンクの原因も分かったみたいなので、大丈夫だなと思い、見捨てて安心してスタートする(^^:

 PC3から┣字の三石山入口はわずか1.2km。道は下っている。そして真っ暗。

 1.2km下ったところでスローダウンして右手を見る。だが、そこには漆黒の闇があるだけ。道なんてありそうにない。おかしい。ここじゃないのか? しばらくその真っ暗闇を見ていると、「三石山」と書かれた白い看板がぼうっと浮かび上がってきた。どうもここみたいッスね。意を決して暗闇へ向かって走る。すると、幸運にも道があったよv(^o^)v 助かった! ブッシュに突っ込むんじゃないかと思った。

 しかし、ブルベを何回か走っているが、こんな暗闇のなかに突っ込んでいったのは初めてだ。何で、明るいときにここを走らせてくれないんだろう。正午スタートを恨むぜよ。

 道はいったん下り、緩やかに上り始める。所々に街灯があり、右手は開けていることが多いのでそれほど暗いとは思わなかったが、上るに連れて暗闇の道と化してきた。

 ライトはEL520が3灯とEL135が1灯。そしてヘルメットにはパナソニックのBF-268。ヘルメットライトは、キューシートとサイコンを照らすためだけと思っていたのだが、この三石山の上りは曲がりくねり、グレーチングが大きく口を開いている厳しい道。初めて一番明るいモードにしてみると、意外やレーザービームのように行く手を明るく照らしてくれた。頼もしかった。紀伊半島1周から導入したのだが、電池がもったいないと一番明るいモードでは使わずにいたのだ。

 のんびりと上っていると、タヌキが一匹、目の前を通り過ぎた。

 もういないよなと思っていたら、またいた(◎_◎;)  今度のヤツは明かりを照らしても逃げない。どうするつもりだ? 徐々に近寄って行くと、ヤツはこちらをずっと睨んでいたが、至近距離になってから初めて動きだし、あっという間にどこかへ潜り込んだ。

 ブルベを走っていると、こういう出会いにも慣れるなぁ。熊は困るけどねぇ。

 ピーク付近には駐車場、そして綺麗そうなトイレもあった。うん? 仮眠もできそう? でも、こんな所で寝ていると、怖そう(>_<)

 下りも厳しいカーブと大きく口の開いたグレーチング、そして暗闇のため、スピードも出せない。上りとたいして変わらないんじゃ・・・(^^:

 R465とぶつかるまで下る。帰りのことを考え、出てきたところの風景を頭に焼き付ける。「三石山観音寺」とか何とかいうでっかい看板があった。

 R465に入ると、細かなアップダウンが始まった・・・よな、確か。記憶がだんだん薄れてきたぞ(^^:

 途中で、ライトの電池を入れ替えがてら休憩していたら、例の女性を含むグループが前を通りすぎていった。

 老川交差点を左折し、また上って下りて養老渓谷を走りすぎ、やがてうぐいすラインへと入る。このあたりはどこをどう走っているのか、よく分からなかった。予習の段階でもキューシートを見ないと地図で追えなかった。

 うぐいすラインに入って、また女性を含むグループに追いつき、追い越すことになった。

 そして、この辺りから折り返してきたブルベライダーとすれ違うようになる。

 ナイトランですれ違ったのは初めてだったが、いや~、皆さん派手に照らしてるねぇ! 知らない人が見たら、「一体、何がやってきたんだ」って驚くに違いないよ。でも、これだけ照らしていたら、対向してくる車もハイビームのままってわけにいかないだろう。ブルベを走っているときはどこでもそうだが、対向車はほとんどライトを下向きにしてくれる。

 声を掛けたり、ベルを鳴らしたり、手を振ったりして(見えないか)お互いを元気づけてすれ違う。何となくnanさんかなという姿はあったが、sakakazeさんは分からなかった。

 うぐいすラインは、その可愛らしい名前とは裏腹に、厳しい上りが続いた。10%近い勾配もあったような気がする。というか、平坦部分はまったくなく、アップダウンが延々と続く道だった。

 千葉だからもっと楽だと思っていたのだが、甘かった。ブルベはどこを走ってもブルベ。楽に走れるコースなんてないッス( ̄◇ ̄;)


8日23:21 PC4到着

 ◆PC4(サンクス市原瀬又店=折り返し)まで
    時間   午後11時21分 貯金2時間7分
    距離   203.05km
    平均時速 22.3km/h
    走行時間 9時間07分04秒
    経過時間 11時間21分
    グロス時速 17.9km/h

 ようやく折り返しのPCに到着した。200kmで11時間20分という時間が示すように、自分にとっては厳しいルートだった。

 このPCでは通過チェックがあったのだが、担当していたAJ千葉のスタッフの方は、なんとOさんだった。慶應ジャージ購入に際して大変お世話になった方で、この日は慶應の150周年のイベントに参加しているとお聞きしていたのでお会いできないかと思っていたが、イベント終了後にこちらに来られたようで、嬉しい「始めまして」の挨拶ができました。Oさんは翌日も自転車の早慶戦があるとかで、忙しい体なのにご苦労さまでした。

 Oさんに現在のブルベの状況をお聞きしたところ、まだ私の後に10数人が走っているようだったが、雨と寒さのため、リタイアした方も何人かいるという。

 かなり着込んでいたので、私自身はここまで寒さはそれほど感じなかったが、このPCで休んでいると急激に寒さを感じてきた。止まっているとダメだ。走らなきゃ。

 カップヌードルで少し体を暖めて、残り半分に向かって出発した。

 帰路はまったく同じというわけではなく、下り基調のうぐいすラインを少し走った後はレイクラインに入る。「レイク」というからには湖があるんだろうな。真っ暗なのでよく分からないが、道も平坦だったし、何となく「湖」の雰囲気はあった。でも、知らないで走っていたら気が付かないかもねぇ。明るいときに走りたかったなぁ。

 加茂支所の前を左折すると、往路で走ってきた道へと復帰し、同じ道をたどって帰ることになる。K81の標識に従って走り続けたが、疲れを感じてきたので、養老渓谷駅付近の商店の軒先にあった自販機のそばで少し横になった。この時期のブルベは寝場所に困る。寒いので風よけがないと寝ることができない。

 ここではうまく眠れず仕方なく走り出すが、もう少し横になっていたい。R465に出る直前の大田商店の前にベンチがあったので寝ようと思ったが、BGMが夜中にもかかわらず流され続けていてうるさくて諦めた。もしかして、ブルベライダーよけのBGMなのだろうか?

 そして、三石山を上り返す。スタッフの方が言うように帰りの方が辛かった。上り始めからいきなり急坂。長い長い上りだった。

 時間は午前3時過ぎ。何でこんな夜中に、俺はこんな狭い道をヒルクライムしているのだろう? なんて考えるが・・・えっと、止まると怖いからですね(^^: とにかく前へ進まなきゃ!
 
 でも、タヌキももう寝ているのだろうか。人にも動物にも出会うことなく、ピークへとたどり着く。

 下りも相変わらず厳しく、グレーチング前では、止まるようなスピードまでスローダウンする。三石山は上りも下りも辛い。

 PC5に到着したときは、ブルベライダーは誰もいなかった。

 ◆PC5(ミニストップ君津笹店)まで
    時間   午前4時2分 貯金1時間38分
    距離   266.18km
    平均時速 21.1km/h
    走行時間 12時間38分32秒
    経過時間 16時間2分
    グロス時速 16.6km/h

 行きに会ったAJ千葉の方に、また会った。このPCでずっと待っていてくれているようだった。感謝です。ボランティアなのに。でも、私の前にブルベライダーが来たのは30分以上前だそうだ。待ちくたびれましたね(^^:

 ミニストップのイートコーナーは深夜はクローズすることになっているのだが、スタッフの方が話をつけてくれていて、「どうぞ、座って下さい。頑張ってね」と店員のおばさんに言われた。有り難く座って休ませてもらった。

 PC5を出発して少し上り、しっかり用意した20円をチャリンと料金箱に入れてストップし、ウインドブレーカーを着込んで気持ちよく鴨川有料道路の8kmほどのダウンヒルを楽しむ。少し眠気は収まったが、鴨川を過ぎるころからまた眠気が襲ってきた。一瞬、意識が飛び「あわや」という場面が一度だけあった。やばいッス。だが、道ばたやバス停で眠れる気温ではない。とりあえず、休憩所のある道の駅鴨川オーシャンパークまで頑張ろう。

 往路は気持ちよく降りてきた道を、必死で上り返す。町中なのだが、辛かった。

 休憩所につくやいやな、インナーを着替えて寝る態勢へ入る。でもベンチもなく、冷たそうな石のイスとテーブルがあるだけ。仕方ないと地べたに寝ころぶ。

 信ちゃんと、往路の鴨川で道案内してくれたランドナーの方も吸収され、眠りについた。

 ここで何となくデジカメを取り出していじっていると、なんと復活したよ。何でだろう。サドルバッグに入れていただけだよ。暖めた甲斐でもあったんだろうか。

 というわけで、以下の写真はデジカメによるものです。さあ、ここからは「翼を得たエンジェルちゃん」なのだv(^o^)v 走るモチベーションが沸いてきたぞ。


9日05:29 道の駅鴨川オーシャンパーク

 休憩場の隅っこに横になって15分ぐらいまどろむ。眠れはしないが、体は楽になった。


9日05:54 そろそろ夜明け

 やっと夜が明けてきた。晴れるはずなのだが、どんよりとした曇り空だった。


9日05:59 江見のあたりだろうか?


9日06:21 房総フラワーライン

 往路は真っ暗だったフラワーライン。12時間後に戻ってきて、ようやく楽しむことができるぞ。


9日06:28 道の駅ローズマリー公園。妙な建造物がいっぱいあって、何だか怪しい雰囲気だったぞ


9日06:48 千倉付近


9日06:48 千倉付近

 デジカメが復活すると、ストップが多くなるなぁ(^^:

 ところが、この付近からポツポツと雨が降り出した。話が違うじゃないかとブツブツ独り言を言いながら、サドルバッグにレインカバーを付ける。レインカバーといっても、ランドセルカバーですが。でも、測ったようにぴったりなんですよ(^^:


9日07:29 白浜音頭発祥の地

 白浜だ。でも、「白浜音頭」って何? 発祥の地と言われても、ピンと来ないぞ。


9日07:32 野島崎のせと食堂

 この「せと食堂」で往路はあわびラーメンを食べる予定だったのだ。来年の千葉ブルベでの宿題ッスね。


9日07:27 野島崎灯台

 このあたりはのんびり走った。いつ来れるか分からないッスからねぇ。

 ◆PC6(セブンイレブン白浜滝口店)まで
    時間   午後7時41分 貯金1時間27分
    距離   318.58km
    平均時速 21.5km/h
    走行時間 14時間50分03秒
    経過時間 19時間41分
    グロス時速 16.2km/h

 貯金を減らしながら、PC6に到着。道の駅鴨川オーシャンパークでは、信ちゃんより先に出発したのだが、私が到着したときは、ちょうど信ちゃんが出発するときだった。寄り道し過ぎちゃったかな(^^:

<その4>に続きます

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