お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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※窪美澄(1965年、東京都生まれ。短大を中退したあとフリーの編集ライターなどを経て、2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞受賞。受賞作を収録した「ふがいない僕は空を見た」が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10の第1位、2011年本屋大賞第2位。同年、同書で山本周五郎賞受賞。12年「晴天の迷いクジラ」で山田風太郎賞、19年「トリニティ」で織田作之助賞受賞、直木賞候補。そのほか「さよなら、ニルヴァーナ」「よるのふくらみう」「やめるときも、すこやかなるときも」「じっと手を見る」(直木賞候補)「私は女になりたい」「朔が満ちる」など。短編集「夜に星を放つ」で第167回直木賞受賞)



●心にしみる5つの短編

 かけがえのない家族を死別や離婚で失う、あるいは密かに思いを寄せる異性との永遠の別れ……そんな「喪失感」をテーマに据え、星座を織り交ぜながら描いた短編集。「真夜中のアボガド」「銀紙色のアンタレス」「真珠星スピカ」「湿りの海」「星の随に」の5編収録。第167回直木賞受賞作。

 すごく読みやすい文体。淡々と進んでいくのだが、あっという間にその世界に引き込まれ感情移入してしまう。選考委員の林真理子さんが「文章はなめらかに進み構成に無理がなく、短編のお手本のようだと高く評価する人もいた」というだけある。物語自体はなんとなく予想した方向へ展開していくので、あっと驚く結末は待っていない。喪失がテーマなのでハッピーエンドでもない。でも、心にしみる。とくに「真珠星スピカ」は妻を失った身にはぐっとくる。幽霊でもいいからリビングに座って見てて欲しい。

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