お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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※桜木紫乃(1965年北海道釧路市生まれ。高校卒業後、裁判所でタイピストとして勤めたが、24歳で結婚して退職し専業主婦に。2児を出産直後に小説を書き始め、42歳になる年に『氷平線』で単行本デビュー。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞を受賞。「ホテルローヤル」で2013年直木賞受賞。趣味はストリップ鑑賞)



●満足しました。あなたの勝ちです

 舞台上の怪我で引退を決意した、元ストリッパーのノリカは故郷札幌に戻りショーパブの店を開くことに。ダンサーを募集すると、2人の若い女性が現れて…。踊り子たちの鮮烈な生き様を描く。『小説すばる』掲載を加筆・修正。直木賞受賞の「ホテルローヤル」が面白かったので違う作品も読んでみたくなった。

 「下着を外せば自分にも、ソロで踊れる場所がある」「踊って下着を取るだけがストリップじゃない」「満足な踊りも見せずに脚を広げることなど出来やしない」。ストリッパー、いや踊り子としての矜持が強烈に伝わってきた。どんな世界にもプロはおり、プライドを持って仕事している。改めてそう思わされた作品。「趣味はストリップ鑑賞」と公言するだけあって、内容も具体的で臨場感があり表現力も豊か。さらに個性豊かな脇役が続々と登場し、飽きさせない展開が次々と巻き起こる。ほぼ一気読み。凄いね。もうこの一言しか出ない作品。

 「こんな世界があるのかと。初めてストリップを見たとき、これは20分間で表現する短編小説だと思った。舞台も小説も一期一会の闘い。私の仕事と同じフィクションであり、お客さんを満足させなければ負け」(産経新聞インタビューより)。申し訳ないが、自分を含め男の大半はストリップをそんな視点では見ないだろう。「裸の華」を読んで満足しました。あなたの勝ちです。

 浄土みのり主役で続編を読んでみたいな。その時「フジワラノリカ」はどこにいるのだろうか。

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