お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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2人の娘のお父さんです。孫も3人いるじーさんです。趣味はスポーツ観戦やサイクリング、読書など。ブルベは07年から走ってますが遅いです。仕事はリタイアし、「晴走雨読」の気ままな毎日です(^o^)
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雨のち晴れv(^o^)v
自転車通勤
/
2008年10月15日
BD-1でチャリンコ通勤<10月15日(水)=117>
港北ニュータウンの区役所通り。ここから気持ちのいいダウンヒル(≧▽≦)
火曜は迷ったなぁ。予報では午後3時ぐらいから雨となっていた。ちょうど到着したころに降ることになる。微妙ッスね。悩んだ末にジテツーは諦めて家を出た途端、雨が降り出した。無理して乗らなくて良かったv(^o^)v
おかげで、途中下車してちょっとした買い物ができたッス。でも、ブルベで壊れたEL520のブラケット(H-34)が、有楽町のビックカメラにあるとは思わなかったなぁ。
ここの自転車売り場はブームを反映してか、だいぶ前に品揃えが一挙に増えたのだが、微妙に必要なものがなかった。そのくせ、イトイサイクルにもなかった(たぶん)ブラケットが普通にあるなんてねぇ。不思議。
昨夜は明け方まで雨が降っていたが、起きてみると青空が広がっていた。港北ニュータウンの木々も色づき始め、いい感じになってきましたね♪
◆サイコンによる記録
距離 40.53km
平均時速 22.3km/h
走行時間 1時間49分07秒
最高速度 46.1km/h
※08年の通算 9974.72km
ロード 4535.79km
BD-1 5156.53km
MTB 0282.40km
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江の島往復
サイクリング
/
2008年10月13日
片瀬橋より江の島を臨む
最高の天気だったが、起きたのが昼前(T_T) 夕方からヤボ用があるので時間もないし、江の島でも行ってくるべぇと、境川を南下する。
休日とあってたくさんの自転車海苔が北へ南へと走っていた。小さい子供と一緒に走っている家族連れや、仲間と連れだって走っているクロスバイクの姿が数多く見られた。
境川CRを抜けた後、藤沢からのR467は渋滞。さらに、江ノ島大橋は車がびっしり。みんな天気に誘われて繰り出して来たんだろうねぇ。
江の島へ渡ろうと思っていたが、あまりの人と車の多さにUターン(^^: そのまま、同じ道を引き返す。
藤沢橋から遊行寺の前を左折して走っていると、SSRジャージが通り過ぎていった。あれ?
とらさん
だ!
07年東京エンデューロ優勝、08年日産スタジアムサイクルパークフェスティバル総合優勝のとらさんとバッタリ
11日に行われた日産スタジアムサイクルパークフェスティバルで、team S.S.R.は大活躍。何と6度も表彰台に上ったという。とらさんチームもキング・オブ・エンデューロのカテゴリー別で総合優勝に輝いた。
凄いな、team S.S.R.って。
紀伊半島1周から2週間。アップダウンなしの平坦コースはやっぱり気持ちいいッス(^_^)
◆サイコンによる記録
距離 50.08km
平均時速 24.8km/h
走行時間 2時間00分54秒
最高速度 39.65km/h
※08年の通算 9934.19km
ロード 4535.79km
BD-1 5116.00km
MTB 0282.40km
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休日は快適ジテツー
自転車通勤
/
2008年10月12日
BD-1でチャリンコ通勤<10月12日(日)=116>
港区三田にて。後方に東京タワー
ちょっと涼しいぐらいの天候は、まさにジテツー日和(^_^) 三連休の中日のせいか、都内の道も空いていたので、快適快適v(^o^)v
丸子橋の先でロード乗りの後ろを走る。信号リスタートが遅かったので、いったんはパスしたが、五反田駅の先の上りであっさりと抜き返された(T_T) 「オレだってロードだったらもう少し速いぜよ」と心のなかでつぶやくが、それでも追いつけないだろうな・・・。
高輪警察の前では小径車乗りと出会った。ちょっと挨拶したのだが、その後のルートは全く違うみたいで、後ろを振り返ると姿はなかった。ところが、着替えをして会社周辺の駐輪場へ向かう途中で再び出会ったときは、びっくりしたよ(◎_◎;) 世の中、狭い(^^:
◆サイコンによる記録
距離 41.44km
平均時速 21.7km/h
走行時間 1時間54分29秒
最高速度 49.5km/h
※08年の通算 9884.11km
ロード 4485.71km
BD-1 5116.00km
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泉佐野600のリザルト
ブルベ
/
2008年10月11日
BRM927泉佐野600(紀伊半島1周)のリザルトがようやくアップされた。
トップのタイムは26時間54分。私が415km地点付近の松阪で、パンクと悪戦苦闘しているときにゴールしている。私とのゴール時間の差は、なんと12時間。私が遅すぎることもあるが、信じられない速さッス(◎_◎;) そこまで速く走ろうとはこれっぽっちも思わないが(もちろんそんな実力もないし(^^:)、次回の600kmは、もう少し余裕を持って走りたいものだ。せめて終盤は2時間半~3時間以上の貯金が欲しいねぇ・・・。
リザルトを見ていて一番驚いたのは、ドイツ人ライダーの方がDNFしていることだった。天理で追いついたときは足はクルクル回っていたし、土師ノ里を曲がってからのR170の緩い上りの途中で、コンビニで補給中の彼に手を振った記憶がある。その時点で残りは50kmを切っていた。上りも強く、あれだけ食べていたのに、体調が急に悪くなったのだろうか? もう少しだっただけに残念だ。
さて、今日11日から3連休ですね、世の中は・・・。
日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル、ツール・ド・ちば、そしてブルベでは長万部400、さらに長野ではオダックス信濃主催の「200Kmプラクティス」とサイクルイベント目白押しだ。
私は・・・仕事ッス(T_T) 今日は日産スタジアムへ寄ってから会社へ行こうと思っていたのだが、朝の雨でジテツー断念。ところが、電車で会社へ向かうころには晴れてきたよ( ̄◇ ̄;) 悔しいなぁ。
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「?」なチェーン落ち
自転車通勤
/
2008年10月10日
BD-1でチャリンコ通勤<10月10日(金)=115>
港区高輪の天神坂。止まるんじゃなかった。こぎ出しが辛いッス(T_T)
スタートしようとしたらチェーンが落ちていた(+_+)
前夜、タクシーから降ろして折りたたみを元に戻して、マンション1階の駐輪場へ置いただけで、そのときに異常はなかった。
実は、朝(というか昼ごろですが(^^:)出発するときにチェーンが落ちていることは、これまでにもたまにあった。展開時のやり方が雑なんだろうか。
ところが、この日のチェーン落ちはやっかいだった。ただ外れているだけではなく、内側に完全に落ちている。戻そうとすると、チェーンリングカバーとチェーン落ち防止の突起が邪魔で戻せない。何度か力ずくで試みるが、力ずくで無理矢理やるとさらに絶望的な状況になることがこれまでの経験で学習済みなので、素直にチェーンリングカバーを外すことにする。
あっさりとチェーンは元通りにv(^o^)v
しかしねぇ。チェーンリングカバーを外さないと入らないのに、どうしてそういう状況で外れたんだろう? それも展開しただけで? 置いていただけで? いたずらにしては手が込んでいるしねぇ。
摩訶不思議。
30分のロスがいきなり生じたので、R246~目黒通りの最速ルートをぶっ飛ばした。
◆サイコンによる記録
距離 38.88km
平均時速 23.2km/h
走行時間 1時間40分10秒
最高速度 49.5km/h
※08年の通算 9842.67km
ロード 4485.71km
BD-1 5074.56km
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紀伊半島1周 BRM927泉佐野600<エピローグ>
ブルベ
/
2008年10月10日
※
<その7>
から続きます
28日21:58 ゴール地点にて
ゴール地点の温室には黒縁メガネさん、まみぞーさんご夫妻など何人かのシューベルランドヌールが体を休めていた。「ラーメンありますよ」とスタッフの方に言われたが、何も口に入らないので遠慮した。
細切れに何回もストップして横になってみたものの、結局、一睡もしないまま600kmを走りきってしまった。時間は38時間54分。パンク騒動がなければと思うが、時間があればその分寝ていた可能性が高いので、時間的にはこんなものだろう。終盤は貯金1時間で焦ったが、静岡400と違い最後まで足は回ったので、少しは成長したのかもしれない。
実は前泊のホテルで、ニュースの後に始まったNHKの「スポーツ大陸」を見てしまった。早く寝なきゃと思っていたのだが、「朝原の銅メダルへの道」だったのでそのままテレビをつけていた。一度は諦めたファイナリストと10秒のカベへの挑戦。だが、朝原は北京五輪で最後にもう一度挑み、見事にリレーで銅メダルに輝いた。そのドラマは報道で詳細は知っているが、何度見ても感動する。「朝原、良かったなぁ」と心から思う。
米国を始めとして強豪国がバトンミスなどで失格したからといって、朝原の、日本のメダルが色あせることはない。それがリレーの難しさなのだ。
そして、最後の奥さんの史子さんの言葉が心に染み込んだ。「諦めなければ、夢は叶えられるだなぁって・・・」。彼女もシンクロの銅メダリスト。その彼女が言うのだから、重みはある。
単細胞な人間なので感化されやすい(^^: 翌日はこの言葉を胸に紀伊半島を走った。貯金がなくなっても諦めない。漕ぎ続ければ、何とかなる。それが心の支えだった。
一方で、食べられないのは相変わらずで、困ったものだった。終盤はウイダーインゼリーと飲料だけで走っていることになる。よくもったもんだ。
しっかり寝ることと、しっかり食べること。これが400km以上のブルベを走るときの、毎度のテーマだなぁ。
ケツに関しては、今回はボルダースポーツ(旧ディクトンスポーツ)を320km地点のPC3で塗り直したせいか、いつもなら300km過ぎから痛くなるはずが500km近くまでそれほど痛みを感じなかった。もちろん最後はすり切れていて、ホテルに帰ってシャワーを恐る恐るケツに当てると、「あぁ・・・うぅ・・・」と数秒間固まった( ̄◇ ̄;)
ゴール後はしばらく休み、何人かのゴールを出迎えた。クロスバイクの方もしっかり帰還してきた。あれ? ドイツ人ライダーってゴールにいたっけ?
その後、自走で3km先の泉佐野駅前のホテルへと帰る。途中、コンビニで最後の補給。といっても、サラダとビアだけですが(^^:
シャワーを浴びてすっきりし、ビアを3本流し込むように飲み干して、ようやく眠りにつく。もう何も気にする事はない。一瞬で意識を失った。
翌日は朝から雨。元気だったら新大阪まで自走、なんて思っていたが助かった。まあ、晴れでも乗れるわけはないッスね。
泉佐野駅へ行くと、赤いロードバイクがいた。これから走るのかなと思って声を掛けたら、「境川のmasaさん?」と聞かれた。同じ泉佐野600を完走した
豊川のtakeさん
だった。
29日09:52 泉佐野駅で豊川のtakeさんのGIANTと仲良く輪行準備(^^:
泉佐野からなんばまでは、豊川のtakeさんとブルベや自転車の事を楽しく話したのであっという間だった。
神奈川へ帰ると雨はまだ降り続いていた。中央林間で輪行を解き、ずぶ濡れになりながら3km先の自宅まで自走で帰還。長かったブルベがようやく終了した。
そして、2年連続でSRに滑り込みセーフとなりましたv(^o^)v
今年のブルベでの認定は以下の通り。
200 静岡(いちごルート2)
300 埼玉(アタックビーフライン)、青葉
400 宇都宮、静岡(伊那ルート)
600 泉佐野(紀伊半島1周)
DNFは青葉200、沼津600。
静岡200、埼玉300、宇都宮400、泉佐野600でSRを申請しようかな。バラエティに富んでるし(^^:
さて、今年のブルベは休みが取れれば、もう1回?
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秋晴れ\(^▽^)/
自転車通勤
/
2008年10月09日
BD-1でチャリンコ通勤<10月9日(木)=114>
晴れーーーーーv(^o^)v あれ? 写真だとちょっと雲が多いかな。ま、いいや。港北ニュータウンにて
今日は気持ちのいいジテツーでした。もうそれだけで十分。
・・・シューズが乾いてなくて、ちょっと気持ち悪かったけど(^^:
◆サイコンによる記録
距離 40.60km
平均時速 21.8km/h
走行時間 1時間51分21秒
最高速度 43.2km/h
※08年の通算 9803.79km
ロード 4485.71km
BD-1 5035.68km
MTB 0282.40km
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紀伊半島1周 BRM927泉佐野600<その7>
ブルベ
/
2008年10月09日
※
<その6>
から続きます
幅の広い国道(R42)を下ハン持って思い切り飛ばす。といっても時速は34km/h前後。それが今の自分にとっては、連続して出せる目一杯のスピードだ。
28日10:36 津城跡付近
松阪、津と回しに回して走り抜け、津県庁前を左へ曲がった途端に激坂。町中にこんな坂があるなんて反則ッスよ。
K10へ入ってからは緩やかな上り。パンク騒動でいったんは目が覚めたが、また眠気が襲ってきてバス停に横になる。時間が気になるが仕方ない。
相変わらず、眠れぬ休憩。でも、体は少し楽になる。
店舗へ入る反対車線の右折車にあやうく後輪を引っ掛けられそうになった。店舗から出てくる車がいたので、左手で制しながら少しスローダウンしたときだった。すごい勢いで私に向かってノーブレーキで突っ込んできた。ほんの数センチの差だった。
「こら~っ!!!」と怒鳴ったら、ドライバーは謝りもせずにらみ返してくる。違うでしょうが!
2度目のDNFの危機も乗り越え、ようやくPC5へとたどり着く。
28日11:41 PC5到着
◆PC5(サークルK国1関宿店=三重県亀山市関町)まで
時間 午前11時41分
貯金1時間47分
距離 462.02km
平均時速 22.3km/h
経過時間 28時間41分
グロス時速 16.1km/h
貯金は多少盛り返したようだ。
ここで出発前のヒロさん、都古さんに再会したが、これがお会いする最後となった。
トイレの洗面所でパンク修理で汚れた手を洗っている私を見て、ドイツ人ライダーが「パンクしたのか?」と聞いているような気がした。英語だからよく分からないが、「イエス」とか適当に答えると、「ビルドアップ」という単語が聞こえてきた。パンク修理って「ビルドアップ」って言うのかな? と思ってまた適当に「イエスイエス」(^^: あのパンク騒動を英語では説明できない。
次のPC6の針(奈良県)までは約60km。「最後の10kmぐらいが上りですよ。でも、緩いですよ」と、ここにも巡回に来られていたオダックス近畿の方が言う。
ウソ。大ウソでした( ̄◇ ̄;) 5%以上の坂が緩いという解釈は、私の辞書にない。
この時点で、口は何も受け付けなくなってきていた。ウイダインゼリーを流し込んだ後は何も欲しくなくなった。でも、ハンガーノックは怖いし、おにぎりひとつでも食べなきゃと無理矢理口に入れるが、半分で食べられなくなった。あと140kmあまり。ハンガーノックになる前にゴールできるだろうか?
コンビニのカベにもたれて、少し目を閉じて体を休め、伊賀を目指して走り出す。
28日12:05 左折してR25で伊賀を目指す
R1から伊賀方面のR25に「新所」交差点を曲がった途端に、強烈な向かい風。そして激坂が始まる。心が折れそうになった。
28日12:09 R25に入ってすぐの所。加太川が流れ、関西本線の鉄橋がある
R25に入ってしばらくすると、ダートの上りが現れた。ドイツ人ライダーは乗って上っていったが、私は素直に自転車を降りて押した。もうパンクはできないッスからね(^^:
28日12:31 加太(かぶと)付近の鉄橋
加太付近がキツイ坂だった。
距離的にもう少しでピークという所で、足を着き、ガードレールに寄りかかって目を閉じる。坂の辛さと眠気の両方で、もうヘロヘロになっていた。
時間を考えると、休んでいる場合ではなかった。しかし、このきつい坂を上っているときに、泉佐野へ帰還できる気がしなくなっていた。永久にこの山の中から出れないんじゃないか? そんな妄想が頭に渦巻いてきた。
ただし、DNFする気はなかった。沼津600の悔しさは2度とごめんだ。タイムオーバーでもいいじゃないか。とにかく最後まで走り抜こう。それで間に合わなければ仕方ない。そう開き直ることで、気持ちが少し楽になった。
輪行袋を持たないで走ると、DNFする可能性が格段に落ちるのは確かだ。
28日12:49 伊賀市突入
伊賀インター付近で少しだけミスコースした。特に交差点名があるわけではなかったので、県道を柘植駅の方へ上ってしまった。おかしいと気が付き、バックポケットに入れてあったコマ図を確認したので、大ケガにならずに済んだ。
伊賀インターからは下りで、伊賀上野あたりまでは緩いアップダウンだったかな。何回か横になったし、頭はもうろうとしていて、よく覚えてないぞ(^^:
PC5から30kmほど走ったので、右折ポイントの「農人町」交差点にあったコンビニに吸収される。唐揚げ棒は何とか食べられたが、おにぎりが半分というのは、PC5と一緒だった。
あと120km。この先、自分がどうなるか想像できない。でも、走り出すしかない。
農人町交差点を右折すると、雰囲気のある町並みになった。この時はまったく思い出せなかったのだが、曲がった直後に芭蕉生家があり、次の左折ポイントの右には伊賀上野城跡があった。その左折ポイントの名も「西大手」と城下町を連想されるものにも関わらず、ぼ~っとしながら通り過ぎてしまった。
R25に入ってからは余裕がまったくなく、写真もほとんど撮れなかった。
「八幡」交差点を右折すると、道は国道とは思えないほど心細くなる。見慣れた逆おにぎりの国道の標識はなく、ガードレールにシールみたいなのが貼ってあるだけだったりして、不安だった。
この細い道が治田川と平行するあたりで、「最後の眠るための休憩」と自分に言い聞かせ、冷たかったが石のベンチに横になった。睡魔は相変わらず収まっていなかったのだ。
20分ほど横になっただろうか。もし眠り込んでタイムオーバーになっても後悔しない決意だったが、一瞬たりとも意識を失うことはできなかった。くそ~、これでうまく眠れることができれば、もう少し速く走れることができるんだがなぁ・・・。
結局、一睡もしないまま走り続けることになった。
28日14:33 五月橋で名張川を渡る
五月橋からまたキツイ上りが始まった。
28日14:35 いよいよ奈良県!
奈良県に入り、しばらく上ったところで後続ライダーにパスされる。その直後、雨がポツポツと降り出した。とりあえずのピークの中峰の手前だった。山沿いだけかな。本降りにならないことを祈りながら、サドルバッグにレインカバーを付ける。ウインドブレーカーは、レインウエア兼用なのでそのままで大丈夫だ。
いったん下って、山添村からまた上りが始まる。PC6まであと10km。これがスタッフが言っていた「緩い上り」だが、とんでもないッスよ。上っても上っても、先に上りがある。それもまっすぐ。500km近く走った足にはこたえた。長野600のときの御殿場の上りより、距離は短いが、傾斜はきつかった気がする。精神的にも堪えた。
山添村には綺麗な公園があり、寝床にぴったりのベンチもあった。しまった。ここで寝れば良かった。でも、さすがにもう寝ている時間はない。とにかくゴールするために走るんだ。
名阪道路の脇を上り続け、PC6手前で少し迷い、看板は見えているのだが「ファミリーマート針トラックステーション店」へどうやって入っていいのか分からず(自転車で来ることは想定されていないのか?)、苦労しながらPC6へとたどり着いた。
28日14:35 PC6到着
◆PC6(ファミリーマート針トラックステーション店=奈良県奈良市都祁白石町)まで
時間 午後4時2分
貯金1時間26分
距離 523.88km
平均時速 21.8km/h
経過時間 33時間2分
グロス時速 15.9km/h
まみぞーさん夫妻、ドイツ人ライダーほか何人かのブルベライダーがそこにはいた。「そこの温泉に入ってきたよ~」なんて余裕のライダーもいて、その方の笑顔を見ていたら「まだ間に合う」と安心した。
「この先は下るだけですよね」。少し、いやだいぶ違うが、まあ、キツイ上りも終わったしそんなものだという安堵感が話をしていて漂う。貯金が1時間と少しで足りるかどうかは、もう「神のみぞ知る」だ。
ここでの補給は朝バナナとコーラ。これで残り80kmを乗り切ろう。
温泉ライダーさんと一緒に出発した形になったのだが、走り出してすぐ寒さを感じたので、ストップしてウインドブレーカーをもう1枚重ね着した。ずっと曇りで、雨も降ったり止んだりなので、昼間も気温が上がらない。寒がりなので、防寒対策は人一倍持ってきているのだ(^^:
ついでに、大阪市内のナイトランに備えてライトの電池交換も行う。
28日16:52 天理ダム
PC6を出てからは少し上り、天理ゴルフ倶楽部付近から豪快な下りとなる。
下っている途中、「岡田神具装束作業所」の横の旧道を入る。狭い道を走ると住宅街となり、やがて町に出る。
出たところは「天理教本部」前。でけぇな。思わず目を奪われた。
道は相変わらずR25。市街地に入ると国道らしくなるが、この道がまさかあんな頼りない区間があるなんて、ブルベを走ってないと分からないだろうね。
天理駅を過ぎるあたりから渋滞が始まっていた。時間がないのにまいったな。
嘉幡町をやっとのことで右折し、R24をしばらく走った後、横田町を左折してR25に復帰する。
28日17:44 法隆寺の入口
相変わらず渋滞している狭い道をひた走ると、やっと法隆寺前に到着した。路肩はほとんどなく、バス停があったのでそこにストップし、小休止。バス停だからといっても、もう寝ないッスよ(^^: 「法隆寺に自転車で行ったぞ」と修学旅行で行った子供たちに自慢したかったが、反対側だし時間もなかったので、入口の写真を撮るだけで諦めた。
あと60km。3時間で行けるとすれば、午後9時ごろのゴールとなる。リミットは午後11時。ようやく先が見えてきたか。
王寺駅近くでも渋滞は続く。ちょっとイヤになって川沿いでまた小休止。すると、ドイツ人ライダーが駆け抜けていった。このあたりで完全に暗くなり、ブルベで2度目の夜を迎える。
本町1丁目を右折した後のR25は、路肩も狭く道幅も狭い道だった。そこを車がバンバン走る。R246も中原街道も走り慣れているので怖くないが、ここは初めて走る道。おまけに夜。さらに路肩に急に歩道が始まったりしている。やばい。気合いを入れ直さないと危険だ。
自販機のある商店前で、また休憩。ここで態勢を整える。最後の最後に事故なんて、イヤだ。
慎重に走り始める。だが、車が勝手によけてくれるだろうことを信じて、後ろはそれほど気にしない。スピードは30km/h前後。まだ回せるぞ。
緩やかな上りの先が県境だったか。「大阪府柏原市」の標識を通り過ぎる。やっと大阪に帰ってきたよ\(^▽^)/
河内国分で憎たらしいR25に別れを告げ、土師の里からはR170に入る。すると緩い上りが始まった。でも、あと50km! いつものジテツープラス10kmだ。頑張れ!
相変わらず道幅は狭く、信号ストップも多い。頑張れば午後8時台に帰れるのでは、という希望はもろくも崩れる。だが、午後11時にはメカトラがなければ間に合う。安心の度合いが上がった(^_^)
途中のコンビニでドイツ人ライダーがまた補給していた。このドイツ人ライダーは、羨ましいぐらいよく食べ、よく出す(笑)人だった。PC以外に、多数のコンビニでストップしており、何度も手を振りあう仲となった。
私も川西付近のコンビニで最後の補給をした。といっても、何も食べられないので飲料だけ。休んでいたら、まみぞーさんご夫妻が通り過ぎていった。
河内長野駅にぶつかった所で右方向へ行く。駅前で信号待ちしていると、威勢のいい声が聞こえてきた。何だろう?
駅前からの坂を上っていくと・・・
28日20:04 河内長野のだんじり
だんじりがいた。ちょうど左折すべき「西代町」交差点に、で~んと・・・。
端っこの空いているスペースを追い抜こうとすると、だんじりが急に走り出したりして、なかなか追い抜くことができない。雨も少し強くなってきた。後続のライダーの方も追いついてきたが、追い抜けないのは同じ。もっと余裕があれば、こういう光景に出くわして良かったと思うのだろうが、このときばかりは焦った。
歩道付近で様子を伺いながら、スキを突いてようやくだんじりから脱出。だが、キューシートにある「工業団地前」交差点からひとつ前からR170新道(外環状線)に出てしまったようだった。
あと30km。ゴールは午後9時台か。
この外環状線も、アップダウンが続く道だった。最後まで楽はさせてくれないコースだねぇ。
だんじりの所で一緒になった方の後ろを走っていたが、2つめの信号でもうちぎれてしまった。この方もほとんどのPCでお会いした方なのだが、あんなにクルクル回っているのに、どうして私と同じようなペースなんだろう? 不思議だなぁ。
キツイ上りと豪快な下りが延々と続く。車道は車が凄いスピードで走り抜けていく。深夜のR246をアップダウンをもっときつくした感じの道だった。
それにしても、この道って自転車が走っていい道なんだろうか。何だか高速道路みたいな感じがしたぞ。路肩も狭いし、側道の合流も怖いし、走っていて大いに疑問だった。もう1回走れと言われれば、「う~ん」と言わざるを得ないような道だった。
そいつは急に現れた。大阪名物「ワンワンパンチ」。すっかり忘れていたよ、放し飼いの犬がいることを。
ゆるい上りの所だったか。「ワンワンワン!!!」といきなり吠えて、追いかけてきた。普通は少し追いかけてきたら諦めるものだが、こいつ全然諦めずどこまでも追いかけてくる。自分の陣地が広いんだろうね。おかげで上りだったが、思わぬスピードが出たッス(^^:
「ワンワンパンチ」から逃げ切ってほっとしていたのもつかの間、今度は舗装の悪い下りでクイックに付けているライトがガタガタ言い始めた。EL520を落っことすと痛い。空き地があったのでストップして調べると、チャリンと何かが落ちた。何だろうと地面にライトを当てて探し始めると、「ワンワンワン!!!」。うわっ! またかよ。今度は足を着いている状態だし、逃げられない。やべぇ!
今度の犬は繋がれていた。ほっ・・・。でも、鎖を引きちぎらんばかりの勢いで吠えまくっている。しばらく探したが、あまりにうるさいので諦めて走り出した。後で調べると、ブラケットのネジが取れていた。
さて、ゴールまではもうひと踏ん張り。
信号で追いついた、名古屋から来たというライダーとゴールを目指す。
生きた心地がしなかった外環状線は「上瓦屋 」で終わり、ほっとしながらそのまま直進する。やっと平坦だよ(^^:
懐かしきりんくうタウン駅をくぐる。ついに帰ってきた。600kmを走りきったぞ。
ゴールへは名古屋の方に先導してもらい、小雨の中を同時にゴール。ぎりぎり午後9時台だった。
28日21:54 ゴール
◆ゴール(大阪府泉佐野市りんくう公園)まで
時間 午後9時54分
貯金1時間6分
距離 615km
平均時速 21.7km/h
走行時間 28時間17分
経過時間 38時間54分
グロス時速 15.8km/h
※
エピローグ
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曇りのち雨のち曇り
自転車通勤
/
2008年10月08日
BD-1でチャリンコ通勤<10月8日(水)=113>
雨の神宮外苑
出発時は曇り。
到着時も曇り。
でも、びしょ濡れッス( ̄◇ ̄;) 今日って午後は降らないんじゃなかった?
久しぶりにR246一直線ルート。東の空は怪しげだったが、大丈夫だろうと楽観的に走り出す。
スタートして2kmでポツッ。その後、細かい雨が降ったり止んだりとなったが、路面が濡れるほどではなく、走行には影響ない。多摩川を越えたときは完全にやんだと思ったんだが・・・。
瀬田の先で雨が普通に降ってきて、三軒茶屋からは本降り。せっかくの高速ルートなのに、路面も濡れて水たまりもできてきたのでスローダウンを余儀なくされる。
このあたりは首都高速の下なので、なるべく車道寄りを走ってなんとか濡れまいとけなげな努力をするが、渋谷でそれも終わり。メガネが濡れて前が見えない(T_T)
雨は赤坂あたりで小降りになり、銀座では傘を差している人の姿はいなかった。ついてないッス。
ウエアはすべて着替えるので問題ないのだが、靴がびしょ濡れなのには困ったよ。
◆サイコンによる記録
距離 38.68km
平均時速 22.5km/h
走行時間 1時間43分00秒
最高速度 48.7km/h
※08年の通算 9763.19km
ロード 4485.71km
BD-1 4995.08km
MTB 0282.40km
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紀伊半島1周 BRM927泉佐野600<その6>
ブルベ
/
2008年10月08日
※
<その5>
から続きます
午前2時30分。PC3「道の駅 紀伊長島まんぼう」を出発する。この時点で貯金は2時間半になっていた。
「これぞブルベというコースですよ」。そう言って、オダックス近畿のスタッフの方が笑顔で送り出してくれた。いや、佐田坂からここまでも十分「これぞブルベ」のコースだったんですが・・・( ̄◇ ̄;) それ以上ッスか?
スタート直後、前輪のクイックに付けていたライトが消える。やべぇ! と思ったが、電池の接触が悪いだけだった。ここから先はライトが命。EL520×3プラスEL135(これは暗闇ではほとんど役に立たないが)にすべてを託す。
ここから53km先の次のPC4までは無補給地帯。自販機さえ、捜すのが難しいという。なんで、こんな道を深夜にわざわざ走らなきゃいけないのかねぇ。
道の駅の先からは右折だが、直進したところに最後のコンビニがある。そこで補給したらしいまみぞーさんご夫妻の後に続いて、R260へとハンドルを切る。
28日02:37 R260の入口には「KODO」と書かれたゲートがあった
「KODO」とゲートにはあったので、ここも熊野古道なのだろうか? しかし、どう見ても、お化け屋敷の入り口としか思えない、不気味な雰囲気があった。
ゲートの写真を撮ってる間に、まみぞーさんご夫妻の尾灯は見えなくなってしまった。
いきなり真っ暗。いきなり激坂。辛くて早くも止まりたくなったが、こんな真っ暗な上り坂の途中で止まるわけにいかない。必死でペダルを踏む。とりあえず、2km先のピークまで頑張ろう。平均勾配は予習によると6%だが・・・(T_T)
寒さに弱いので、インナーはヒートテックの長袖。半袖ジャージの上にはレインウエアを兼ねたウインドブレーカーも着込んでいたため、最初の上りでもう汗びっしょり。ただ、この先はアップダウンが続くため、いちいち脱ぐわけにもいかない。暑さには強いので、このまま朝まで頑張ろう。
激坂をふらふら上っていたら、後方からひと筋の光が近づき、す~っと抜かれた。結果的にはPC4まで走っていて抜かれたのは、この方だけだった。
ようやく最初のピークまで上る。
その先は辛かったことしか覚えていない。暗闇のなか、上ってトンネルくぐって下りて、そしてまた上って・・・の繰り返しだった。
トンネル内は暖かくて気持ち良かった(^^: それぐらいしか、今でも思い出せない。あまりの辛さに、記憶の断片が抜け落ちてしまったのかもしれない。
最初にあった集落で、商店の前に自販機が見えたのでストップ。コーヒーを飲み、眠気も襲ってきていたので、しばらくへたり込む。目を閉じるが、自販機の明かりに虫が集まってきて、気になって仕方ない。というか、眠れない。15分ぐらいで再び走り出す。
また道は山の中へと入っていく。長~い紀伊長島トンネルを越えた先でも、またストップ。睡魔で長い距離が走れなくなっている。電話ボックスに寄りかかるように座り込む。しかし、ここも寝心地が悪い。やはり15分ぐらい休んだ後に走り出す。
アップダウン地獄はまだまだ続く。睡魔も抗いがたい力で押し寄せてくる。
屋根付きバス停を見つけたので、またストップ。今度は本格的に寝ようと思ったのだが、やはり眠れない。あ~、こんなに細切れにストップするなら、PC3で眠れるまで粘っていればよかった。
坂と眠気との格闘は続き、やがて夜が明けてくる。
28日05:54 南伊勢町追間浦付近(相賀浦トンネルの先)
また、バス停を見つけたので寝る態勢に入る。しかし、時刻表を見ると、始発があと30分ぐらいでやってくるようだ。寝入ってしまって通報されても困るので、少し横になっただけで、出発した。
そのバス停の少し先に鬼がいた(◎_◎;)
28日06:12 南伊勢町押淵付近
※集落をすぎた辺り、260号から少しそれた所に、白滝権現の名で親しまれている白滝がある。この滝には、古くから白龍の伝説があり、滝つぼの横には、白龍神社の小さな社もある。また、この滝の裏手の岩山の中腹に洞窟があり、鬼が住んでいたというのでいつしかこの山地一帯を鬼ヶ城と呼ぶようになった。<南伊勢町HP「観光情報」より>
もう一個所、小さな公園のベンチでも横になった。
睡魔と闘いながら走り続けると、集落が連続して現れるようになった。右手には堤防があったので、海沿いだったのだろう。
この頃、後続のライダーに後ろに付かれ、少しだけ一緒に走ったのだが、絶好の寝床を見つけたので、後ろに声をかけて私だけストップした。
絶好の寝床とは「コインランドリー」。朝のこんな早い時間でも、ドアのカギは開いており、明かりもついたままだ。虫も入らないし、寝心地のよさそうなソファもある。ここで20~30分、頑張ってみよう。
・・・う~ん、やっぱり寝れない。まぶしいッスよ、この中。それに、こんな時間から開いているということは、利用者がいるということかもしれない。深夜はどこで寝てもあまり周りを気にする必要はないのだが、明るくなると周りがどうしても気になる。
走っていると眠くて仕方ないのだが、いざ寝ようとすると時間が気になったり、神経が高ぶったりしているので意識を失うことができない。何度走っても、睡眠だけはうまく取れない(T_T)
ただ、少し横になると、睡魔は少し弱まる。それが救いだった。
28日06:24 五カ所湾
ようやく五カ所湾が見えてきた。PC4は近い。
この区間で一カ所だけ長い信号待ちがあった。小さな交差点で、待っているのは私と軽トラだけ。待っていても、誰も横切らない。軽トラは青になる前に痺れを切らして発進しちゃったよ。あせったなぁ、ここは。
28日06:39 PC4到着
◆PC4(ファミリーマート南勢五ヶ所店=三重県度会郡南伊勢町船越)まで
時間 午前6時39分
貯金2時間1分
距離 389.13km
平均時速 22.4km/h
経過時間 23時間39分
グロス時速 16.5km/h
PC4で寒川の
まみぞーさん
にお声を掛けて頂いた。同じ神奈川の自転車海苔に三重でお初とは・・・(^^: いや~、縁とは分からないものッス。まみぞーさんは、奥様のSRをかけてご夫婦でこのブルベに挑戦している。お互い、SR目指して頑張りましょう!
ドイツ人ライダーもこのPCにいたのだが、このドイツ人ライダーとはこの後に何度も会うことになった。
このPCで貯金は1時間減っていた。53kmの地獄のアップダウンにかかった時間は4時間強。グロス時速13km/h台しか出ていない。PC4にいた黒縁メガネさんや他の方の話を聞くと、PC3を出たのは午前3時~午前4時らしい。みなさん、速いッス(◎_◎;) というか、私が休み過ぎッスね(^^:
このころから食べ物がノドを通らなくなってきた。ざるそばを無理矢理に口に押し込んだが、3分の2を食べたところでギブアップ。まだ200km以上あるというのに、まいったな。ハンガーノックにならなきゃいいけど・・・。
食べていたら、ヒロさん、都古さんが到着。「きついですねぇ」と言葉をかわし、私の方が先に出発した。
28日06:59 サニーロード入口
曇り空のなか、PC4を出るといきなり激坂が始まった。最初のトンネルまでは予習によると平均8%。時速5~6km/hでふらふらと上る。
28日07:03 雰囲気はいいのだが
「サニーロード」なんて感じのいい名前に騙されそうだが、アップダウンはまだまだ続くのだ。
28日07:09 トンネルだらけ
28日07:13 五カ所トンネル
五カ所トンネルで上りは終わり、やっと下りが始まるv(^o^)v この下りの途中のベンチでも横になる。朝になっても、睡魔は収まってくれない。眠れないのは、同じことだったが。
28日07:31 稲石トンネル
このトンネル地獄のどこかのトンネルで一度、悪質な幅寄せにあった。センターラインにポールがあるトンネルもいくつかあり、何台も自転車が走っているので、いらいらする気持ちは分かるが、幅寄せはいかん! 一瞬、死ぬかと思ったぞ。
28日07:33 伊勢市突入
下りながら伊勢市へ。さっきの上りで貯金がまた減っているので、下りで取り戻すべく、自分の実力の範囲で漕ぎまくる。
28日08:18 久々の平坦\(^▽^)/
そして、久々の平坦コースへと出る。玉城インターから津までの約30kmは平坦高速コースだ。挽回しなきゃ!
28日08:42 K37に入り、津を目指す
K37に入る前のゴルフ場の横で小休止。カミさんに「生きて走ってるよ」とメールする(^_^)
すると、ヒロさん、都古さん、ドイツ人ライダーとそのペアの方が下って行った。道に迷っていると思われたのか、ドイツ人とペアを組んでいる方に「この道でいいですよ~」と声を掛けられた。
ヒロさんたちと走れるチャンスだ。平坦だとなんとかついて行けるだろう。携帯を慌ててしまって出発。だが、K37へと入る「有爾中」交差点の信号でちぎれてしまった。
そして、K37へ入ってしばらくして・・・
28日08:50 ・・・パンク
大魔王君臨( ̄◇ ̄;)
「パンクでっか?」。ちょうど葬祭場があり、そこの駐車場にいた人に話しかけられる。
「あ、大丈夫ッスよ。慣れてますから」。
その人は私のチューブ交換作業をしばらく眺めていたが、時間がきたのか、いつの間にかいなくなっていた。
チューブを入れ替えタイヤをはめ直して、さて、ポンピングだ。
むむ、そういえば・・・。ここでやっと携帯ポンプの不具合を思い出した。でも、何とかなるだろ。
スコスコスコスコ・・・・。
おかしい。入らない。1~2気圧は入るが、それ以上だと空気が漏れてるみたいだ。これまでちゃんと入っていたのに、一体どうしたんだ。それでも頑張って3気圧ぐらいにして、もういいやと走り出す。
無理ッスね。走れない。もう一度ホイールを外して、スコスコスコ・・・・。
状況は変わらない。DNFの危機だ( ̄◇ ̄;) この空気圧じゃ、あと200kmは走れない。さっきまで私の前を黒縁メガネさんを始め、何人ものブルベライダーが通りすぎていったが、ここにきて誰も通らない。もしや、最後尾も行ってしまったか?
DNFするにしても駅までは行かなくてはならない。2気圧ぐらしか入ってないタイヤで、とりあえず走り出す。
少し走った金剛坂交差点にガソリンスタンドがあった。「すいませ~ん。自転車の空気、入れて貰えませんか?」
すると、スタンドの兄ちゃんが「へたったか?」と聞く。「は?」。「だから、へたったか? あぁ、パンクしたんか?」と言い直してくれた。関西弁は難しい。
ここでまた思い出した。フレンチバルブの変換アダプターがない。「なんや、この細い口。こりゃ、あかんわ」とお兄ちゃん。
そりゃ、そうだ。
「ダメもとで、プシュっと勝負してみるか?」と物騒なことを言うので
「いえ、勝負しないで下さい(チューブはあと1本しかないし(^^:)」と丁寧に断り、「それより、自転車屋ありませんか?」と聞いてみた。
「あるで。そこ入って500mぐらい行ったとこ」。
地獄に仏。金剛坂に自転車屋\(^▽^)/
まだ午前9時過ぎだし、開いてるかなと心配しながら自転車を押して500m歩く。
ママチャリが数台置いてあるだけの、町の小さな自転車屋のガラス戸は開いていた。「すいませ~ん。空気入れて貰えませんか」。出てきたのは、怒ったような顔したおやじさん。自転車屋のおやじさんて、例外なく怖い顔をして出てくると思うのだが、違ってます?
「空気か? フレンチ? 変換アダプターはあるんか? なに? ない? バルブに付いてないのんか?」
「すいません。あと200kmを走らなくちゃいけないんです。何とかお願いします」とDNFがかかっている私としては平身低頭で頼み込む。
ところで、バルブに変換アダプターは常に付けておくものなんだろうか。昨日の自転車屋でも同じことを言われた。
おやじさんは、変換アダプターをごそごそと探し出してきて、プシュ。「どのくらいや?」。「えっと、7気圧ぐらいで」。もう一回プシュ。タイヤをコンコンと叩いて「これでええやろ。気ぃつけて行きや」。
これで走り出せる。DNFしないで済んだ。ここに自転車屋を開いていたおやじさんに感謝ッス。
「気ぃつけて行きや」という関西弁の言葉も、何だかぐっときたなぁ。何度もお礼を言って、金剛坂へと戻り、コースへ復帰する。
あとでよく考えれば、ここで変換アダプターを買っておけば、この先ももっと安心して走ることができた。
28日09:55 松阪駅付近(415km地点)
金剛坂に出てきたときに、クロスバイクの方と一緒になった。近くにマックスバリューがあったので、そこで補給したと勘違いされたようだったので、パンク騒動を簡単に説明した。
このパンク騒動で1時間以上ロスしている。貯金は1時間を切っているかもしれない。急げ! あんな辛い道を乗り越えてきたんだ。ここでDNFしてたまるか。コンビニを捜してゆっくり走っているクロスバイクの方をパスして、津へ向かってぶっ飛ばす。
※
<その7>
へ続きます
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やっとタイヤ交換
自転車通勤
/
2008年10月07日
BD-1でチャリンコ通勤<10月7日(火)=112>
季節も変わり・・・
昨年は、長野600が終わった後、一気に秋となった。今年も、泉佐野600が終わり、季節は移り変わっていく。
600kmの激闘の後遺症がようやく消え始めたので、ジテツーも今週から本格再開ッス。サドルバッグは着替えが一杯入るキャラダイス。そして、タイヤ交換もした。
どうも、先週のパンク地獄はタイヤのせいだったようだ。前回代えたのは昨年の7月5日。その時点から先週までで、8000kmほど走っていた。悲惨な状態になっていても不思議じゃないッスね(^^: というか、よくぞ耐えた!
◆サイコンによる記録
距離 40.63km
平均時速 21.9km/h
走行時間 1時間51分16秒
最高速度 47.3km/h
※08年の通算 9724.51km
ロード 4485.71km
BD-1 4956.4km
MTB 0282.40km
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紀伊半島1周 BRM927泉佐野600<その5>
ブルベ
/
2008年10月07日
※
<その4>
から続きます
27日16:45 潮岬からはダウンヒル。あっという間に海抜0メートルへ
27日16:58 串本の港
潮岬観光タワーからは爽快なダウンヒル。紀伊大島へ渡る「くしもと大橋」を過ぎ、港を越えると潮岬東入口。ここでR42に復帰する。
ここから先の勝浦付近までの約20kmはコンビニ不毛地帯となるので、R42に入ったすぐのところにあるサークルKにストップした。何人かのブルベライダーが補給中で、しばらくしてweathermanさんも吸収されてきた。
腹が減って勝浦まで持ちそうになかったので、シーフードヌードルとソーセージを食べ、しばらくの休憩ののちに出発した。
少し走ると、右手に突然、奇妙な岩が見えてきた。
27日17:39 「橋杭岩(はしぐいいわ)」って?
27日17:39 これがそうだった。確かに上に橋が架かりそうだ
27日17:42 ここは「姫」という所
27日17:42 夕暮れが近づいてきた
27日17:52 古座大橋
夕暮れ迫る串本の町をひた走り、やがて日は落ちた。ナイトランの始まりだ。
真っ暗な海を右手に黙々と走る。単調な道だった。太地駅先の森浦のY字までが23km。ここまでが長かった。
さらに暗闇のなか、今度は緩やかなアップダウンが続く。トンネルもいくつか出てくる。苦しんだという記憶はあまりないのだが、実はこの区間は、あとで「暗闇→上り→トンネル」の繰り返しとなるR260の前哨戦だった。
アップダウンを越えると久々の大きな町、勝浦となる。
「勝浦でマグロでも」と思っていたのだが、カップヌードルを食べたばかりなので腹もあまり減っていない。それに、勝浦の町に入っても暗くて、何だかよく分からない。目当ての店があるわけでもないので、なんとなくそのままスルーしてしまった。
次の大きな町の新宮までは15kmほど。一気に走ってしまおう。
夜のとばりが下りて風景も楽しめない単調な道を黙々と走って新宮へ入り、道を反対側へ渡って熊野大橋の歩道橋へと向かう。
27日19:50 熊野川到着
ついに熊野川までやってきた。ここまでで246km。グロス時速は19.2km/h。ペースは落ちているが、まだまだ余裕のタイムだ。
歩道橋への道は、真ん中に自転車用のスロープがある階段だった。押して上がり、誰もいない歩道橋を走っていると・・・
27日19:52 川の途中が県境。ついに三重県突入
三重県だ! 生まれて初めて三重県に足を踏み入れたぞ。でも、それが自転車だったとはねぇ。
熊野川を渡り、橋を下りたところの成川の信号が青になるのを死ぬほど待って、熊野川の左岸を走る。このあたりのR42は舗装が少し荒れていた。
串本から50kmほど走り詰めなので、熊野川を離れ海岸線を走るようになってしばらく行ったところにあった「道の駅 紀宝町ウミガメ公園」に吸収される。
トイレと飲料補給を済ませ、出発しようとしたら名古屋から帰ってきているというドライバーのおじさんに声をかけられた。
「レースでもやってるのかい? いっぱい走ってるねぇ」
「レースではなくて、制限時間内に完走すればいいという、走行会みたいなものです」と答えると
「どこまで行くんだい?」と聞いてきた。
「紀伊半島一周ですよ」と、コースを丁寧に教えると、うんうんと頷きながら聞いていたおじさんが、「そうか。じゃ、尾鷲にいたのが先頭だな」と貴重な情報を提供してくれた。
尾鷲ってここから50kmぐらい? いや、おじさんが尾鷲からここまで来る時間もあるから、それ以上の差がトップとは付いているらしい。競走じゃないけど、相変わらずのヘタレ脚ッス(T_T)
「山の中は寒いから気をつけてね」とおじさんの励ましの言葉を背に、道の駅から走り出す。
ここから15km先の「木本町」が左折ポイント。曲がり損ねて直進したとしても、自転車通行不可の鬼ヶ城トンネルにぶつかるので、ミスコースは最小限で食い止められる。
暗闇にまっすぐ伸びる国道は相変わらず単調そのもので、眠気を誘ってくる。
「熊野市駅の次の信号を左折」と覚えていたのだが、ぼ~っと走っていたのだろう。ふと見上げると左折ポイントの「木本町」という標識が急に目に飛び込んできた。危なかった(^^: いくら少しで済むとはいえ、ミスコースは精神的なダメージが大きい。
木本町を無事に左折し、ややこしい細い道を走っていたら、黒縁メガネさんが反対方向からやってきた(◎_◎;) ここはしっかり予習していたので、「これでいいッスよ」とやや上りになった道を先導して、人道トンネルである木本トンネルへとたどり着く。
「おかしいな。これまで2回走って2回ともちゃんと見つけられたのに」と黒縁メガネさん。確かに、不安になる道には違いなかった。
木本トンネル前で「写真を撮るので」と、黒縁メガネさんには先行してもらう。
27日21:09 木本(人道)トンネル
なかは明るいが、不気味な雰囲気を醸し出しているトンネルだった。
自転車を降りてのんびり写真を撮っていると・・・
27日21:10 weathermanさんが追いついてきた
weathermanさんが背後から忍び寄っていた(^^: 宇都宮400では道中で1度だけしか会えなかったが、今回はよく会いますね。
weathermanさんがリスタートした後、しばらくして走り出す。トンネル内は半ば過ぎると下り気味だっただろうか?
鬼ヶ城東口という信号のないところでR42と合流。道は上り始める。
そして、大泊海岸からは猛烈な向かい風のなか、激坂が始まった。
27日21:16 南紀の難所「佐田坂」はここから始まる
「佐田坂」という標識があったが、「ここから上りが始まるよ」という意味で、ここがピークということではない。
ブルベらしい、暗闇のヒルクライム。6km先の最初のトンネルまでが平均6%。とにかくきつかった。
ただ、周りは風が吹いているが、新野峠のような奇声は聞こえてこない。耳に入ってくるのは「リーンリーン」という秋の虫の音。クルマもほとんど通らず、走りやすい道だった。
「南紀の難所ごときに負けてたまるか!」 自分を奮い立たせながら上る。それでも、時速は当然ひとケタ。ヨロヨロ、フラフラ。汗びっしょり。くぅ~~~、辛いよ~。向かい風が難易度をさらに上げているので、ぎりぎりの登坂だった。
あと少し。たぶん最初のピークのトンネルまで1kmちょっとのところだったと思う。無念・・・力尽きた。もうダメ( ̄◇ ̄;) 思わず足を着き、自転車を街灯にたてかけて座り込む。心拍は異常に上がっていた。カベのような南紀の難所に軽~くはね返されてしまった。
休んでいたら、下から上ってくるライトが見えた。近づいてくる顔を見ると、「weathermanさん??」。確か、木本トンネルで先行したあとは、抜いた覚えがないんですが・・・(※weathermanさんは途中で軽量化し、そこで私が抜いたようですが、そのときは知らなかったので、本当に驚いたッスよ)
私が休んでいたので、weathermanさんを止まらせちゃったかな。もし、そうなら申し訳ないッス。
weathermanさんは、自転車に乗ったまま少し休んだだけで、走り出して行った。そして、それがweatermanさんを見た最後になった。
weathermanさんの尾灯を追いかけ、またきつい坂を上り始める。
ようやく最初の上りのピークである小坂トンネルにたどり着いた。ふぅ~~。でも、上りはこれで終わりじゃない。この先も9kmほど、ここまでよりは緩いとはいえ上りが続いていくのだ。
当然ながら、一気に走れる体力はない。小坂トンネルから5kmほど先にある道の駅で小休止しよう。
27日22:15 道の駅「熊野きのくに」
道の駅にはすでに黒縁メガネさんが吸収されていた。しっかり自分のペースを守って走っている感じで、この方に会えていれば完走できそうな気がしていた。
標高はそれほど高くないのだが、さすがに寒さを感じていた。冷たいものより暖かいものが欲しかったので、紙コップのコーヒーで暖を取った。少し生き返った。
黒縁メガネさんが「また抜いて下さい」と笑顔で出発していった。そう、これまで何度も抜いていて、何度目かに「何度も抜いてすいません」と声を掛けていたのだ。しかし、この後はもう抜くことは出来なかった。
とりあえず、上りはもう少しだ。頑張ろう。
27日22:36 矢ノ川峠
「矢ノ川峠」と標識はあるが、ここがピークというわけではない。心を折らせる標識だよ、まったく。
佐田坂よりは緩いはずなのだが、この先もきつい坂が続いた。
27日22:52 矢ノ川トンネル
ようやく、ピークのトンネルに着いた(^o^)/ ここからは11kmのダウンヒルとなるので、ウインドブレーカーを着込みがてら、道ばたで小休止と・・・(^^:
長いトンネルを抜け、尾鷲の町へと一気に下り降り、久々のコンビニストップとなる尾鷲病院前のサークルKに吸収される。到着は午後11時20分ごろだった。ここで距離は約300km。ようやく半分だ。
塩焼きそば、ウイダーインゼリー、コーラを補給し、カベにもたれてうつらうつらしていたら、ヒロさん、都古さんペアが到着した。聞くと、どこかで旨いものをしっかり食べてきたそうだ。さすがだなぁ。こっちは相変わらずのコンビニメシのオンパレードだ(^^: それも、そろそろノドを通らなくなってきているのだが・・・。
27日23:54 尾鷲付近で先行するヒロさん、都古さん(何がなんだか分からないッスけど(^^:)
コンビニを出てから、ヒロさん、都古さんとは相前後したが、結局、私が眠気覚ましのガムを食べようとストップしたところで抜かれた。
コンビニから2km先の尾鷲トンネルまでは少しきつい上り。そして、その先はトンネルと細かなアップダウンの繰り返しという、辛い道が続く。
トンネル内が暖かいと感じたのは、この区間だったろうか。時間は午前零時を過ぎ、冷え込み始めていた。
28日01:30 PC3到着
このあたりの記憶はあまりない。ただただ、PC3の道の駅を目指して暗闇の道を漕ぎ続けた。
ようやく、道の駅の入口にスタッフの方の姿が見えた。PC3にや~っと到着したよ。
◆PC3(道の駅「紀伊長島まんぼう」=三重県北牟婁郡紀北町)まで
時間 午前1時30分
貯金3時間38分
距離 343.71km
平均時速 23.1km/h
経過時間 18時間30分
グロス時速 18.6km/h
貯金は3時間38分。潮岬のPC2での貯金は3時間34分。この間の140kmは、仮眠もしていないのにグロス15km/hで走ったということになる。この区間の辛さが分かろうというものだ。
売店やレストランがあるメーン施設(当然自販機しか稼働してませんが)から離れた所にある東屋が、仮眠所となっていた。私が到着したときの東屋の人口密度は高く、入り込む余地はほとんどなかった。
とりあえずドロップバッグを持ってメーン施設へ向かってとことこ歩き、トイレでジャージ、インナー、レーパン、ソックスとすべて着替える。
PC3には午前2時ごろ到着予定にもかかわらず少し早く着いてしまったが、どっちにしろこの時間では寝れないことが分かっていたので、もともとここで寝るつもりはなかった。
自販機のあるメーン施設の階段に座ってのんびりコーヒーを飲みながら、この先の「無補給&暗闇&上り坂&トンネル地獄」のおぞましさに震える。ここまでもきつかったのに、果たして走れるのだろうか? スタッフの方がいたので、「自販機ぐらいはありますよね?」と聞くと、「捜すのに苦労するほどです」という答え( ̄◇ ̄;)。ボトルはロングが1本だけだったので、水のペットボトルを1本持っていくことにした。
メーン施設から東屋へ帰ってみると、幸運なことに東屋内部のベンチが空いていた。ほとんどの方がホイル焼き状態で地べたに寝ている。ベンチは特等席だ。予定より早く着いたことだし、少しだけ横になろうか。
午前2時過ぎに目を閉じる。5分でも10分でも意識を失えば、楽になる。
でも、完全に眠ることはできない。神経が高ぶっているし、もし爆睡してしまって起きたら5時なんてことになったらという不安もある。このあたりがヘタレ脚の辛いところだ。
結局、あと一歩で眠れるという状態が続いただけだった。
30分後、眠ることは諦めて出発の準備を始めることにした。
※
<その6>
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紀伊半島1周 BRM927泉佐野600<その4>
ブルベ
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2008年10月06日
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<その3>
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道の駅イノブータンランドを出発し、PC3となっている本州最南端の潮岬を目指す。ちなみに道の駅から潮岬までの間にコンビニはない。
27日14:55 道の駅を出発すると、おや?
27日14:55 恋人岬だ
恋人岬があった。紀伊半島にもあるんだねぇ(^^:
27日14:56 いい雰囲気
27日14:59 路肩はないが、気持ちいいぞ
27日15:04 日本童謡の園
※昭和62年10月、日本で初めて童謡を集大成した公園として生まれました。海岸美を誇る枯木灘県立自然公園の中、紀州ゆかりの「まりと殿様」「鳩ポッポ」「お花が笑った」をはじめ心に残る10曲の童謡を集めました。園内には「紀州の童謡ゾーン」と「童謡の散歩道」があり、なつかしいメロディーを聞きながら幼い頃の思い出に浸るのもなかなかのものです<すさみ観光協会HPより>
なるほど。走っているときは、なんでここにこんなものが、と不思議だった。
27日15:22 串本町突入
いよいよ串本。潮岬の夕日には楽に間に合いそうだ。
27日15:23 海へ向かってダウンヒル
27日15:23 串本海中公園あと13km
27日15:25 こんな鉄橋も(振り返って撮影)
27日15:37 田子駅付近
27日15:37 気持ちいいなぁ
27日15:38 最高\(^▽^)/
27日15:42 新宮あと56km
27日15:54 トンネルの先はアップダウン
27日15:56 紀伊有田の港
この区間も港をはさんでのアップダウンだったが、景色が良かったせいか、まったく苦しんだ覚えがない。傾斜も緩かったのかな?
27日16:01 串本海中公園
27日16:02 串本海中公園
まだ午後4時過ぎだというのに、串本海中公園は閑散としていた(HPを確認すると、営業は午後4時半までだった)。
ここで185km地点。飲料を補給して小休止ののち、スタートする。
27日16:12 新宮あと48km
27日16:17 右手に伸びているのは潮岬だ!
ついに潮岬が見えてきた。おぉ! 感激ッスv(^o^)v
27日16:19 潮岬への分岐
27日16:21 岬へは厳しい上りだった
分岐を曲がった途端、激坂が始まった(T_T) ちょうど串本高校があり、そこの女子生徒が自転車を押して上っている横を、その女子生徒よりちょっとだけ早いスピードで追い抜いていく。辛かったけど、女の子の前で男の子が足を着くわけにはいかないッスよねぇ(^^:
27日16:23 本州最南端へ向かって走る、いや上る
途中分岐があって悩んだ末に直進したのだが、後ろから来ていた黒縁メガネさんも直進してきたので、安心して先を上った。あとで地図を見ると、分岐を曲がるとショートカットして本来のルートに出るようだった。
ようやく待望の灯台が見えてきたが、いったん下るのですぐに見えなくなった。
そして、いよいよ本日のハイライト!
27日16:35 夕日とFELTと潮岬灯台(右の手前)
灯台入り口はスルーして、そのまま直進すると、「日本の夕日百選」と書かれた碑がある展望台があった。そこには、すでに三脚を立てて夕日を待っている様子の方がいた。
いや~、ここが本州最南端か。ここまで自転車で来ちゃったよ。すげ~な、自分(^_^) って、まだ200kmも走っていないのだが・・・。
絶景の夕日にはまだ早かったようだ。もう少し待てば、
こんな夕日
(オダックス近畿のアルバム)が見られた。でも、それなりの夕日はゲットできたから、良しとしようv(^o^)v
27日16:37 もう少し上ると・・・
オダックス近畿のスタッフの方が手を振っていた。
27日16:38 PC2の潮岬観光タワー
◆PC2(潮岬観光タワー=和歌山県東牟婁郡串本町潮岬)まで
時間 午後4時38分
貯金3時間34分
距離 199.25km
平均時速 24.4km/h
経過時間 9時間38分
グロス時速 20.7km/h
ここで約200km。気持ちのいい道が続いた。グロス時速も、追い風のアシストを受けて20km/h台をキープ。いい調子でここまできたぞ(^_^)
さてと、残りは400km(◎_◎;) まだ3分の1が終わったに過ぎない。600kmのゴールは果てしない先にある。
27日16:40 芝生の向こうに「本州最南端」の碑がある
「本州最南端」の碑は、芝生というダートを越えて行かなければならない。私はあっさり諦めたが、少し遅れて到着した黒縁メガネさんは、乗ったまま果敢に碑へ向かっていった。
過去に一宮1000を完走されているという黒縁メガネさんとは、ゴールまで行ったり来たりを繰り返すことになる。
27日16:40 夕日に間に合って良かった(^_^)
それにしても、距離が足りないからって潮岬へ回ったようなのだが、わざと上らせてないかい? 絶景が待っていたから良かったけどね(^_^)
ここには補給個所がないので、チェックを受け写真を撮るだけ撮ったら、先へ進むことにした。
※
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紀伊半島1周 BRM927泉佐野600<その3>
ブルベ
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2008年10月05日
※
<その2>
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PC1を出るとすぐに吉野家があった。しまった。牛丼ならここで食べれば良かった。予習しているときは気が付かなかった。ルート上で唯一の吉野家なのに・・・。
27日13:00 磔坂交差点。「はりつけざか」と読むんですよねぇ
「はりつけざか」という不気味な名前の交差点からは、いったん県道へ出て、しばらく走ったところの田鶴からR42に復帰する。
たしかこの次の交差点だったと思うのだが、「この先、田鶴トンネルは自転車通行禁止 反対側の歩道に回ること」という警告看板があった。
長い信号を待って反対側に渡り歩道を走る。歩道一杯に広がってちんたら走っていた3人の中学生を「お~い、道を空けてくれ」と蹴散らして前へ進む(^^:。道は確かに上っていてトンネルがあってもおかしくないのだが、その様子もなく道は下り始めた。
やがて歩道もなくなる。おかしい。先ほどの中学生が下りてきたので、「このあたりにトンネルある?」と聞くと、「そこを曲がったところにあります」と、さっきのちんたらムードからはほど遠いはきはきした言葉使いで答えてくれた。レーパンジャージのおじさんは怖かったのかな? とちょっと苦笑い。確かにトンネルの入り口は見えていたが、そこはルートじゃない。なんだ。普通に車道を走れば良かった。
再び、長い信号待ちを耐え、反対車線へ戻る。一体、あの警告は、何だったんだ?
27日13:19 冨田川沿いを行く
R42を少し走ると、左に冨田川、右にJR紀勢本線が走る区間となる。
27日13:21 左手に見える赤い橋が郵便橋。右へ曲がると白浜駅
※明治4年(1871年)郵便制度が始まったころ、富田川を渡るいくつかの渡しのうち、ここの渡しだけは郵便物を乗せるために県営で行われていました。明治30年代ごろに橋が架けられてから何度か架け替えられ、現在の橋は昭和33年度完成の5代目で、その由来から「郵便橋」と命名されました<日本風景街道 熊野HPより>
珍しい名前だと思っていたが、やはり「郵便橋」という名は他にはないらしい。
27日13:21 白浜町突入
郵便橋を渡ると白浜町となるのだが、この橋の反対車線のたもとには「〒」マークがあるそうだ。気が付かなかった。
南紀白浜かぁ。小さい頃によく遊んで貰った親戚のおじさんが新婚旅行で来たところだ。おじさ~ん、自転車でここまで来たよ(^^:
27日13:24 世界遺産「熊野古道」の標識
4年前に世界遺産として箔が付いた地を目指す。
27日13:26 平坦で気持ちいい道
27日13:36 また海が見えてきた
27日13:38 椿温泉まであと3km。串本海中公園まで56km
27日13:46 椿温泉へ接近中
27日13:49 新宮まで98km
椿温泉の先から厳しい上りが始まり、トンネルをいくつか越えることになる。
27日14:03 日置付近で「太平洋湾岸自転車道」発見!
その上りが始まったあたりで、「太平洋湾岸自転車道」の看板を見つけた。おぉ! ここにもあるんだ。
だが、すぐ先にも同じような看板があり、それ以降は見かけなかったので、もしかしたらほんの少しの距離しかないのかもしれない。
27日14:03 笠甫トンネル
27日14:11 左折すれば紀伊日置駅
27日14:12 日置川を渡る
27日14:18 918メートルの朝来トンネル
イノブタが出迎えてくれている(^^:
27日14:19 トンネルを抜けると周参見(すさみ)町
日置川を渡り、日置トンネル、朝来トンネルという2つの長いトンネルを越えると、周参見の町へと下る。
右手にはリアス式海岸の太平洋、左手には紀伊山地が迫る町を気分よく走り抜ける。
27日14:24 周参見港
27日14:24 すさみ川を渡る
27日14:26 綺麗に海が見える
27日14:36 ここは南国
このあたりも気持ち良かったなぁ。天気もいいし、最高ッス(^o^)/
27日14:42 道の駅すさみ(イノブータンランド)到着
小さい道の駅だが、観光バスがとまっていた。
27日14:50 まだ160kmほど。先は長い
田辺のPC1を出て約40km。PC2の潮岬まではここから45kmほど。ほぼ中間点だったので飲料補給のため、「道の駅 イノブータンランド」で小休止することにした。
※県の畜産試験場で、猪を父に豚を母にもつイノブタが誕生。町ではそのイノブタにちなんだミニ独立国「イノブータン王国」を建国、イノブタダービーの開催、キャラクターグッズの販売などを行ってユニークな町づくりを進めています<近畿 道の駅HPより>
周参見はイノブタの町だった。
時間的にはグロス20km/h以上が出ているので、自分としては快調なペースといえるだろう。
「ぎょうさん走ってはりますけど、どこいかはるんですか?」。確かそういう言葉で、観光バスのバスガイドの女性に聞かれた。
あぁ、自分は今、関西にいるんやねぇ。
「紀伊半島1周ですよ」
「土日の2日間で?」
「そうですよ」
「うわー、凄いですねぇ。頑張って下さいね」
「は~い♪」
自転車で走っていると、こういうコミュニケーションがあるから楽しい(^o^)/
ここで休憩していたら、黒縁メガネのブルベライダーの方が吸収されてきた。それと入れ替わるように出発した。
あと440km。600kmの旅はまだ半分もきていない( ̄◇ ̄;)
※
<その4>
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紀伊半島1周 BRM927泉佐野600<その2>
ブルベ
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2008年10月04日
※
<その1>
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御坊市で約80km。PC1の田辺まではまだ40kmほどある。時間は午前11時前後だったか? 腹も減ってきたし、少し早いがメシにしようと、最初に目に入ったコンビニでストップ。牛丼弁当をパクつく。食後にのんびりコーラを飲んでいたら、目の前を何人かのライダーが通り過ぎていった。
27日11:18 天田橋で日高川を渡る
御坊市内を抜けて日高川を渡ると、また海沿いの道となる。
27日11:39 印南町突入
27日11:42 ここはカツオ節発祥の地
印南(いなみ)町はカツオ節発祥の地だそうだ。へ~。
27日11:44 気持ちのいい下り
27日11:46 下りのあとは必ず上り。左へ行けば斑鳩王子跡
※斑鳩王子は印南町光川に鎮座し、近世「富王子」といわれた。熊野九十九王子の中でも最も創立の古い神社で、平安時代、塩屋、切目、岩代の各王子とともに栄えていた<印南町HPより>
27日11:58 町へ向かって豪快な下り
27日12:01 南部(みなべ)町突入
この区間は緩い(たまにキツイ(◎_◎;) )アップダウンの繰り返しだった。
上って切り通しを越え、海に向かって豪快に下ると港。港を過ぎるとまた上りが始まる。アップダウンの距離は短いのだが、それが何度も続く。
ただ、右手は常に海が広がり、初めて走ることもあって物珍しく、追い風のアシストもあるので気持ち良く走り続ける。
27日12:07 「梅の店 峠越えれば 千里庵」。峠があるのね(+_+)
そういえば、PC1の手前に小さな峠があるとか言ってたね。ということはもう少しだ。
27日12:14 梅太郎発見!
峠を下り切ると、梅太郎がいた(^^:
梅林がいっぱいあったのは、このあたりだったかな?
27日12:17 南国ムードが漂い始める
27日12:24 田辺市突入
27日12:37 PC1到着
◆PC1(ローソン田辺元町中之谷店=和歌山県田辺市)まで
時間 午後12時37分
貯金2時間23分
距離 120.82km
平均時速 25.3km/h
経過時間 5時間37分
グロス時速 21.5km/h
やっとPC1に到着した。厳しい上りもなく、追い風だったこともあって、平均時速も25km/h台まで盛り返し、まずまずのペースできている。ずっとこんな感じだったらいいんだけどねぇ。
ここでお昼というライダーが多かったが、私は御坊で食べたばかりだったので、タマゴサンドとコーヒーを軽く補給し、短時間で出発。
あれ? 写真を見ると端っこにweathermanさんがいる。ここまで同じようなペースだったようだ。
※
<その3>
に続きます
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