お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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2人の娘のお父さんです。孫も3人いるじーさんです。趣味はスポーツ観戦やサイクリング、読書など。ブルベは07年から走ってますが遅いです。仕事はリタイアし、「晴走雨読」の気ままな毎日です(^o^)
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曇りのち雨のち曇り
自転車通勤
/
2008年10月08日
BD-1でチャリンコ通勤<10月8日(水)=113>
雨の神宮外苑
出発時は曇り。
到着時も曇り。
でも、びしょ濡れッス( ̄◇ ̄;) 今日って午後は降らないんじゃなかった?
久しぶりにR246一直線ルート。東の空は怪しげだったが、大丈夫だろうと楽観的に走り出す。
スタートして2kmでポツッ。その後、細かい雨が降ったり止んだりとなったが、路面が濡れるほどではなく、走行には影響ない。多摩川を越えたときは完全にやんだと思ったんだが・・・。
瀬田の先で雨が普通に降ってきて、三軒茶屋からは本降り。せっかくの高速ルートなのに、路面も濡れて水たまりもできてきたのでスローダウンを余儀なくされる。
このあたりは首都高速の下なので、なるべく車道寄りを走ってなんとか濡れまいとけなげな努力をするが、渋谷でそれも終わり。メガネが濡れて前が見えない(T_T)
雨は赤坂あたりで小降りになり、銀座では傘を差している人の姿はいなかった。ついてないッス。
ウエアはすべて着替えるので問題ないのだが、靴がびしょ濡れなのには困ったよ。
◆サイコンによる記録
距離 38.68km
平均時速 22.5km/h
走行時間 1時間43分00秒
最高速度 48.7km/h
※08年の通算 9763.19km
ロード 4485.71km
BD-1 4995.08km
MTB 0282.40km
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紀伊半島1周 BRM927泉佐野600<その6>
ブルベ
/
2008年10月08日
※
<その5>
から続きます
午前2時30分。PC3「道の駅 紀伊長島まんぼう」を出発する。この時点で貯金は2時間半になっていた。
「これぞブルベというコースですよ」。そう言って、オダックス近畿のスタッフの方が笑顔で送り出してくれた。いや、佐田坂からここまでも十分「これぞブルベ」のコースだったんですが・・・( ̄◇ ̄;) それ以上ッスか?
スタート直後、前輪のクイックに付けていたライトが消える。やべぇ! と思ったが、電池の接触が悪いだけだった。ここから先はライトが命。EL520×3プラスEL135(これは暗闇ではほとんど役に立たないが)にすべてを託す。
ここから53km先の次のPC4までは無補給地帯。自販機さえ、捜すのが難しいという。なんで、こんな道を深夜にわざわざ走らなきゃいけないのかねぇ。
道の駅の先からは右折だが、直進したところに最後のコンビニがある。そこで補給したらしいまみぞーさんご夫妻の後に続いて、R260へとハンドルを切る。
28日02:37 R260の入口には「KODO」と書かれたゲートがあった
「KODO」とゲートにはあったので、ここも熊野古道なのだろうか? しかし、どう見ても、お化け屋敷の入り口としか思えない、不気味な雰囲気があった。
ゲートの写真を撮ってる間に、まみぞーさんご夫妻の尾灯は見えなくなってしまった。
いきなり真っ暗。いきなり激坂。辛くて早くも止まりたくなったが、こんな真っ暗な上り坂の途中で止まるわけにいかない。必死でペダルを踏む。とりあえず、2km先のピークまで頑張ろう。平均勾配は予習によると6%だが・・・(T_T)
寒さに弱いので、インナーはヒートテックの長袖。半袖ジャージの上にはレインウエアを兼ねたウインドブレーカーも着込んでいたため、最初の上りでもう汗びっしょり。ただ、この先はアップダウンが続くため、いちいち脱ぐわけにもいかない。暑さには強いので、このまま朝まで頑張ろう。
激坂をふらふら上っていたら、後方からひと筋の光が近づき、す~っと抜かれた。結果的にはPC4まで走っていて抜かれたのは、この方だけだった。
ようやく最初のピークまで上る。
その先は辛かったことしか覚えていない。暗闇のなか、上ってトンネルくぐって下りて、そしてまた上って・・・の繰り返しだった。
トンネル内は暖かくて気持ち良かった(^^: それぐらいしか、今でも思い出せない。あまりの辛さに、記憶の断片が抜け落ちてしまったのかもしれない。
最初にあった集落で、商店の前に自販機が見えたのでストップ。コーヒーを飲み、眠気も襲ってきていたので、しばらくへたり込む。目を閉じるが、自販機の明かりに虫が集まってきて、気になって仕方ない。というか、眠れない。15分ぐらいで再び走り出す。
また道は山の中へと入っていく。長~い紀伊長島トンネルを越えた先でも、またストップ。睡魔で長い距離が走れなくなっている。電話ボックスに寄りかかるように座り込む。しかし、ここも寝心地が悪い。やはり15分ぐらい休んだ後に走り出す。
アップダウン地獄はまだまだ続く。睡魔も抗いがたい力で押し寄せてくる。
屋根付きバス停を見つけたので、またストップ。今度は本格的に寝ようと思ったのだが、やはり眠れない。あ~、こんなに細切れにストップするなら、PC3で眠れるまで粘っていればよかった。
坂と眠気との格闘は続き、やがて夜が明けてくる。
28日05:54 南伊勢町追間浦付近(相賀浦トンネルの先)
また、バス停を見つけたので寝る態勢に入る。しかし、時刻表を見ると、始発があと30分ぐらいでやってくるようだ。寝入ってしまって通報されても困るので、少し横になっただけで、出発した。
そのバス停の少し先に鬼がいた(◎_◎;)
28日06:12 南伊勢町押淵付近
※集落をすぎた辺り、260号から少しそれた所に、白滝権現の名で親しまれている白滝がある。この滝には、古くから白龍の伝説があり、滝つぼの横には、白龍神社の小さな社もある。また、この滝の裏手の岩山の中腹に洞窟があり、鬼が住んでいたというのでいつしかこの山地一帯を鬼ヶ城と呼ぶようになった。<南伊勢町HP「観光情報」より>
もう一個所、小さな公園のベンチでも横になった。
睡魔と闘いながら走り続けると、集落が連続して現れるようになった。右手には堤防があったので、海沿いだったのだろう。
この頃、後続のライダーに後ろに付かれ、少しだけ一緒に走ったのだが、絶好の寝床を見つけたので、後ろに声をかけて私だけストップした。
絶好の寝床とは「コインランドリー」。朝のこんな早い時間でも、ドアのカギは開いており、明かりもついたままだ。虫も入らないし、寝心地のよさそうなソファもある。ここで20~30分、頑張ってみよう。
・・・う~ん、やっぱり寝れない。まぶしいッスよ、この中。それに、こんな時間から開いているということは、利用者がいるということかもしれない。深夜はどこで寝てもあまり周りを気にする必要はないのだが、明るくなると周りがどうしても気になる。
走っていると眠くて仕方ないのだが、いざ寝ようとすると時間が気になったり、神経が高ぶったりしているので意識を失うことができない。何度走っても、睡眠だけはうまく取れない(T_T)
ただ、少し横になると、睡魔は少し弱まる。それが救いだった。
28日06:24 五カ所湾
ようやく五カ所湾が見えてきた。PC4は近い。
この区間で一カ所だけ長い信号待ちがあった。小さな交差点で、待っているのは私と軽トラだけ。待っていても、誰も横切らない。軽トラは青になる前に痺れを切らして発進しちゃったよ。あせったなぁ、ここは。
28日06:39 PC4到着
◆PC4(ファミリーマート南勢五ヶ所店=三重県度会郡南伊勢町船越)まで
時間 午前6時39分
貯金2時間1分
距離 389.13km
平均時速 22.4km/h
経過時間 23時間39分
グロス時速 16.5km/h
PC4で寒川の
まみぞーさん
にお声を掛けて頂いた。同じ神奈川の自転車海苔に三重でお初とは・・・(^^: いや~、縁とは分からないものッス。まみぞーさんは、奥様のSRをかけてご夫婦でこのブルベに挑戦している。お互い、SR目指して頑張りましょう!
ドイツ人ライダーもこのPCにいたのだが、このドイツ人ライダーとはこの後に何度も会うことになった。
このPCで貯金は1時間減っていた。53kmの地獄のアップダウンにかかった時間は4時間強。グロス時速13km/h台しか出ていない。PC4にいた黒縁メガネさんや他の方の話を聞くと、PC3を出たのは午前3時~午前4時らしい。みなさん、速いッス(◎_◎;) というか、私が休み過ぎッスね(^^:
このころから食べ物がノドを通らなくなってきた。ざるそばを無理矢理に口に押し込んだが、3分の2を食べたところでギブアップ。まだ200km以上あるというのに、まいったな。ハンガーノックにならなきゃいいけど・・・。
食べていたら、ヒロさん、都古さんが到着。「きついですねぇ」と言葉をかわし、私の方が先に出発した。
28日06:59 サニーロード入口
曇り空のなか、PC4を出るといきなり激坂が始まった。最初のトンネルまでは予習によると平均8%。時速5~6km/hでふらふらと上る。
28日07:03 雰囲気はいいのだが
「サニーロード」なんて感じのいい名前に騙されそうだが、アップダウンはまだまだ続くのだ。
28日07:09 トンネルだらけ
28日07:13 五カ所トンネル
五カ所トンネルで上りは終わり、やっと下りが始まるv(^o^)v この下りの途中のベンチでも横になる。朝になっても、睡魔は収まってくれない。眠れないのは、同じことだったが。
28日07:31 稲石トンネル
このトンネル地獄のどこかのトンネルで一度、悪質な幅寄せにあった。センターラインにポールがあるトンネルもいくつかあり、何台も自転車が走っているので、いらいらする気持ちは分かるが、幅寄せはいかん! 一瞬、死ぬかと思ったぞ。
28日07:33 伊勢市突入
下りながら伊勢市へ。さっきの上りで貯金がまた減っているので、下りで取り戻すべく、自分の実力の範囲で漕ぎまくる。
28日08:18 久々の平坦\(^▽^)/
そして、久々の平坦コースへと出る。玉城インターから津までの約30kmは平坦高速コースだ。挽回しなきゃ!
28日08:42 K37に入り、津を目指す
K37に入る前のゴルフ場の横で小休止。カミさんに「生きて走ってるよ」とメールする(^_^)
すると、ヒロさん、都古さん、ドイツ人ライダーとそのペアの方が下って行った。道に迷っていると思われたのか、ドイツ人とペアを組んでいる方に「この道でいいですよ~」と声を掛けられた。
ヒロさんたちと走れるチャンスだ。平坦だとなんとかついて行けるだろう。携帯を慌ててしまって出発。だが、K37へと入る「有爾中」交差点の信号でちぎれてしまった。
そして、K37へ入ってしばらくして・・・
28日08:50 ・・・パンク
大魔王君臨( ̄◇ ̄;)
「パンクでっか?」。ちょうど葬祭場があり、そこの駐車場にいた人に話しかけられる。
「あ、大丈夫ッスよ。慣れてますから」。
その人は私のチューブ交換作業をしばらく眺めていたが、時間がきたのか、いつの間にかいなくなっていた。
チューブを入れ替えタイヤをはめ直して、さて、ポンピングだ。
むむ、そういえば・・・。ここでやっと携帯ポンプの不具合を思い出した。でも、何とかなるだろ。
スコスコスコスコ・・・・。
おかしい。入らない。1~2気圧は入るが、それ以上だと空気が漏れてるみたいだ。これまでちゃんと入っていたのに、一体どうしたんだ。それでも頑張って3気圧ぐらいにして、もういいやと走り出す。
無理ッスね。走れない。もう一度ホイールを外して、スコスコスコ・・・・。
状況は変わらない。DNFの危機だ( ̄◇ ̄;) この空気圧じゃ、あと200kmは走れない。さっきまで私の前を黒縁メガネさんを始め、何人ものブルベライダーが通りすぎていったが、ここにきて誰も通らない。もしや、最後尾も行ってしまったか?
DNFするにしても駅までは行かなくてはならない。2気圧ぐらしか入ってないタイヤで、とりあえず走り出す。
少し走った金剛坂交差点にガソリンスタンドがあった。「すいませ~ん。自転車の空気、入れて貰えませんか?」
すると、スタンドの兄ちゃんが「へたったか?」と聞く。「は?」。「だから、へたったか? あぁ、パンクしたんか?」と言い直してくれた。関西弁は難しい。
ここでまた思い出した。フレンチバルブの変換アダプターがない。「なんや、この細い口。こりゃ、あかんわ」とお兄ちゃん。
そりゃ、そうだ。
「ダメもとで、プシュっと勝負してみるか?」と物騒なことを言うので
「いえ、勝負しないで下さい(チューブはあと1本しかないし(^^:)」と丁寧に断り、「それより、自転車屋ありませんか?」と聞いてみた。
「あるで。そこ入って500mぐらい行ったとこ」。
地獄に仏。金剛坂に自転車屋\(^▽^)/
まだ午前9時過ぎだし、開いてるかなと心配しながら自転車を押して500m歩く。
ママチャリが数台置いてあるだけの、町の小さな自転車屋のガラス戸は開いていた。「すいませ~ん。空気入れて貰えませんか」。出てきたのは、怒ったような顔したおやじさん。自転車屋のおやじさんて、例外なく怖い顔をして出てくると思うのだが、違ってます?
「空気か? フレンチ? 変換アダプターはあるんか? なに? ない? バルブに付いてないのんか?」
「すいません。あと200kmを走らなくちゃいけないんです。何とかお願いします」とDNFがかかっている私としては平身低頭で頼み込む。
ところで、バルブに変換アダプターは常に付けておくものなんだろうか。昨日の自転車屋でも同じことを言われた。
おやじさんは、変換アダプターをごそごそと探し出してきて、プシュ。「どのくらいや?」。「えっと、7気圧ぐらいで」。もう一回プシュ。タイヤをコンコンと叩いて「これでええやろ。気ぃつけて行きや」。
これで走り出せる。DNFしないで済んだ。ここに自転車屋を開いていたおやじさんに感謝ッス。
「気ぃつけて行きや」という関西弁の言葉も、何だかぐっときたなぁ。何度もお礼を言って、金剛坂へと戻り、コースへ復帰する。
あとでよく考えれば、ここで変換アダプターを買っておけば、この先ももっと安心して走ることができた。
28日09:55 松阪駅付近(415km地点)
金剛坂に出てきたときに、クロスバイクの方と一緒になった。近くにマックスバリューがあったので、そこで補給したと勘違いされたようだったので、パンク騒動を簡単に説明した。
このパンク騒動で1時間以上ロスしている。貯金は1時間を切っているかもしれない。急げ! あんな辛い道を乗り越えてきたんだ。ここでDNFしてたまるか。コンビニを捜してゆっくり走っているクロスバイクの方をパスして、津へ向かってぶっ飛ばす。
※
<その7>
へ続きます
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