3月1日(火)曇一時雨
3月に入ったと言うのにまた寒くなってきました。春になるまでには三寒四温と言いますから寒くなったり暖かくなったりでやっと桜が咲きだすことになるのでしょう。桜が咲く頃にはまた花冷えと言って寒くなりますからこの季節は当分の間寒くなったり暖かくなったりするのを覚悟しなければなりません。
ところで今年に入り、北アフリカや中近東では民主化のデモがどんどん拡大しています。チュニジアに始まった民主化運動がエジプトに飛び火し、現在はリビアで戦争に発展しているようです。チュニジアでは大統領が国外に逃亡し、エジプトでは大統領が辞任し、大きな悲劇には至りませんでした。しかしリビアでは力で抑えつけようとするあまり、内戦状態のようです。僕たちは一部分しかメディアで知ることができませんから良く分かりませんが、きっと想像以上に悲惨な状態になっているのではないでしょうか?多分戦後生まれの我々にはまったく想像できないような結果がそのうち映像で報道されるようになりそうです。幸い我々の国では、1年ぐらいで次々と首相が変わるくらい独裁政治とは縁のない国ですから中東イスラム国のようなことはないと思いますが、今までの物質的豊かさから精神的豊かさに変えていかなければならない転換期のような気がします。
それにしてもこの一連の騒動にはインターネットと言う情報ツールが大きな役割を演じているようです。15年ほど前にはまだインターネット人口は数えるほどで、アクセスポイントまで電話回線でつなぎ高い市外通話料を支払っていたのがウソのようです。今では携帯電話で簡単にアクセスでき、パケット代も定額ですから無限に使うことができます。しかも処理速度が格段に速くなって瞬時に画像がダウンロードできてしまいます。実は1996年の新春に当時勤務していた三重県でインターネットについて僕が書いた論文が掲載された「あすの三重」と言う本をみながら、当時オーバーに書き過ぎたかなと思っていたのがそれ以上になっているのだなと変に感心しています。あの頃ノートパソコンを持ってインターネットの講演を数えきれないくらいしたことがなつかしく思います。当時の地方版の新聞記事にもずいぶん取り上げられたことが今では信じられませんが、きっと誰もが現在のような時代が来ると予感していたのでしょうね。
当時の新聞の切り抜きを見ながら昔を懐かしんでしまいました。やっぱり年を取ったと言うことなのでしょう。それではまた。