めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

モーダルな事象~桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活(奥泉 光)

2013-01-22 22:12:32 | 本(よかった!) あ行の作者

あ~~ 面白かった。
本ブログにコメントを寄せてくださったウォーレンさんからのご推薦が縁で、
読ませていただきました。 こちら

いや~~~~
ほんと、読み応えのある ユーモア・ミステリーで、
まさにまさしく ワタシの好みでした。
508ページに渡る 大作でしたが、なにしろ 奥泉先生のご発想が豊かで、
次から次へと読者を楽しませる術が満載なので、
ほぼ 一気読みしてしまいました。

いや~~
イイですねぇ。
飄々とした 桑幸センセイ。
愛されキャラです。

また、見た目第一で、学力は ???の麗華女子短大という舞台にあって、
冴えない国文学准教授 という設定にあってこそ、
桑幸のキャラが ぜつみょ~でして、
いや~~、 味があります。

ウォーレンさんからご紹介いただいたのは、この本の続編だったのですが、
残念ながら 市内図書館の所蔵本が、全て貸出中になっていたので
(人気シリーズだったのですね。)
ひとまず、初作を借りてきた次第ですが、これは気に入りました。

ワタシの感性に、合っています (人´ з`*)♪
  ↓
春狂亭猫介(著)/ 『駄洒落大辞典』一部抜粋
「あっちから、ダサイお侍が来るよ。」
「ほう、さよう(斜陽)ですか。」

・・・・・・
ぶわはははははは  (o_ _)ノ彡☆ポムポム
もぅ、 太宰 治もまっつぁお! ですな。

この他にも、諸橋ろんどん元夫妻の存在などで 笑わされる場面があったかと思えば、
ワタシも結構、好みな「明星のちかい」のブレイクネタ、
はたまた、シリアスなネタの仕込んであったりと、
いやはや、奥泉センセイの多才な展開に 舌を巻きます。

そして、ラスト2ページの 粋な計らいには、ほんと あっぱれ!です。
ましてや、“十五少年…” と 桑幸のその後、それぞれを あーゆー形でまとめたなんて、
憎いじゃ あーりませんか。
それも、新聞・週刊誌の記事引用のスタイルをお取りになった、このセンス、
むむむむ… まさにワタシ好みです。

ウォーレンさん、“桑幸”シリーズをご紹介下さいまして、誠にありがとうございました。
コメント
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