こちら(書評は こちら。)、やっぱり良かったです!
6件のお沙汰が決まった事件を 紐解いてゆく短編構成でした。
といっても、一貫しているのは 前途有望な部下(片岡直人)の成長記を描いた、武士たる者の魂、と言うか、本質を見極める直人の目ですね。
なお、内蔵のタイトルは下記のとおりです。
1. 半席
2. 真桑瓜
3. 六代目中村庄蔵
4. 蓼を喰う
5. 見抜く者
6. 役替え
やはり、それぞれの物語に絡む人物や 背景となる描写が繊細で、こういう作品に触れると 正統派の読書の楽しみを味わえます。
味のある上司(雅之)と 謎解きのキーマン(系図売り、他)の存在感も、直人に対して ごくナチュラルなのに、巧いです!