めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

あすなろ三三七拍子(重松 清)

2010-12-26 09:00:27 | 本(よかった!) か・さ行の作者
いや~~~~
最初は、(どうかなぁ…)と思った気配もあったけど、
なんの なんの!
クリスマスに、良い作品に出会えました。

重松さんは、やっぱりすごい!
どうして、こぅ、異なる世代間をものともせず、等身大の人物描写に長けていらっしゃるのでしょう。

そもそも、大学の応援団OBの幹部であるワンマン社長の命を受けて、総務課長(藤巻 大介)が、大学の応援団長として出向させられる…
という展開(普通、ありえないだろー)。。
ということで、重松さんにより味のあるキャラに仕立てられた、登場人物が出るわ 出るわ…、
舞台が大学ということで、大学生を主体にセンセイや ミョーに味のあるOB達・・・
それぞれにドラマがある構成になっていて、読者を飽きさせません。

読みながらも、思わず 「あはは」と笑ってしまう場面や、
重松さんお得意の 迫りくる死に接する人間ドラマも盛り込まれたり…と、
結構、山場の回数が多くなっているので 次が気になってしまい、一気に読んでしまいました。

予定どおり、大介は出向を全うし 会社に戻るわけですが、
「団長」としての勇退の場面には、結構感動してしまいました…(涙)。

『押忍!』
この作品に100回以上は登場した このお言葉、
パソコンでの変換で出ないのね・・・ (あらら…)

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