女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

「教科書」ではなく「問題集」

2011-04-07 | インポート

 入社4年目の女性社員とこんな話をした。

 入社3年目までの彼女には「女性特有の(人に対する)甘え」「職業意識の低さ」が感じられ、話をしているとなんとなくイラ立つ。彼女自身もそんな私の心情を察していたのであろう、私と接する際には「びくびく・おどおどした」態度。

 しっくりこない関係だった。

 ところが、この一年間で彼女はいろんな意味で変化した。変化、と言うより「成長」いや「進化」と言うべきか・・・。自分自身の置かれた立場、与えられた役割をしっかりと理解し、「褒められるために仕事をする」のではなく、地に足をつけてしっかりした「仕事」ができるようになり後輩の指導を任されるまでになった。

 

 と同時に、私に対するおどおどした態度もなくなり、自然な表情・態度で接するようなった。最近は彼女と一緒に仕事をするのが心底楽しい。私自身のヌケを指摘してくれることもあり頼もしくもある

 話の流れでこのことに触れた。

中村「ねぇねぇ辛やん、最近は私のこと怖くないの?」

辛やん「そうですねぇ・・・、大分大丈夫です(怖くないということです!悪しからず)

中村「なんで、怖かったん?」

と聞く私に彼女はこう答えた。

辛やん「私、中村さんのことを『教科書』だと思っていました。教科書なので、中村さんの「言うこと」「すること」は全て正しい。だから、自分はそれ(教科書)に従わなければならない。従えばいいんだ・・・と。」

そんなことを思っていたのか?いや、そんなことを(私は)思わせていたのか

続けて辛やんは、

辛やん「でも、中村さんも初めっから(今の)中村さんではなく、失敗したり、悩んだり、落ち込んだりするんだなぁ(=普通の人なんだということです。悪しからず)ということがわかってホッとしたというか・・・」

私は言った。

中村「そんなこと思ってたんや・・・。私が教科書なわけないやん。今でもそうやでぇ~。強いて言うなら(教科書というより)問題集や私という問題集(例題)を解いて、最終的には自分なりの考え方・やり方を確立していくのが大事やねんで・・・」

辛やん「はい 」 ←笑顔が本当に素敵なんです。辛やんは!!

教科書ではなく問題集・・・。とっさに出た言葉とは言え「いい表現だ!」と自画自賛。

でも、その通りだとつくづく思う。

私という問題集を通じていろんなことを考える。自慢じゃないが、ビジネス社会において結構な失敗や頭打ちを経験してきた。問題集としては「ええ例題」を持っている

 中村年女。ビジネス社会における集大成の一回りを「自分という問題集を通じて、人生の後輩たちに『賢く』『自分らしい』活き方」 を問題提起するために費やしたい。