中村です
梅田の地下の商業施設内にちょっと高いがおいしいコーヒーが飲める
専門店がある。
ある日の午後、その香ばしいコーヒーの香りにひかれてその店に入った。
お昼どきでほぼ満席。唯一見つけて座った席の隣に、ちょっとチャラい雰
囲気の男性と、細身の黒色パンツスーツがよく似合う気の強そうな20代
女性のカップルがいた。(少なくともその時はそう見えた)。
女性の方はちょっと涙ぐみ、男性の方は足を組んで上から目線で話をし
ている。
むむむっ・・・っつ
おいおいっ~。ビジネスタイムに別れ話かぁ~
最近の若いのんはこういうとこけじめないよなぁ
せっかくおいしいコーヒー飲もうと思ったのにこんなカップルの隣いややなぁ~
と思いながら席についてコーヒーを注文した。
聞き耳を立てていたわけではない。
でもいやでも聞こえてくる・・・。その会話。
内容は、決して恋人同士のそれではなかった。
彼と彼女の関係は「上司と部下」
権利を主張して義務を果たそうとしない部下(彼女)を一見チャラく見える
上司の彼が指導している場面だった
【彼女の主張】
①休日に通信の研修に参加している(実際には行かされているという表現)
②自分としては手当がつくと思っていたがつかないとわかった
③出勤扱いなのに振休もとれず、休日出ているので体もきつい
④手当もつかず、振休もとれないような状況で頑張っているのに上司(前に
いるチャラい男)は状況をわかってくれない
⑤配慮もない
⑥もう、やってられません
⑦涙
対する彼。彼女の言い分をふんふん聞いたうえで、
「お前(実際には彼女の名前を呼んでました)の言い分はそういうことだね。
俺に配慮がなかったのは認める」
⇒最初は自分に配慮が足りなかったことをわびる
「ただ体調のことは自分にしかわからない。子供じゃねぇんだから自分から
言ってこいよ」
⇒ごもっとも
「研修のことは、手当が出るとか出ないとか言ってるけど、正直俺にはその感覚
わかんねぇ。仕事するのに必要なスキル身につけるために研修に参加して、
手当がどうとか振休がどうとかおかしくねぇか?それないと仕事できねぇんだぜ」
とべらんめぇ調の話が続く。
この彼、見た目はチャラいのに言うことは説得力がある。そうなると不思議に
顔つきまでしっかり見えてくるから不思議。
とは言え、彼が特別な人物ではない。
彼は普通で彼女はアマチュア
ただ、それだけ。
だから彼は管理職として人のマネジメントに携わり、彼女は一般社員としてマネジメント
される。
会社には休日や勤務時間など規定、あるいは出産・育児休暇などいろんな制度があり
社員はそれを行使する権利がある。
休む権利があり、勤務時間内で仕事をすればいい。出産・育児休暇はどんどん利用
すべきだ。
と同時に果たすべき義務をきちんと果たしているかという視点
もきちんと持っておきたい。
ビジネス社会で認められている女性は権利主張の前に精一杯役割を果たす。
そんな女性は過剰な権利主張しなくても、次の道は開ける。
次回は19日(月)に更新します。お楽しみに