女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

何がうれしいか・・・

2016-02-05 | 日記

中村です。

 

今回は「ちょっとうれしかった」話し。


4月にある業界団体のビジネスマナー研修を担当する。昨年もその
研修を担当し、その際の受講者アンケートをつい先日受け取った


20数名の受講者は、リーダー格の社員から現場で働く新入社員ま
で年齢はもちろんのこと、立場も職種も受講目的も様々。



しかも、主催側の代表者から、

 

「私ども主催の初めてのスクールなんでよろしくお願いします」


と言われ、思いっきりプレッシャーを感じながら臨んだことを記憶している。



アンケートは無記名。いくつかの項目に対して5段階評価でチェックし、
その下に自由回答欄がある。



◆講師の話しが面白かった
◆説明がわかりやすかった
◆笑顔が良かった


これらの褒め言葉で喜ぶほど初心ではない




嬉しかったのは ↓ 



「なんのためにそうするのかという『考え方』を教えてもらったので、
意識を
しっかり持っていたらスキルはあとか らついてくると思った」


「今まで、マナーなんて(自分にはあんまり必要ない)と思っていたが、もっ
と勉強したくなった



「恥ずかしがらずに最後は上手く声も行動も起こせた


「自分ではできているつもりでいたけど、できていなかった」

 

研修という限られた時間の中で、自分は受講者に「何が伝えられるか?」
「(自分で)できることは何か?」この仕事をやり始めてから、ず~っと考え
続けている。




できることはそんなに多くない。




① 自己への『気づき』を与える

② 自己開発に取り組んでみようという気にさせる

③ 上記をもとに「(やれば)できた!」体験をさせる



これさえも難しい。まだまだ上手くいかない



ただどんな研修の際も、どのタイミングで、どのような指摘やスト
ロークをどんな風に出そうか常に考えている。また、「あの人が言
うんだったらやってみよう」と思われる自分であるために、自分の
立ち居振るまいには気をつけようとしている。


さらに、ビジネスマナーにしてもコミュニケーションにしても、「何
のためにそうするのか」
という目的(ねらい)を意識して動
くことが大切であって、細かな手順や言い回しは2の次3の次だ
と私自身は思っている。研修の場面では、



これをいかに伝えるか?にポイントを置く。



細かなことにとらわれ過ぎると、イレギュラーな場面で身動きがと
れなくなる。



ビジネス社会はイレギュラーーの連続


自分で組み立てた筋書き通りにはいかない。その場その場で適切
な状況判断
を行うことが求められる。



「お茶は右から出すんですか?それとも左からですか?」
「エレベーターは自分とお客様どちらが先に乗ってどちらから降りる
んですか?」


これらはよくされる質問。また、「あるビジネスマナーの本に~と書い
てあったんですが、どちらが正しいんですかぁ~」と聞かれることもあ
る。


表面上「それはね・・・・」と説明をするが、心の中では


そんなことどっちゃでもええねんって
その場その場で正解は変わ

絶対的な正解なんかないんじゃぁ~





また、名刺は「この向きに」「この位置に」「この手順で」など事細かく
暗記させても、初対面の人との名刺交換という緊張の場面で頭が真
っ白になってしまっては意味がない。

そんなことよりも、「なんのためにお茶を出すのか?」「そもそも名刺
はなんのために出すのか?」がわかっていれば、(お茶は)どこに出
すのか?(名刺は)どちらの向きに出すのか?はおのずとわかってく
るはず。

今回のアンケートで、私自身が日頃「自分の役割はコレ」「このことを
伝えたい」と思っていることが、受講者に伝わっていると理解できた。



このことが何よりも嬉しい


これからも自分が伝えられることを精一杯伝えていきたい