中村です。
先日ある会社の社員ヒアリングを行った時のこと。
対象者唯一の女性が、大きな声で挨拶をし、とびっきりの笑顔で入室
してきた。
相変わらず、元気だ
うれしくなった
実は彼女のヒアリングをするのは2回目。1回目は10年ほど前の全社員
ヒアリングの際。まだ一般社員だった彼女は、テンポの良い会話と笑顔、
そして「仕事だから一生懸命やるのはあたり前」「ちんたら仕事をしている
人を見ると腹が立つ」等仕事に対する前向きな姿勢が好印象だった。
「御社の女性社員は意識が高いですね」
と報告したことを記憶している。
10年ぶりに対面した彼女は、笑顔も元気な挨拶も当時と同じ。ただ話しを
聞いてみると、この10年に公私ともにいろんなことがあり、へこたれそうに
なっていたという。
※以下、彼女の会話から
いろいろあっていっぱいいっぱいの時に、リーダー昇格やそれにつながる研
修受講の打診があり、
「もう、私には無理」「断ろう」
と思っていた時、子供からこんなことを言われた
「お母さん、いつも目の前にチャンスがあったら、『失敗してもいいからチャレン
ジしなさい』と言ってたよね・・・」
「あれって、うそやったんなぁ、うそやったん」
こう言われて彼女はハッとした
確かにそうだ。子供には常にそう言い続けてきた。子供たちはその『教え』
に素直に従って
いろんな課題にチャレンジし、伸び伸び育った
そして、今その『教え』を子供から問われる
ここで自分がチャレンジしなかったら、子供に言ってきたことが嘘になる
自分にできるかどうか自信はないけど
やってみよう
約一年間にわたる研修を受講し、リーダーに昇格した。
リーダー職は想像以上に大変で、いっぱいいっぱい
でも、
どんな場面でも一生懸命取り組む彼女をサポートしてくれる仲間がいる。
家族がいる。
そして、彼女は現在、子供と同じ『教え』を部下にも問う
目の前の課題にチャレンジしなさい。
失敗してもサポートしてあげるから・・・・
信念持って指導する。指導することは当然『自分』にも問われる。このお互い
の緊張関係が人を成長させる。