女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

「制度」ありきではなく「人」ありき

2018-09-06 | 日記

中村です。

2008年に新卒で入社した辛島が産休に入った。

7月ぐらいからは、かなり大きくなったお腹を抱えて
歩くのもしんどそうだった・・・

入社時は元気でキャピキャピ
その後、自らの役割をしっかり認識し、管理部門の
責任者として、なくてはならない存在に成長した辛島


産休に入る前日、


「元気に産んできま~す」


と言い残して笑顔で退社していく姿を


「あと3カ月もすれば辛島も母になるのか」



と感慨深げに見送った。


朝夕のラッシュ時の通勤は、妊婦には厳しい環境との
判断で、産休前は時短勤務。また、出産後は自宅勤
務も視野に入れ、フレキシブルな会社復帰を目指す。
相談しながら無理のない復帰スケジュールを考えてい
る。




「出産後も働き続けたいので、中小企業はちょっと・・・」
と二の足を踏む女子学生は多い。


確かに大手企業は産休、育休制度はしっかりしてい
て企業内保育園を保有しているところもある。子育て
しながら働く先輩も多いので、気軽に相談できるとい
う意味では環境は整っている。

でも、大手企業ゆえ融通がきかないのもしかり。
制度=ルール。みんながそのルールに従わなければ
ならず、例外は基本ない。

例外を認めてしまうと、「どうしてあの人だけ・・・」と不
公平感が蔓延して収拾がつかなくなってしまうのでで
きない。


制度に社員が合わせる


当たり前っちゃ当たり前だが徹底している。


その点、中小企業の制度はフレキシブル。いい加減
と言われればそうとも言えるが、きっちりした制度とし
てうたっていなくても、該当する人がでてきた段階で、
その人のために仕組みを作ることが可能。


大手企業より、よっぽど融通がきくと私は思っている。


現に、辛島もそう。今までウチには時短制度も在宅勤
務制度もなかった。なかったというより必要なかった
と言った方が正しい。


が、実際に辛島の妊娠、出産に遭遇して、どうすれば
辛島が働き続けられるか?を考えた。


子育てをしながら辛島は何ができるか?辛島のため
に会社は何ができるか?


そんな中で、時短制度、在宅勤務制度ができた。


制度ありきではなく、辛島という人材に応じた制度


今年のウチの採用活動。面接で、
「ウチのどんなところに興味持った?」

の問いに、ある女子学生が、

「御社の時短制度や在宅勤務制度が魅力的です」



魅力的に感じてもらえるのは喜ばしいこと。でも、権利を
主張する前に、これらの制度を活用してず~っと一緒に
働きたいと周りから思われる人財になってほしい。
と心から願う。