飲食業については、その店の数だけサービスの種類があっていいと思います。
寡黙な店主が黙々と職人肌で作る料理、フレンドリーなシェフが客と談笑しながら作る料理。
そのサービスの種類は、多種多様だと思うのですが・・・どんなタイプの店でも『いらっしゃいませ』と『ありがとうございました』だけは、言わないといけないんじゃないか・・・と思うのです。お客としては。
しかもオープンキッチン。店側の人間の態度が、客に丸見えの店舗ならなおさら。
先日、母の退院祝いをするために、あるレストランにいった時のことです。
オープンと同時に入店し、オープンキッチンの前を通って、奥へ案内されるものの、ドアを開けた途端に、厨房の中のオーナーらしきシェフが『ジロリ』という視線で、私たちを見て・・・・・何も言いません。
骨折後の母が杖をつきつき、ゆっくりした足取りで歩くその姿をジロリ。それでも何も言いません。
『いらっしゃいませ』ぐらいは言ってもいいんじゃない????目の前を通るんだから。
感じ悪いな、と思ったけど・・・そこは気持ちを立て直して食事。
食事にしても、白ご飯と赤だしが出たのに、メイン料理がなかなか出てこないとか、コーヒー飲み終わってからやっとケーキが出て来たり・・・とか、色々あったけど、料理人が一人だけのようだし、手が回らないんだろうな・・・と、ここは我慢。
さて、お会計。オープンキッチンの前にレジはあります。ランチで4人15000円以上は、まあ安くはないけど・・・
さきほどの『ジロリ』のオーナー、またもや『ジロリ』今度は『ありがとうございます』もありません。
モタモタとコートを着る両親を、厨房の中でステーキ肉にラップを巻きながら『まだかいな』みたいな冷たい視線を送ってきます。
ジロリと見るくらいなら『ありがとうございます』の10文字くらい言えるんじゃ??
その態度にムッとしたオットが、じぃーーとオーナーを見返していたら、オットとバッチリ視線が合いました。それでも『ありがとうこざいます』も無ければ、軽い会釈もなし、笑顔も無し。
こりゃ、あえての無視かいな??
店舗を出た途端、温厚なオットが『なんだアイツ、感じ悪いな。』と吐き捨てるように言いました。
普段はおとなしいとは言えないワタクシですが、両親を招いたお祝いの席ということで、ここはこらえましたが、こんなお店を、せっかくのお祝いの席に選んでしまったことが、申しわけなくて、悲しくなりました。
飲食店さんにとっては、ときには『二度と来るな』というお客もいるでしょうが・・・itatchiご一行、ふりかえってみても、お店にシツレイなことはしてないけどな。
お祝いだからと、みんなそこそこ小ぎれいな格好をしていたし、静かにもしていたし。
アルコールも頼み、予約時間通りに来店し、必要以上に長居することもなく・・・・どちらかというと飲食店にとっては扱いやすいお客だったたと自負してますが。
人とかかわるのが苦手で、ただ料理を作るのが好きというタイプの料理人なら、クローズのキッチンにすればいいんじゃないか。
お客の前に姿を見せるなら、そこは『いらっしゃいませ』ぐらいは言わなきゃいかんのじゃないか。
食べログ評価は、まあまあ高評価なのですが、別のサイトでは『料理人のぞんざいな態度を目撃し、イヤな気持ちになった』という別の書き込みも発見しました。
ワタクシたち以外にも、同じ言動に接したしてお客様がいたわけね、気分屋さんなのね・・とは思ったけど、お祝いの席が後味悪く終わったのが残念で・・・・
そこでワタクシ、そのオーナー宛に手紙を書きました。
●月●日の11:30分に予約した者ですけど、こんな態度に不愉快になった、という内容の。
お店には予約時の名前と連絡先が控えてあるはずですが・・・・それから3週間。やっぱりというか無反応。せめて便箋封筒、切手代返せー、といいたいわ(笑)
『いらっしゃいませ』『ありがとう』ぐらいは言って快く迎え、気持ちよく送り出して欲しいと思うのは、客側の過ぎた希望とは思えないのですが。
ちなみに、コレがコースの最後に出たデザート。『わぁキレイ』と母が喜んでいただけに残念。