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掃除機で吸うのは効果ナシ 医師が解説「餅が詰まったとき」の応急処置 2年間で高齢者661人が亡くなる、生存率は17%

2025年01月08日 13時03分51秒 | 医療のこと

掃除機で吸うのは効果ナシ 医師が解説「餅が詰まったとき」の応急処置 2年間で高齢者661人が亡くなる、生存率は17%(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース 




掃除機で吸うのは効果ナシ 医師が解説「餅が詰まったとき」の応急処置 2年間で高齢者661人が亡くなる、生存率は17%
1/1(水) 6:21配信




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東洋経済オンライン
餅を詰まらせたときの対処法は?(写真:Ayleeds/PIXTA)


 正月で気をつけたいことの1つに「餅による窒息」がある。


 久しぶりに子どもや孫と過ごす一家団欒の最中に突然不幸が襲う。注意すれば予防できるため、残された家族には後悔が残ることが多い。だからこそ、予防法やのどに詰まったときの対策を多くの人に知ってもらい、被害者を減らさなければならない。


【画像で見る】餅を詰まらせたときの対処法の1つ「背部叩打法」


■年間300人近くが「餅」で亡くなる


 わが国では、毎年大勢の高齢者が餅による窒息で亡くなっている。消費者庁の調査によると、死者数(65歳以上)は2018年に363人、19年に298人だ。2年間の合計661人中127人が三が日の間に亡くなっている。65%が75歳以上だった。


 高齢者が餅を詰まらせると、窒息死する確率が高い。


 東京女子医科大学を中心とした研究チームが、2018年に『疫学雑誌』に発表した研究によると、餅によって窒息を起こした場合の1カ月の生存率は、17.2%に過ぎない。


 餅が窒息を起こしやすいのは、粘り気があり、付着性が強い(くっつきやすい)からだ。


 粘り気や付着性はゼリーの約100倍ともいわれている。これは餅米を構成するデンプンのほぼすべてが、アミロペクチンという成分で構成されているからだ。普通の米(うるち米)のデンプンは、アミロペクチン75%、アミロース25%で構成される。


 アミロースは直鎖状の構造であるのに対し、アミロペクチンは枝分かれ構造を持ち、絡みやすい。このため、粘度や付着性が高まる。


 さらに、雑煮などで温めた餅は、口に入れた後に温度が下がり硬くなるため、飲み込みにくくなる。飲み込む力が低下している高齢者ではなおさらだ。この結果、高齢者は餅をのどに詰まらせやすい。
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では、不幸にも窒息してしまった場合はどうすればいいのか。


 ■詰まらせたときに周りの人がまずすべきこと


 窒息した人は苦しいため、のど元に両手をあて、息ができないことを訴えることが多い。顔面蒼白の苦悶症状で、のどが詰まっているので声が出せない。よだれを垂らすこともある。これを専門的には「チョークサイン」という。


 のどを詰まらせて「チョークサイン」が出ている場合に、周囲がまずやるべきことは、呼吸ができているか否かを確認することだ。


 息をしているなら、気道が完全には閉塞していない。まずは、咳をするように促すのがいい。これだけで餅による気道がふさがれた状態が解除されることがある。


 一方、息をしていない場合は深刻だ。気道が完全に閉塞していることを意味するからだ。呼吸が止まると2分程度で脳にダメージが生じ始め、4~6分程度で元に戻らない状態になる。そして多くは7~10分で命を落とす。


 すぐに救急車を呼ぶと同時に、以下の方法を試してほしい。通報するか迷ったら、「#7119」で相談してみるといいだろう。


■餅を詰まらせたときの対処法2つ


 ■餅を詰まらせて、息ができない場合①「背部叩打(こうだ)法」


 この場合、周囲の人がまずやるべきことは、患者を前屈みにさせて、肩甲骨の間を手のひらでパンパンと強く叩くこと。これを専門的には「背部叩打法」という。衝撃により、気道を閉塞していた餅が外れることがある。


 ■餅を詰まらせて、息ができない場合②「ハイムリック法」


 背部叩打法で詰まりがとれないとき、次に試みてほしいのは「ハイムリック法(腹部突き上げ法)」だ。1974年にアメリカの医師、ヘンリー・ハイムリックにより提唱された手法で、腹部を圧迫して異物を除去する。腹部を圧迫するので、妊婦や乳児には行えない

 具体的には、患者をうしろから抱え、みぞおちにこぶしを当てたら内側かつ上方向に強く押し上げる。


 この2つの方法を救急隊が来るまで交互に行う。


 やり方については、YouTubeの「東京消防庁公式チャンネル」の動画がわかりやすいので、ご覧いただきたい。また、掃除機による吸引は効果がないとされているので、やらないでほしい。


 背部叩打法やハイムリック法で窒息が解除されなければ、胸部圧迫など応急処置をしながら、病院に搬送されるのを待つ。胸部圧迫の方法も東京消防庁公式チャンネルの動画を参考にするといいだろう。


■救急搬送しても手遅れのことが多く


 病院での詳しい処置はあとで紹介するが、簡単に説明するとこうだ。


 まず、気道を展開(気道を確保して呼吸を助けるために、頭部を後ろに反らせて、下あごを上げた状態にして気道の通りをよくすること)して、目で見ながら鉗子(かんし:ものをつかむときに使う医療器具)を用いて、餅を除去する。


 慣れた医師なら1分以内で処置は完了するが、病院に到着したときにはすでに手遅れのことが多く、このような処置をしても、患者の回復はあまり期待できない。


 以上が、餅による窒息対策の概要だ。


 実は、筆者も餅を詰まらせた患者を診たことがある。初めて経験した患者は、70代の男性だった。昔の話になるが、その光景が今も忘れられない。


 筆者は医学部を卒業したあと、2年目の研修を大宮赤十字病院(現:さいたま赤十字病院)で行った。当時も今も、埼玉県は医師不足だ。医師は忙しく、当直をしていると毎晩10人以上患者がやってくる。救急車で運び込まれる患者もいる。一睡もできないことも珍しくない。


 一方で、年末年始の病院はがらんとして、普段の病院とはまったく違う。入院患者の多くは外泊して、家族とともに新年を迎えるからだ。とにかく患者さんが少ないので、医師や看護師ものんびりとした気分を味わえる。筆者は、この雰囲気が好きだった。


 正月の当直を迎えるにあたり、先輩医師から必ず指導されることがある。それは餅による窒息への対応だ。迅速な処置が求められるからだ。


 元日の夜8時頃、救急隊から「餅による窒息で心肺停止です」と連絡があった。筆者はどう対応してよいかわからず、一緒に当直していた1年先輩の医師を呼んだ。


先輩医師は患者が救急外来に到着すると、気道確保を試み、その最中に鉗子を用いて、気道に詰まっていた餅を除去した。直径が3センチほどの小さな餅の切れ端だった。その後、心臓マッサージや点滴で血圧を上げる薬を投与したが、心拍が再開することはなかった。


 こうした蘇生措置を30分ほど行ったあとに、筆者は死亡を宣告した。


 患者は、正月に帰省した息子一家と夕食の最中だった。小学校1年生と幼稚園児の孫に、本格的な正月を経験させるため、祖母が手作りのお節料理を準備したそうだ。その中に餅が入っていた。


 楽しい食事の最中に祖父が亡くなってしまった。同行してきた息子は落ち込み、どんな言葉をかけていいかわからなかった。


救命が難しいからこそ予防を


 一度餅による窒息を起こした場合、訓練した医師がいなければ、餅を取り除いて呼吸を再開させることは難しい。そういう医師がいたとしても、高齢者では救命が難しい。



 餅による窒息は予防が重要だ。高齢者の飲み込みの機能をしっかり見極めて、窒息しないような料理、食べ方を心がけてほしい。











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銀座もちふじ> 雑煮専門店!

2025年01月08日 12時03分54秒 | 食のこと

銀座での食事は雑煮と日本酒を味わう雑煮店で - 銀座もちふじ[公式] 







銀座もちふじが目指すもの


銀座もちふじのコンセプトは「心と体であじわう、花鳥風月」。忙しない世の中からほんの一瞬だけ離れ、本来の日本にある「人と自然との調和」「真心ともてなしの心」が感じられる、ホッとできる空間を提供する。そのためにわたしたちは、知恵をしぼり、何ごとにも努力を惜しまないお店づくりを行ってまいります。






お客さま一人ひとりの


「おいしい」のために


お客さま一人ひとりの故郷の味や、その日の気分でお好みに応じておだしや具材をセレクトしていただく「カスタマイズスタイルのお雑煮屋」として、それぞれにオリジナルのお雑煮をご堪能いただけます。もちろん、定番のお雑煮や、季節ごとのおすすめメニューを召し上がることでも、銀座もちふじをお楽しみいただけます。






いつでもどこでも「つきたて」の味


一般的には、お正月に召し上がることが多い「おもち」を、一年中いつでも「つきたて」でご堪能いただけます。さらに職場やご自宅への、お雑煮やいそべもちのテイクアウトも可能です。いつでもどこでも皆さまで、つきたてのおもちの味と食感をお楽しみください。




つきたてのおもち
餅は餅屋に。当たり前のことですが、おもちはつきたてが一番です。つきたての柔らかさを保つことのできる、できあがりから「3時間以内」にこだわってご提供いたします。また、地域によってことなるもち米も、吟味のうえで上質なものを使用しています。


鰹節とだし汁
極薄0.01ミリに本鰹節を削り、30分以内に昆布だしと合わせる究極のだし汁。昆布だしは、利尻昆布を一晩お水につけることで、うまみを最大限に引き出します。こだわり抜いた至極の味を、多くの方にご賞味いただきたいと思います。


旬の食材
お雑煮において脇役になりがちな野菜や魚介類。これらの食材も主役であるおもちと同等と考え、特に「旬=季節」を大切にしながら厳選しています。生産者の声を交えながらご提供することで、想いとともに味わっていただきます。














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「日本メーカーの方針が正しかった」と嘆くメーカーも…欧州で進む“脱EV” 2025年の展望は?

2025年01月08日 11時03分39秒 | 国際情勢のことなど

「日本メーカーの方針が正しかった」と嘆くメーカーも…欧州で進む“脱EV” 2025年の展望は?(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース 




「日本メーカーの方針が正しかった」と嘆くメーカーも…欧州で進む“脱EV” 2025年の展望は?

1/5(日) 16:00配信2025




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日テレNEWS NNN
苦境に立たされているドイツのフォルクスワーゲン(会社のHPより)


EU=ヨーロッパ連合では、2035年までにガソリン車の新車販売が禁止される予定で、EV(電気自動車)へのシフトが進められてきた。しかし今、EVの需要が鈍化し、大手自動車メーカーはEV偏重だった方針の転換を余儀なくされている。


【画像】フォルクスワーゲン ドイツ国内工場の閉鎖検討


■ヨーロッパでEV需要の鈍化進む 背景に“補助金打ち切り”
――EVへの急速なシフトは失敗だった。日本メーカーの方針が正しく、様々な車種をバランス良く取り扱う必要があった。


あるヨーロッパの自動車メーカーの関係者は、ヨーロッパでの新車販売の現状について、こうこぼす。2024年に入ってから、ヨーロッパ自動車工業会が発表するヨーロッパの主要31か国の新車販売台数では、EVの販売台数が鈍化し、前年割れとなる月が散発しているのだ。


特に落ち込みが激しいのはドイツで、2024年8月には前年同月比で約70%減となった。2023年12月にEVへの補助金プログラムが突然、打ち切りとなったことから、消費者の間で高額なEVへの拒否感が広がったとされている。


新型コロナウイルス対策で使われなかった予算を転用して2024年末までプログラムを続ける予定だったが、ドイツの憲法裁判所はこれを認めず、政府はプログラムの中止を余儀なくされたのが補助金打ち切りの理由だ。その後も予算編成をめぐって連立政権が崩壊し、2025年2月に総選挙が行われる予定だ。政治情勢の安定が見通せないため、補助金などのEV優遇措置の復活の見通しは立っていない。


■大手メーカーも「EVシフト」からの転換迫られる事態に
EVへの急速なシフトを進めてきたヨーロッパだったが、ここにきて需要の鈍化がみられることを受けて、メーカーも戦略の見直しを発表せざるを得ない事態に。


ドイツの「メルセデス・ベンツ」グループは2024年2月、“全ての新車を2030年までにEVにする”という方針を撤回。理由については「顧客に押しつけてまで人為的に目標を達成しようとするのは、理にかなっていない」として、EVの需要鈍化を挙げている。


スウェーデンの「ボルボ・カー」も“2030年までに販売する車の全てをEVにする”としていたものの、2024年9月、この計画を撤回すると発表。「電動化と持続可能性において業界をリードしていくが、現実的かつ柔軟な姿勢で臨んでいく」と、EV偏重だった方針を転換させた。


他にも、アップルがEVの「アップル・カー」の開発を中止したり、ドイツのフォルクスワーゲンがEV新車販売の鈍化による業績悪化で、初となるドイツ国内の工場閉鎖を一時、打ち出すなど(その後、回避)、急速にEVへのシフトが見直されているのが現状だ。


■2025年からは“EVシフト前提”の規制開始へ EU内で反発も
こうした状況の中で、ヨーロッパでは「2025年問題」を抱えている。EUの市場では年間に販売される新車の平均の二酸化炭素排出量に上限が設定されていて、2025年からさらにその規制が厳しくなる予定だ。


ただそのためには、自動車メーカーがさらに多くのEVを販売しないと達成が困難となっていて、規制に違反した企業への多額の罰金をめぐっては、ヨーロッパ自動車工業会が「緊急の措置を求める」とする声明を出して反発している。


「2035年にHV(ハイブリット車)も含めたガソリンなどで走るエンジン車の新車販売を禁止する」というEUの目標に関しても、見直しを求める声が自動車メーカーのみならず各国政府からも相次いでいて、EUは自らが課した規制と向き合う必要に迫られている。


■EV偏重からHV回帰の可能性も?…背景に「中国」
2024年は、EV偏重からの脱却への動きが目立ったが、2025年の展望はどうなのか。ある日本の自動車メーカーの関係者は、「脱EVが進み、HV(ハイブリッド車)への回帰が本格的に始まる年になるだろう」と分析する。


その上で、「世界各国が、EVで覇権を握ろうとする中国への対策を講じなければならない」と警鐘を鳴らす。実は、中国はEVに必要なレアメタルやレアアースなどの産出国を囲い込んでいて、欧米や日本・韓国などが入手しづらくなってきているという。


それに加えて、EVに搭載される蓄電池についても中国メーカーへの依存がより一層進む懸念が高まっている。中国は国を挙げてEVへの支援を続けていて、蓄電池の技術面で中国が他国に大きなリードを取っていることからだ。さらに、中国政府が補助金を投入しているため、相対的に低価格で他国へ輸出することが可能になっていて、価格面でも他国メーカーにとって脅威となっているのだ。


欧米では中国車への高い関税をかけることでけん制を続けているが、日本の自動車メーカーの関係者は「そもそもEVの土俵で中国と戦うのは不利な状況」だとして、HVなどでバランスよく新車販売を続ける戦略への回帰が一層強まるのではないかとの見方を示す。


急速なEVへのシフトから、「脱EV元年」となるのか。2025年は、自動車販売をめぐる状況が再び注目される年となりそうだ。









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『週刊文春』が暴いた「“愛子天皇”極秘計画」は、天皇制の根幹に関わる深刻な問題を浮き彫りにしている

2025年01月08日 09時03分22秒 | 皇室のこと


『週刊文春』が暴いた「“愛子天皇”極秘計画」は、天皇制の根幹に関わる深刻な問題を浮き彫りにしている(篠田博之) - エキスパート - Yahoo!ニュース 




『週刊文春』が暴いた「“愛子天皇”極秘計画」は、天皇制の根幹に関わる深刻な問題を浮き彫りにしている


篠田博之月刊『創』編集長
1/5(日) 17:28 2025

『週刊文春』1月2・9日号(筆者撮影)
愛子さまの結婚をめぐる女性・女系天皇論
 『週刊文春』2025年1月2・9日号が目玉として掲載した特集記事「悠仁さまを揺さぶる“愛子天皇”極秘計画」は、ある意味衝撃的な内容だ。


 2016年、現在の上皇が「生前退位の意向」を表明した当時の安倍政権で、ある極秘計画が進行していたという。女性天皇は容認するにしても女系天皇は受け入れがたいとして、愛子天皇が誕生した時に夫となるべき旧皇族の青年を探せという指示が出されたというのだ。記事中で「事情を知る当時の政権中枢」がこう証言している。


「安倍総理はこの指示を極秘裏に、杉田和博官房副長官(当時)に命じました。血統が天皇に連なる旧皇族の男系男子と愛子さまが結婚すれば、その子どもも天皇に連なるY染色体をもつ『男系男子』となる。それならば愛子天皇が誕生した後も、男系の子どもが皇位を継承していけるという計画だったのです」


 そしてこう続く。「密命を受けた杉田氏が調査した結果、旧皇族の賀陽家に年齢が近い男子が二人いることが判明した」


 2013年、週刊誌で愛子さまの見合い相手として賀陽家の息子の存在が報じられたが、それにはこんな背景があったのかもしれない。


「該当する皇族は生身の人間」との秋篠宮発言
 証言した「当時の政権中枢」とは誰なのか、どこまで裏がとれている話なのか。そのあたりがもう少し明らかにされれば大スクープとして新聞・テレビが後追いしただろうが、今回は、それを紹介したYouTubeチャンネルだけが盛り上がって終わりそうな気配だ。ただ安倍元総理らは男系男子にこだわっていたし、その意向を受けて杉田和博官房副長官(当時)が動いたというのは、いかにもありそうな話だ。


 秋篠宮さまが2024年11月の誕生日会見で女性皇族問題について訊かれ、「該当する皇族は生身の人間」と語っていたが、当の愛子さまにしてみれば、気持ちの良い話ではないだろう。当事者の意思と別に後継問題が論じられ、政権中枢が密かに動くという経緯が、この問題の本質を映し出している。天皇制の伝統をどう守るのかという観点からすれば当事者の気持ちは二の次になってしまう。


『週刊新潮』1月2・9日号(筆者撮影)
 


 さて、その秋篠宮さまの「生身の人間」云々の言葉を引用しながら、『週刊新潮』1月2・9日号が報じたのが「佳子さま30歳 加速する『皇室離脱』願望に秋篠宮さまの胸の内」だ。こちらもある意味で深刻な問題で、記事中の関係者によれば、佳子さまは今も「皇室から出るには結婚するしかない」と語っているという。ただ、今のままであれば、眞子さんのように自分の意思で結婚相手を見つけるのは至難の業だろう。女性皇族をめぐる議論が高まりつつある中で、佳子さまについて今後どう考えていくべきなのか。関係者も頭を痛めているに違いない。


 そういえば『週刊現代』が12月28日・1月4日号から「17年ぶりの大幅リニューアル」を敢行し、本文のレイアウトを大きく変えたのだが、その号の表紙は何と佳子さまだ。女性週刊誌の場合は佳子さまの表紙は珍しくないが、いまや男性高齢者向け雑誌となっている同誌に佳子さまの写真がドーンと掲げられているのは確かに目立つ。つまり同誌の読者にとっても佳子さまというのは気になる存在になっているというわけだ。


『週刊現代』12月28日・1月4日号(筆者撮影)
「天皇制というそもそも非合理性を孕んでいるシステム」
 女性皇族問題を含めて象徴天皇制をどう考えるのか。本格的議論を始めるべきだという声は広がっているように見える。


 年明け1月4日に発売された『週刊ポスト』1月17・24日号が「天皇家の昭和100年」という巻頭特集を掲載している。2025年は昭和100年にあたるのだが、佐藤優さんと片山杜秀さんの対談の形で天皇制の経緯や問題点を8ページにわたって語り合っているのだ。その中で佐藤優さんがこう語っている。


「天皇制を維持したいのであれば、私は女系天皇、女性天皇といった議論は危ないと思います。なぜなら、天皇制というそもそも非合理性を孕んでいるシステムに、部分的に合理性を持ち込もうとしているからです」


 つまりそもそも天皇制というのは非合理性を孕んでいるシステムだというわけだ。その発言の前には片山さんがこう語っている。


「昭和100年は、明治以来続いた天皇制の分岐点に差し掛かっている印象を受けます」


 確かに、今、後継問題をめぐって象徴天皇制は大きな岐路に立たされている。大学でジェンダー問題を学んだ佳子さまや愛子さまは、その時代の流れと相反する天皇制の問題に悩んでいるはずだ。それは天皇制の持つ絶対的矛盾で、愛子さまや佳子さまの結婚問題はその具体的現れだ。


秋篠宮「生身の人間」発言の真意
 先に言及した秋篠宮誕生日会見での発言はこうだった。「該当する皇族は生身の人間。その人たちがそれによってどういう状況になるのか。(略)宮内庁の然るべき人たちは、その人たちがどういう考えを持っているかを知っておく必要がある」


 前出『週刊新潮』では、この発言について「秋篠宮家の事情を知る関係者」がこう語っている。「今回のご発言は一見して宮内庁に苦言を呈された格好になっていますが(略)ご発言の真意は、ご自身や佳子さまのお気持ちを把握しないまま協議を進めていく与野党の政治家、そしてその立法府から報告を受ける政府への“痛烈なご批判”に他なりません。新たな制度が作られつつある裏で、当事者が抱く思いを世間に知ってほしいと考え、あえて“身内”たる宮内庁の名を挙げてアピールされたのです」


 2025年、皇室や天皇制をめぐる議論は広がっていくのだろうか。









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外資の金山開発に揺れる地元>

2025年01月08日 08時03分17秒 | 社会のことなど


「川に鉱毒が…」「ロマンだよ」 外資の金山開発に揺れる地元(毎日新聞) - Yahoo!ニュース 



「川に鉱毒が…」「ロマンだよ」 外資の金山開発に揺れる地元
11/16(土) 6:00配信




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毎日新聞
キンギン・エクスプロレーション社日本法人が試掘権を取得した区域を指さす森塚千絵さん。森塚さんの牧場敷地も含まれている=北海道黒松内町で2024年8月1日午後5時2分、片野裕之撮影


 かつて金採掘でにぎわった北海道のある地域で、外国資本の企業による金山の再開発計画が浮上している。採掘により有害物質が流出する鉱毒被害を懸念する一部の住民は事業中止を求める一方、新鉱脈の発見による地域の活性化を期待する声もある。果たして金山開発は環境汚染の要因か、それともロマンか――。地元は大きく揺れている。


【写真】石川県で掘削を進める外資企業の関係者


 「金採掘は町や地球環境には全く採算が合わない事業だ」「子どもたちが遊ぶ川に鉱毒が1%でも流れたらどうするのか」


 7月19日、北海道黒松内町。オーストラリアの探鉱企業、キンギン・エクスプロレーション社が開いた住民説明会では事業に反対する声が相次いだ。


 同社の日本法人は黒松内町と長万部町にまたがる静狩金山跡で金の状態を確認する作業を行うため、地権者以外でも申請できる試掘権を2月に経済産業省から取得。ボーリング調査の開始前、鉱区内の地権者から説明を求められていた。


 この日の説明会では、環境影響を不安視する黒松内町民から厳しい指摘と質問を受けたが、「次回、答えられるよう準備する」といった回答が目立ち、議論は深まらないまま、約2時間で説明会を打ち切った。


 静狩金山は1890年に発見され、道内有数の金鉱山として発展。戦前の総産出量は全国9位の5089キロに上り、「金湧く静狩」と呼ばれた。


 だが1943年、戦時下で金より鉄や銅などの鉱業を重視した政府の方針により閉山。戦後、再開したが、採算性が見込めず再度閉山した。そこに目を付けたのがキンギン社だった。


 試掘権を取得した黒松内町内の鉱区は大部分を山林が占めるが、一部、肉用牛の牧場もある。この牧場は、自然の状態の湿地や山林で放牧する「環境再生型農業」を取り入れており、代表の森塚千絵さん(60)は「試掘で地下水脈が乱れたら、湿地が乾いてしまうのではないか」と懸念する。


 黒松内町には国の天然記念物に指定されている北限のブナ林があり、町は2012年に生物多様性地域戦略を策定するなど環境保全に力を入れている。森塚さんの牧場には貴重な生態系があるとして研究者も出入りする。


 町議会は8月、鉱山の専門家を招いて勉強会を開き、平日の夜間にもかかわらず約40人が集まった。


 町民有志は11月6日、開発を中止させるよう求める署名678筆を町議会議長に提出。岩沢史朗町議は「(有害物質を含む)坑廃水は土壌汚染の最大の要因で、鉱山からはそういうものが出てくる。きれいな水と空気を残していきたい」と力を込める。


 一方、隣接する長万部町では、少し様子が異なる。


 「世界経済を動かすだけの力を持つゴールドがこの町に眠っているなら、それはもう夢を見たくなる」


 そう語るのは木幡正志町長(76)だ。かつて金山が町に繁栄をもたらした歴史を振り返り、「また金が出てきたら一つのロマンだよな」と期待感を隠さない。


 その理由は、町の著しい過疎化にある。現在、町の人口は4748人(10月時点)。静狩金山跡がある静狩地区には364人が暮らしている。しかし、金山が稼働していた戦前は、同地区だけでも約7000人が住んでいたという。


 「本当に金山開発となれば、町がにぎやかになり、人が入り、雇用が増える。住民税、固定資産税、鉱産税が入ってくる。それが国益にも町益にもなる」。そんな将来像を描いている。


 町長は約2年前に「実は静狩金山は夢のある山なんだ」とキンギン社側から説明を受けた。同社は「生産量の10%まではいかないが、それくらいの恩恵は」と町への利益還元も示唆し、町長は、環境を汚染しない▽住民への説明は丁寧に行う――ことを求めたという。


 長万部町に住む元テレビ局ディレクターの山崎秀樹さん(60)は「町内にも反対する人はいるが、町長が肯定的な意見を表明しているので、声を上げづらいのではないか」とみる。


 静狩地区に住む男性(79)は「黒松内町の住民はかなり反発している。長万部町でも、賛否を巡って分断が生じるのではないかと不安だ。自分は判断できるほどの情報を正直持ち合わせていない」と吐露した。


 当初25年4~11月の試掘を計画していたキンギン社は、7月の住民説明会で「皆さんの意見を聞き、一つ一つに答えていきたい」と強調したが、11月現在、黒松内町での2回目の説明会は未定で、長万部町では一度も開催されていない。


 国内で金山開発を進める他の外資4社は、住民説明会には積極的でない。


 ある企業の幹部は「地元のサポートなくして事業は進まない」と前置きしつつ、住民の反対を念頭に「試掘段階では地域への影響が少ないため、住民説明会はしない」とも。自治体や試掘現場周辺の住民には個別に伝えており、採掘に進む場合は説明会を開く考えだというが、開発に向けた事業者、住民、自治体の合意形成への道は見えていない。【伊藤遥、片野裕之】









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