曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

Bこさんの縟創自宅ケア

2015年09月06日 | 介護

Bこさん、砂糖シリーズの続きでございますだ。

その① その②  その③からご覧くださいませ)

もう、はっきり現実を(私が)受け入れなくてはいけないと、思うようになりました。

ちょっと難しい言葉ですが、Bこさんの臀部に出来たのは、昔で言う床ずれ。寝だこと呼ばれるもの。正式には、縟創(じょくそう)といいます。

出来てからというか、病院でこれが縟創と言われて(本人には寝だこと伝えられました)

「家族の手当てにかかってますよ。ここ、ターニングポイントだから、頑張らないと。」と言われて、手当もどのように?と試行錯誤。

減圧マットのおかげで、かなり良くなってきたのは、背中の曲がっている角に当たる部分の骨が飛び出しているところの、いわゆるたこになっているところ、その部分です。

キズは実際には仙骨部の先端から、たぶんずっと前の方までいっていて、(後ろから見える部分は精細な部分からそのまわり、すべて黒くなっています)仙骨部のところは、肛門のすぐ上ですから、ふさぐことはできず、背中(と言っても座る時にはお尻になっている=前にずり落ちているので)の部分はガーゼを当てて、と言う事が出来ますが、肝心な部分は、薬をつけるぐらいしかできないんです。

それこそ、おむつになっている訳ではないので、(パットは当てている)その都度薬を塗るという事は難しく、たぶんおそらく、前の部分の方も塗らなくてはならないと思うのですが、薬は局部には塗ってはいけないのだそうで、ぎりぎりのところまでと言われました。

なぜかというと、男女とも局部からの薬の吸収率が、他の皮膚よりも何倍もあるからだそうです。

(せっけんなんかだと、一説には42倍だそうで(^_^;))薬にもよるのでしょうが、繊細な部分への塗布は(目と同じく)出来ないようです。

なかなか文字通り(患部及び現実を)直視できなかったのですが、そしてまた、本人がうつぶせになるのが大変で、一度うつぶせになると、起き上がれない(つまり、もう寝返りはうててない)、そして、ベットから降りられない(体の向きを変えられない)と言う事も判明。

ではと、腹ばいでとなると、今度は手で体を支えることが出来ない。

2月の介護認定審査が行われた時には、寝返りも、ベットからの立ちあがり、椅子からの立ち上がりもなんの問題もないと言われて、要支援1となった、Bこさんですが、ここのところの短期間で、いわゆる老衰といいましょうか、筋肉の衰えというものが、急速に進んできております。

が、しかし、良いか悪いか、眼はいいし、腰が90度曲がり、下ばかり見ているから、こっちの気がつかない何かが落ちているだのなんだのってのは、ものすごく気になり、あそこにどうだ、ここにどうだと、言ってくるんですなあ。

なんせ、こっちは、ピントが合わない目なんで、みえにゃい!みえにゃいのよ!

が、自分のお尻は自分じゃ見えないもので、そして、しかも全く痛みはないので、ご本人自覚がありませんの(--〆)

私が出かけなくてはならない日は、オットが見てくれますが、積極的に動かす事もなく、いつもは、ヨメがやってくれない事も、やってくれる。何でも取ってもらって、自分は椅子に座っているだけ。

だから、2日続けて出かけなくてはならなかった日は、こっちにその付けが回ってきましてね。

せっかく直ってきたのが、大きくなってしまうんです。

ほんと、てき面です。

診察日前日に、また大きくなってしまった時には、がっかりしました。

「今日、私がいない時、動かなかったでしょう。ずっと、椅子に座ったままだったんじゃない?」と聞くと、「美容院に行って(オットの送迎で)その時に…ずっと座りっぱなしだったから…、」

デイに行く時にはマットを持って行くのが受け入れ条件になったんですが、内緒で出かけた、美容院には、言えなかったのか、何なのか、たぶん、長時間(髪染めをして)同じ姿勢をしていたようですわ。

ちょっと、大げさにせっかく直っていたのが、元通りになってしまったから、必ず、減圧マットを持って行く事や、とにかくお尻をあげることなど、改めて、お説教しちゃいました。

ほんと、がっかりしたんですよ。

でも、次の日の診察では、

「よくなってますよ。よかったですね。普通なかなかココまで治りませんよ。おうちの方のお陰ですよ。わかりましたか?」とDrが言ってくれて、ホッとしましたけどね。

でも、傷の手当てを見たら、情け容赦なく、仙骨部にもガーゼを被い、私の最近の付けてある面積の倍はある、大きさの当て方でした。

ふむ、あそこにも当ててしまっていいんだねと、納得している私を尻目に、Bこさんはほめられたと嬉しくなってしまって、なんだかはしゃいじゃって、また、「美味しいパン屋さんで云々」言い出しました。

が、しか~~し。午後もリハビリに行かなくてはならないから、時間がないから却下。コンビニのサンドイッチにするよというと、

「ほいじゃあ、果物の入った、甘いサンドイッチ!」

「たぶん今の時間じゃあ(この時1時半)もう売り切れてないと思うけどね。」と野菜と茹で卵のサンドイッチで我慢させましたよ。現実にフルーツサンドはなかったしね。

ツウ訳で、わたいも、情け容赦なく、お尻をつきださせ、しっかり、患部を被い、被えないところは、たっぷり塗りたくり、大きくなっていたら、しっかり、Bこさんに伝えるという事にしています。

まあ、本人は見えてないし、自覚ないんで、呑気なもんですわ。

お風呂上りに貼り替える時にやあ、「私見たいテレビがあるんだよ。」とか言って、テレビの前から動かないし。

さっさとやれば、見る時間はあるんですけどね(--〆)

思わず、立ったままひんむこうかと思っちまいましたぜ

そいじゃあ、子どものおむつ替えと同じだよね~~。

ああ、こどものぷりんぷりんの可愛いおいどならねえ。なんぼかいいだすが…

だすが、わたいが、こうなった時にやあ、誰がやってくれるンすかね~~

そっちの方が目の前暗くなりやすぜ