三原村は、遍路さんが、足摺より宿毛の延光寺へ抜ける途中にあり、良く遍路さんを見かけます。四国には、お接待の風習があり、甲斐君が写真の大学生の彼を夕方スーパーで見かけ、食事と宿を提供して、お接待をしたのだそうです。四国以外では、若い時の放浪の旅は、案外大きな目で見てもらえるのですが、年をとると、警戒されます。でも四国には、八十八箇所の遍路の習慣があり、年をとっても、変な目で見られることなく、放浪の旅ができ、色々な接待もしてくれます。これは空海が作った、衰える事のない、レジャーで、良く出来ていると感心します。旅が何歳になっても、出来る環境がある四国は、大切にしたい物だと思います。若い時は、リッチな旅より、お金のないぎりぎりの旅のほうが、思い出に鮮明に残っています。お金があると見えない物があります。最低限の物を持ち旅をすれば、人間の本当に必要な物は何か、大切な物は何かが見えてくると思います。家を建てる時も、お金は必要なのですが、ありすぎると、あれもこれもととなり、まとまりの無い家になりがちです。本当に必要な物は何か、見つめ直すと良いのではないかと思います。