岡山のM邸、棟木と母屋が出来ました。9メートルと、8メートルの材を繋いで作りました。全長16,5メートル。家の長さが11メートルなので、6、5メートルは軒なのです。こう考えると、いかに軒が深いかわかります。片方で3,5メートルの出は、無駄のように思えますが、デッキを守り、躯体を風雨から守る為に有効です。それと、雨の日軒の下で、お茶を飲んだり、涼んだり、雨の情景を眺めたり出来、感性が自然と一体化出来、雨の匂い、風の感触等から、自然の営みを敏感に感じられます。何より雨の日、窓を開けていられるので、エアコンもいらず、省エネルギーな生活が出来ます。日本の建築は、屋根の建築と言われる程、屋根が大きいのが特徴です。戦後いつの間にか、雨の少ないアメリカ、ヨーロッパの家をまねし、軒の出がほとんどない、住宅がほとんどになりましたが、そのような、住宅の寿命は、25年~30年です。やはり軒は必要なのです。地方地方で、家の形は違って当たり前。全て同じと言うのは無理があります。グローバル化では無く、地方の特徴を持った、家作りをしていくべきではないでしょうか。