高知工科大学で、地域活性化システムのシンポジウムがあったので参加してきた。高知のデザイナー梅原真さん、石垣市の真栄田さん、札幌国際大学の吉岡さん達の講演とパネル討議があった。個人的に一次産業×デザイン=風景をテーマに活動している、梅原さんに興味があったので参加した。彼の見方、考え方が、ユーモアを交えて楽しく、又時に厳しく話してくれ、時間の経つのも忘れる程、有意義な時間が過ぎた。見方を変えると、貧しさが豊な事に変わる。東京の価値観だけでは無く、自分の物指しを持つ事が、豊かさの質を変える事になる。最初に、路上観察会や、老人力等の作者、赤瀬川源平さんの、カンズメの内に、ラベルを貼った作品をモニターに写しだし、これが原点と話した事は、かなりインパクトがあった。中から見ると外の空間全てがカンズメ。見方を変えるととんでもない価値にきずく事になるだろう。日本人が狭い家の庭を周りの風景を借景にする。なんてこともこの考え方かも、四万十川しかり、ログハウスだって、木が動く事を楽しみにすれば、毎日がワンダーランド。欠点が楽しみに変わる。高知には、そんな埋もれた価値のあるものがどっさりある。そんな気持ちになりました。デザインて大切だと、痛感。家の素材が、形を決め、高知の風景を作る。高知も秋田も街中を走っていると、あまり変わらない。雪が多いか、寒いかだけじゃつまらんじゃろう。これからは、地元の素材を使って家を建てるのが、最先端でかっこ良いと私は言い切る。本当にそう思うから。