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izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

このところのお気に入りの本〜「いなか川柳~農作業 しなくてよいはウソだった」

2016-07-27 14:12:25 | 本と雑誌

最近、アタマが疲れた時にリピートで読んでいるのが「イナカ川柳~農作業 しなくてよいはウソだった」(TVBros.編集部編 1,200円)。

イナカをネタにした読者投稿の川柳を集めたものだ。

 

それぞれの川柳には投稿者名とコメントが添えられていて、これがまた面白い!

サブタイトルになっている一句には、「ーこんな嫁がごろごろいるらしいです(投稿者)」とあり、農家の嫁問題をそれとなく物語っているし、

 「商店街 シャッター、シャッター 店、シャッター」には、「ーそして駅前ヨーカドー」と編集部のコメント。

 

 「だいたいの 事件はイオンで 起きている(DiE!さん)ーそこにだいたいの人が居るわけですから・・・(編)」 

これ読んだすぐ後に、北海道のイオンで殺傷事件が合ったというニュース(イオンだよ~!)

 

 私が好きな句は、

「猪は 速い硬い 止まらない(ICHIMIさん)ー峠で猪にぶつかられた,自転車通学の生徒の発言です」

「道ゆかば ネギネギネギネギ たまにイモ(ほげりーぬさん)」

「里子おめ 何やってんだ キャバクラで!(キャシーさん)」

「800円!? み、み、み、水が 800円!?(ヒロータ教授さん)」 等々

 どれもこれも、読んで思わず吹き出した! 

  

そして

「ラブホテル 潰れた後に ケアハウス(お散歩さん)ー序章から一気に最終章へ」

「青年が 一人もいない 青年団(ICHIMIさん)」

「コンビニが 潰れたときの 終わった感(ヤタベリュウタ)ーあるといいなが、ない」

とくると、何かしらもの悲しい気配が。。

 

ここに載っている川柳を読んでいると、実はイナカが一番時代の先端を行ってるような気がしてくる。

私が住むここ横浜でも、鳴り物入りで開店した本牧のマイカルはサティになり、やがてイオンになって、小港のヨーカドーは閉店した。。。

ショッピングモールがいつの間にか名前を変え、閑散としているのは、実は、地方のイナカばかりじゃないのだ!

近未来の少子高齢化社会の光景は、すでにイナカに現れているようだ。 

 

それにしても、OL川柳とか、会社川柳とか、実社会を読んだ川柳はただただ可笑しいのだが、このイナカ川柳は、悲哀の中にもたくましさと明るさがある。

私にとっては、ほとんど「まんが日本昔話」みたいな癒やし効果があるのでした。

 

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『「筋肉」よりも「骨」を使え!』を読んで、目からウロコがまた落ちました

2015-01-06 13:17:44 | 本と雑誌

今年のお正月は喪中でお出かけなし(近年は喪中でなくてもお出かけなし、ではあるが)。これまで溜め込んだ資料の整理と読書で過ぎた。

中でも面白かったのが、甲野善紀・松村卓の対談『「筋肉」よりも「骨」を使え!』(ディスカバー携書)。

武術研究家として著名な甲野氏は、日本古来の身体操法”を研究し続け、介護への応用や、プロスポーツ選手の向上など、広範囲に渡る活動で注目を集めている(小柄な甲野氏が、筋肉隆々のアメフト選手やプロレスラーを、いとも簡単に転がしてしまうのだ)。

一方の、松村氏は、アスリートとしての記録を残すなど活躍した後にスポーツトレーナーとして甲野氏の自由な発想に触れ、これまでの常識に縛られない独自のメソッドを開発してきた(その成果は、陸上の桐生選手の成績に数字となって現れている)。

その松村氏が、身体のあちこちの仕組みや発する声から気づいたのが「筋肉ではなくて骨。骨の使い方がわかれば、もっとラクに速く、身体が動かせる」というものだ。

武術とスポーツという、身体の使い方も発想の異なる分野が、これまでの常識を破る最先端の融合に達した、その推移がこの本で知ることができる。

なによりも、説得力があるのが、

「腕力を使って力づくでねじ伏せようとするより、コツ(=骨)をつかみ、無駄な力を極力使わないほうがいい結果だ出せる」という言葉だ。

そっか~!「コツをつかむ」って、「骨」のことなのね~!!

そういえば、太極拳では「足裏で立つ」というし、ワタシの太極拳の師匠である三代一美先生は、少し前に「膝下の骨で支えるのよ」と言ってたっけ。。。これも、筋肉でなくて骨が支える(=骨を使う)、ってことだね!

この本を読んで、早速、ツボを押さえるのでなくて手首のグリグリ骨を押さえて回してみたら。。。。腕の付け根の奥がほぐれた(ような気がする)。。。う~ん、深いな~。。

柔よく剛を制す、というけれど、まさに柔軟な思想、柔軟な身体は、自由な動きに繋がる。老化=硬化。

今年も新年早々、新たな発想に触れて有意義なことでありました。

 

 

 

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お正月休みに読み終えた『貴門胤裔(きもんいんえい)』ー好きだわ、この世界。。

2014-01-07 11:44:47 | 本と雑誌
去年、品川区武術太極拳連盟でおつきあいのある太極拳ウェアの「福根」の西脇さんに勧められて、amazonで即買い!した『貴門胤裔(きもんいんえい)』。


 清朝末期から中華民国、共産党と文化大革命を経て、改革・開放期の現代に至る一族の歴史は、同時に、中国の文化と近代の流れを語るものであり、同時に、清朝貴族の没落の歴史でもある。。作者は、満州八旗の貴族一門出身(大叔母が西太后)の葉広芩(イエ・グワンチン)という女性。魯迅文学賞を受賞している。


 清朝の将軍であった父と清朝の大臣の娘であった正妻、二人のお妾さんと、それぞれが生んだ14人の兄弟姉妹たち。。


 上下2巻の長編だが、14人の兄弟姉妹それぞれのストーリーが章ごとに綴られているので、読みやすい。
 国民党の高官となって台湾に渡った長男、文化大革命中に自殺した次男、デカダンに生きた五男。。。京劇に魅入られて非業の死を遂げる長女、共産党の党員となり兄の国民党に捕らえられて処刑された三女、イギリスに留学して古代建築学者となった四女。。。。
この本の語り手である著者は七女で1948年生まれである。


 原題は「采桑子(さいそうし)」といい、中国の同名の詞からとったもの。


  楽府の凄涼き曲を翻えらせしは誰ぞ(ふるうたのさびしき調べをよみがえらせしは誰ぞ)
  風も蕭々(しょうしょう)
  雨も蕭々
  灯火痩え尽きて 又も一宵(ともしびもえつきて またもひとよ)
  ・・・・・
 と続く哀切な詞の調べが、全篇を通して流れている。


 日常のワサワサ、ごちゃごちゃ、どさくさに紛れて日々をやり過ごしている我が身を振り返っては、美しく生きたい!と思ったことであった。
 中国の近代史を知ることもできた(概略だけどね)。


 『貴門胤裔(きもんいんえい)/葉広芩・著 吉田富夫訳』は2002年中央公論社発行。



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「おなかがへこむ魔法の本」には"O.S.Positoin"の秘密が!

2011-05-03 15:07:57 | 本と雑誌
 太極拳と別に、ワタシがここ20年近く続けている経絡エクササイズ。
この指導者の西村仁凰子が、経絡エクササイズをさらに発展させた"O.S.Positoin"メソッドを確立。
身体の解剖学に基づいた基本姿勢を"O.S.Positoin"と名付け、正しい姿勢と健康で美しいボディラインとの関係をひもとき、効果的な体操を紹介した本「おなかがへこむ魔法の本」(PHP研究所 1,300円)を出版した。
 "O.S.(ゼロエス)"とは、身体の重心の位置"O(ゼロ)軸"と、(頭の重さを支えるための)背骨の自然な"S(エス)字"湾曲のこと。"O(ゼロ)軸"と"S(エス)字"を基本の正しい位置 (Positoin)にセットするための方法を、分かりやすい文章とイラストで紹介している。
 "O.S.Positoin"を整えれば骨格や筋肉が正しい位置に戻るため、余分な脂肪が溜まらない、気が通りやすくなって基礎代謝が上がる、新陳代謝が活発になる、内蔵の働きがよくなって血液やリンパの流れがよくなる、結果として、ボディラインが美しくなり、理想的な「くびれ」が出来る(!)、と、嬉しいことだらけ。

 "O.S.Positoin"はすべての基本になるもので、長年運動をしているのに効果が上がらないとか、肩凝りや腰痛、膝の痛みが改善されない、といった人は、基本の姿勢が間違っていることが原因になっている場合があるとか。
基礎となる骨格と軸を正常な位置に戻す"O.S.Positoin"は、目からウロコの新常識!
 なによりその場ですぐに身体がすっきり軽くなるのが嬉しい。
 月1回、ワタシが開いている「経絡はまじょ会」は、この西村先生の"O.S.Positoin"を紹介しているのね。興味がある方は、本を手に取って、是非とも一度体験してみることをオススメ。それまで、いかに自分の身体が重かったか(!)、が実感できるエクササイズなのである。
★「おなかがへこむ魔法の本」西村仁凰子著(PHP研究所 1,300円)
 
Book

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