izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

「ラファエル前派展」を観て、翌朝方に義母が亡くなり、そして今日は大雪。。。

2014-02-08 14:05:32 | 日記・エッセイ・コラム
義母は94歳。
すい臓が悪く、長いこと糖尿病を患っていた。
少し前に、「すい臓ガンがあるようだ」と言われたが、「高齢だし、検査が負担にもなるし」で様子を見ることで合意していた。


老人ホームから「看取りのご相談を・・・」と呼ばれて行ったのが5日のこと。
元気な頃に書いた「すべての延命措置はしない」という自筆の書面があったので、無理な措置はしないことでホームとも確認。
糖尿による食事制限もあり、もうずっとミキサー食。。。
「形のあるものが食べたいね~」と言っていた義母に、医師も「もうお好きなものを召し上がっていただいていいです」と。。。


その日は変わった様子もなく、部屋の窓からは、前日の寒さで雪が降った大山と丹沢が素晴らしくきれいに見えていた。


次の日、六本木の森アーツセンターギャラリーまで「ラファエル前派展」を観にでかけた。
大好きなミレイの「オフィーリア」と、ロセッティの何枚もの美しい作品に心癒やされる思い。。。
英国テート美術館の所蔵を中心としたヴィクトリア朝時代の絵画は、これまでも折々に展覧会で観ていたが、これだけまとまって観られるのは初めて。
”60歳をすぎたら、本当のもの、美しいものだけを観ていたい”と思っているが、現実はなかなかそうもいかない。
でも、この展覧会では、美しいものを鑑賞する喜びと満足感、幸せ、をたっぷり堪能。。。


その夜、明け方3:30頃に「様子がおかしいからすぐにホームに来て」と、義姉から電話。
着いた時はすでに義母は息を引き取っていた。。。
5日に来た時は、この様子なら誕生日(3月5日)までは元気にいけるかも・・・と話していたのだが。


実家の母が亡くなったのは一番暑い8月のこと。
今は一番寒い2月。。
どちらの母親も、特別に苦しむことなく、静かに、家族が間に合わないままに、旅だっていったのだ。。。


日曜日に火葬と決まり、今日土曜日は横殴りの暴風雪。。。
部屋から眺める外の様子は、白一色できれい。。。
天気は明日には回復するようだが、それにしても、最後まで周囲に迷惑をかけないように、「誰にも知らせないでいい」と気遣っていた義母の意思の強さを、あらためて思うことでありました。


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