バスに乗って、耳に入ってくる誰かの会話を聞くともなく聞いているのが好きだ。
毎週木曜日の朝、太極拳の指導教室に向かうために根岸駅からバスに乗る。
最近よく顔を合わせる、高齢の男性2人組み。
歳の頃は、う〜ん、70代後半から80代、かなぁ〜。。。
古くからの地元の友人らしく、昔の土地の話しやら噂話やら、結構お喋りだ。片方がよく喋り、もう一方は相づちを打つ。
バスに乗ると、2人はいつも一番後ろの席に坐る。
ある時の会話ーー
「このバスは新型だな。窓が広いや」
「これいいね〜。。座り心地いいし。。もうずっと坐っていたい」。。。。
「あ、その横、あの女の人にとっといて(大体同じ時間に乗る顔は同じ。待っている間に知り合って喋っていた中年の女性のことだ)」(!!である)
また別のときはーーー
「○○(誰かの名前)はもう車運転もやめた、って。若いのに偉いよ〜」
「若い、ったって、もう80だろ〜?」
「まだ90までいかないから、若いだろ」(!!)
90歳までいかないのは若いっ!!ーーーいいねえ〜、元気が出るよ。
横浜は昔から ”遊び上手な中年が大勢いる”といわれる街だが、その中年も歳取って、今や ”遊び上手な高齢者” が大勢、街に出ているのであった。
中高年の女性同士の会話も面白いよ〜。
孫が英語が苦手だ、という話しをしていた(らしい)オバサンーーー
「そのまんま覚えなきゃ覚えられないんだ!っていうのに、『どうしてりんごがアップル(apple)っていうんだ!』っていうのよ〜」(!)
なるほどね〜!!言葉は、どうして?じゃないものね〜。
外国語の習得に関する重要なポイントだ。 単語は丸ごと覚えなきゃ。ね。
そんなこんな、バスに乗る時間って、長ければ長いだけ、いろいろな楽しさがある。
聞き耳立てなくても、年寄りは声が大きいし、自然に聞こえてくるのだ。
人生の達人のお喋りは、なかなか味わい深いものがある。
ゲームや音楽を聞いているより、ずっと面白い。