横浜で開催中の「ヨコハマトリエンナーレ -2017- 島と星座とガラパゴス」。
まずは初っぱなに、横浜美術館。
正面入り口のポールに括り付けられた夥しい数の救命胴衣(美術館の壁には救命ボートも)。。。
アイ・ウェイウェイによるインスタレーションは、実際に、難民が使用した救命胴衣だ。一つ一つの救命胴衣には、難民一人一人の命そのものである。。
グランドギャラリー中央にドドーンッ!と置かれたダイナミックな竹の造形。。。
インドネシア生まれのジョコ・アヴィアントによる、インドネシアの竹と日本のしめ縄のモチーフ二、伝統文化と自然と人間の共生を考察。
次にあるのは、一転、
マップオフィス(2名の作家)による、一つ一つはとても小さなインスタレーション。
村上春樹、村上 龍、大江健三郎、中上健次らの小説の断片を読み上げる音声と小さな本。箱庭のような島と小さな人間を配した作品が群島のように配置されている。。。
順路に従って展示されているのは、ポップなオタクカルチャーや”萌え”の風景やら、化石のネックレス(長いネックレスの石の一つずつに、その出自たる都市や地名、歯だの骨だのという詳細な情報を書き出したリストが)、スプーンやネジPCの基盤などが編み込んだ圧倒的な存在感と美しさを見せる「酋長シリーズ」。。。。
28人の作家による作品は、どれも今の社会状況や自然環境を考察したもので、観るものに強く訴えかける。
横浜美術館の現代アートはいつも面白くてゾクゾクワクワクするが、トリエンナーレではもっと大きな集約とエネルギーを感じた。
トリエンナーレは、赤レンガ倉庫と開港記念会館での展示もあり、3館で1セット。一気に3館回るのはムリムリ(!)。他は日をあらためて回ることにして、まずは横浜美術館のトリエンナーレは見応えありました!
横浜美術館は、家までバスで帰れるし、桜木町は広々しているし、で、やっぱり好きな場所ですワ。
(画像が寝ちゃってますが。。。首を横にして観てね)