9月1日は3ヶ月ごとの定期検査日だった。
本態性血小板血症の治療で抗がん剤を吞んでいる(それに乳ガン手術後のホルモン剤)。薬の副作用は何もなく、普段は自分がガン患者であることを忘れるくらいだ(薬をのむことは忘れないけど)。
まずは血液検査の採血をして、まずは乳腺外科に寄って経過確認。この日は「手術跡を見せてください」。右胸に残る手術跡もほとんどきれいに消えて、右胸切除したとは意識することもないくらい。診察は5分かかるかかからないくらいで終わり、それから血液内科に回って、医師と血小板の数値の確認と経過のお話。。。
今回の数値は48,7。血小板の標準値は、36,9〜30,7だから、ワタシの場合はやや高い。95,2だった当初の値から見ればかなり下がってきているが、最高値の範囲は超えている。血小板の数が多すぎる→血液が固まりやすい→心臓や脳に血栓が出来やすい(!?)、というのがヤバイところ。遺伝子の突然変異が原因(らしい)ので、自力でどうにかなるものでもない。
先生曰く「40台なら心配ないでしょう」。
それに加えていつも聞かれるのは「心臓の動悸とか胸が苦しいとか、ありませんか?」。
いつもは「どこもなんともありません」でOKだが、このコロナと猛暑の季節、坂道を上ると息が詰まる感じがある。
「心臓がドキドキ?」
「ドキドキはしないけど、胸が詰まる感じ。息が吸えないような。。」
「脈を計らせて」と脈拍を触り、「リズミカルですね。これなら心配なし」。
そういえば、8月23日に八王子で、久しぶりに朝から午後までの形意拳講習会があり、午前中の連環拳の練習をしているときに息が苦しくなり(!?)「顔が青いですよ」。ひたすら前に突っ込んで突いていく崩拳を繰り返しやっていたら、呼吸のタイミングがうまくいかなくなって、アップアップ!!ヒェ〜ッ!!
もともと朝早くからの活動が苦手で(朝はほとんどアタマもカラダも起きてない。。。)、猛暑の続く中、八王子で9:30開始に向けて普段よりず〜っと早起きしたのでカラダが整ってなかったこともあるが、同時に、血小板血症のせいもあるのかなぁ〜とフト思った。
吸えないっ!吐けないっ!!。。。陸先生が声をかけながら呼吸を整えてくれて、どうにか深い呼吸が戻ったのであった。
陸先生曰く「吐くときに力が抜けきってない。力が残ってる」。
言われて気を付けてみると、確かに、息を吐く時に、お腹まで吐き沈めようと意識しすぎて逆に力が入っているようだ。「肺で呼吸すればそれで十分。段々長くしていけばいい」と。
太極拳をやるときに、”呼吸は深く細く長く”と言われるが、無理矢理お腹まで吐き落とさなくても方や腕の力が抜けるところでいい。呼吸が出来てくれば腹まで〜足の裏まで、となるのだが、それは自然に任せればいい。これも、「やる」じゃなくて「なる」だね。
息が詰まったことで、思いがけずに出来てると思い込んでいた呼吸法も、実はまだ十分ではないことが判明!カラダの力を抜ききるって、こういうことか!?と、行けば必ず何かの気づきがある形意拳講習会でありました。
で、血液内科の診察時にそれを思い出して、あらためて自分はガン患者であること。を忘れないようにしよう!と思ったのでありました。