izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

普段の生活から出てくる身体文化〜太極拳の動きについて

2020-05-05 13:14:56 | 太極拳

5月6日までの外出自粛が5月31日まで更に延期になり、YOU TUBE で配信される陸 瑶先生の「八段錦」を見ながら一緒に動いて、週に一回程度近くの公園で友人に教えつつ一緒に動く日々。

中国・宗の時代以前に生まれた「八段錦」は経絡を意識した養生法で、太極拳とは違うカラダの伸展で経絡を通す八つの動作でできている。正しいカラダの動かし方の基本を知ることができる。

・例えば顎を上に向けて首を伸ばすと腹直筋と繋がってカラダの全面が気持ちよ〜くっ伸びる。首を倒すとはまったく違う。

・両手を左右に開く動きも、手からじゃなくて胸椎から(肩甲骨の真ん中から)開く、と思うと腕全体が広がっていく。

・あるいは、両足を開いて腰を回す動きも、回すのは上体じゃなくて骨盤。顎を上げて頭が下半身の動きをリードする(魚が尾びれを左右に揺らす、みたいな)。。。

八つの動きは、経絡の心・肺・脾・胃・腎・肝経と対応しているので、身体の奥から伸ばすことで内臓を刺激し、意識と呼吸が(自然に)合うことで身体にも心にも免疫力を付けることができる(!)という、まさにコロナの時代の今!必要!な、健身法だ。

 

太極拳とは違う、とはいえ、腕を動かすには手を先にじゃなく、肩が開いて→肘を押し出し→肘から手首→指先と伝わっていくことは太極拳も同じ。手首の”坐腕”という形があるが、これも手首を折るじゃなくて”掌根で押さえる”感じ。これを陸先生は、「捏ねるように」と表現する。太極拳の動作の”按”とか"履"など、小麦粉を捏ねる(&伸ばす)ように関節を柔らかく押すような感覚でやってみる。

中国料理には肉まんでも餃子でも小麦粉などを捏ねて皮を作る動作がある。その作業をみると、手首を曲げてギュウギュウ押すではなく、肘から腕全体を使って手首を柔らかく使っている。まさに中国の昔からの生活習慣・伝統・文化・にある自然な動きなのだ。

最近、ワタシは文化としての(あるいは自己表現としての)太極拳が好きだな!と強く感じるのだが、まさに伝統文化から生まれた”身体文化としての太極拳”なのだろう。

 

外出自粛がどんどん延長になって、太極拳教室はもちろん経絡ストレッチ教室も休止が続いている。。「八段錦」はまさに経絡ストレッチでやっていることと同じ理念で、その意味ではとても分かり易い(動きはまだ慣れないものもあるけどネ)。

ワタシのこのブログのサブタイトルは「ア〜タマばっかりでもカ〜ラダばっかりでも ダ・メ・ヨね」。

アタマで考えること(自分の言葉)は必要。でもカラダで感じることも大事。両方が補い合って自分自身の存在を確信できるのだと思うのだ。仕事も遊びも全力で!今年のワタシの標語「命短し 学べよ オババ」を今更ながら思うのでありました。

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