冬の五稜郭公園の堀をイルミネーションで縁取り、幻想的に浮かび上がらせる “五稜星の夢( ほ
しのゆめ )”...。昨年の12月1日から始まったイベントも、気がつけば予定の半分も過ぎ、
期間中一度は五稜郭タワーの展望台から、と日没を待ってエレベーターに搭乗。新型コロナの影
響で観光客の姿は少なく、迷惑をかけずに展望ガラスにカメラを押しつけシャッターを押せる..
昨年から裏門橋側の電球は外堀に配置したことで地上に降りた大きな星の姿を捉えることが出来
る...。しかも、日没後の青みがかった五稜郭から、時間の経過と共に暗闇に光り輝く五稜郭
も幻想的でもある。展望台に鎮座するブロンズ像「土方歳三」は、この光景を毎晩眺めているん
だろうけど、早く新型コロナが落ち着き多くの観光客の皆さんにも観て欲しいと願いながら..
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平成31年1月で閉店したJR函館駅前の老舗デパート・棒二森屋のうち、旧アネックス館は
「函館駅前ビル」として営業していたが、それも今月末をもって閉館...。毎年この時期駅
前広場に函館山をイメージしたオブジェの光のアーチが出現、毎年この函館駅前ビル階段の窓
越しに眺め楽しませて貰っていた。その眺めも今年限り、いや今月限りで“見納め”となる...
ビルの店舗は既に半分ほど撤退し、残る店舗も閉店セール開催中...。無くなるというのは
少し寂しいが、今年12月から建物の解体が始まり、その後、再開発計画によると25階建て
の高層マンションやシティホテル、商業施設、交流広場などからなる複合施設が予定されてお
り、令和9年に全面開業を目指しているという。それはそれで楽しみだが、5年後でしょう..
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所用で函館空港に行くとロビーで「“JOMONジェット”がまもなく出発するよ」と教えられ、じ
ゃいつもの高松展望台で見送ろうと車を走らせる...。どうも出発作業に手間取ってかなか
なか離陸の準備が整わず、凡そ20分遅れで滑走路に向かう。“JOMONジェット”は北西の風に
向かって滑走をはじめると、あっという間もなく展望台の上を羽田空港に向けて飛び立った..
この“JOMONジェット”は、昨年7月の「北海道・北東北の縄文遺跡群」のユネスコ世界文化
遺産への登録を受け、日本航空(JAL)が特別塗装機“JOMONジェット”を運航...。機体
の両側面に祝賀メッセージと、青森県八戸市の児童が縄文遺跡群をモチーフとしたイラスト
が描かれており、今年の秋まで国内路線で運行されている。さて、次はいつ会えるかな?..
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「おめでとう。来年度の事業計画の打合せ参加して、弁当用意するから」との声が掛かり、昼食付
きの会議に出席...。昼食休憩で机の上に運ばれてきた“幕の内弁当”、器は小さいが中に詰めら
れた料理は品数が多く、正月らしい彩りで見栄えがいい。「これで銚子1本あれば、新年交礼会だっ
たなあ」といいながらお椀に入った鰊蕎麦も完食で、腹一杯。「えっ!!午後もやるの」だって...
何としてでも水平線から昇る“日の出”を見たい!!...。そんな思い出で毎日夕方の天気予報
を見ているのだが、函館ではそれに叶うような天気にはなってくれない。今日の“日の出”は
午前7時3分、今週末には7時を切り6時台に入るので気が気でない。今朝も窓を開けると
上空は青空、ダメ元でといつもの津軽海峡を臨む大森浜、啄木小公園に車を走らせる...
案の定、朝日が昇る東の水平線には厚い雲が横たわる...。“日の出”を求めてか数人の方が
スマホを手に待ち構えているが、残念ながら無理だ。と、函館山の陰から1隻の作業船が目の
前を航行、4,50m沖合に碇を下ろした。日の出の時間から遅れること15分、厚い雲の上
から朝日が顔を出し、作業船の上で輝き始めた。海上からは気嵐が湧き上がり、スポットライ
トを浴びるかのように幻想的な光景を楽しめ、ちょっぴり儲けた気持ちにさせて貰った...
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先日、東京で5cmほどの降雪で大混乱したとの報道があった...。また、道内でも一晩で
50cmもの降雪と全国でこの冬は雪に悩まされているようだ。それに比べると函館のこの冬
は雪が少なく今日の積雪は17cmで去年の半分程度、このまま冬は終わるとは思わないが、
近所の皆さんとも「出来れば雪かき出動が少ない冬であって欲しいね」と話している...
今朝も新雪が2cmほどで、雪かきまでは必要のない降雪...。その後、陽射しが差し青
空が覗く天気に「香雪園」まで足を延ばしてきた。「香雪園」には約150種類の樹木が植
えられており、秋、紅葉で楽しませてくれるモミジやカエデに目がいくが、園庭近くは立派
な“杉並木”がある。夏は日陰を作り、冬は暴風の役割をし、枝に残る雪も風情がある。そん
な“杉並木”の中を、足下を走るエゾリスや鳥の声を聞きながら散策を楽しんできた...
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今朝、函館港に珍船がやってきた...。 商船三井フェリー“さんふらわあ しれとこ”で、普段は
苫小牧~大洗間を運航しており、津軽海峡に顔を見せることもないフェリー。大きな太陽が描かれ
た白い船体が特徴の“さんふらわあ しれとこ”、函館~青森を結ぶ津軽海峡フェリーより一回りほど
大きい船体は、朝日を浴びて函館港内をゆっくりと航行する姿に見とれながらシャッターを押す..
“さんふらわあ しれとこ”は、隣でファイダーを覗く知人の話では定期検査による入渠らしい。
しかし、よく見ると船腹に大きな傷跡が多く、荒海に揉まれての航海が読み取れる。“さんふ
らわあ しれとこ”は、平成13年に就航し当初は船名「れいんぼうべる」で九州航路を担って
いたが、平成19年に現在の船名に改名して首都圏と北海道を結ぶ苫小牧~大洗航路を18時
間で結ぶ深夜便を就航。ちなみに、総トン数11,410㌧、全長約190m、旅客定員154名...
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銭亀沢の海岸に“コクガン”の群れを見ることが出来る...。“コクガン”は絶滅危惧種で国
の天然記念物に指定され、全長60cmほどでカルガモと同じぐらいの大きさだが、腹部以
外は黒褐色で首に白い輪のような模様が特徴。冬、北極圏から南下して、道南や東北地方の
浅い磯の海岸で越冬するが、茂辺地から戸井や恵山までの函館近海は代表的な越冬地...
この時期、漁師の方が岩場でフノリの採取をしているが、その脇で“コクガン”が波の合間
を潜りながら漁師と競うように餌をついばんでいる...。餌は岩に付いたアオノリやア
オサなどの海藻で、海面で逆立ちして尻を海面に突き出して餌を漁る独特のユーモラスな
光景を見せてくれる。“コクガン”の越冬は3月中頃まで、その後北帰行の途につく...
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好天に恵まれた正月、参拝客で賑わう函館八幡宮で北海道和種馬「ドサンコ」に乗って初詣を
する新年恒例の“騎馬参拝”が行われた...。函館市内にある乗馬クラブが安全祈願と多くの
人に「ドサンコ」の魅力を知ってもらおうと毎年行っており、今年で24回目。正午前、3頭
の流鏑馬装束に身を包んだクラブのメンバーが乗った「ドサンコ」が、参拝に訪れた多くの人
たちが見守る中、本殿に続く134段の石段をひづめの音を響かせながら一気に駈け登る...
その迫力に、参拝客の中から「おう!!...」という歓声も共に大きな拍手が聞こえる...。
本殿の前では3頭の「ドサンコ」は神妙な顔で神職によるお祓いを受け、今年1年の安全を祈
願していた。乗馬クラブの池田さんは報道陣からの質問に「一日も早く普通の暮らしに戻れる
ように願いを込めて、馬と共に石段を一歩一歩踏みしめながら登ってきた」と話していた...
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