しばらく時間が空いてしまいました。
久しぶりの古事記です。
前回のおさらいは38にてお願いいたします。
それでは日本人なら知らねばならない古事記の世界へ参りましょう。
天下り
前回、ようやく国譲りの話がまとまりました。
ですので、誰か行って地上世界を治めなければなりませんね。
しかし、天照大御神が降りてしまっては天上界である高天原を統治する方がいなくなってしまいます。天上界が留守になる。
さすがにこれはちょっと無理!
ですから、その息子である正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)に「じゃあ、あなたが行きなさい」と話します。
すると「私が下る準備をしていますと、その間に子供が生まれました」と言うのです。
そして「その生まれた子供に行かせてはどうでしょうか?」と。
天照大御神は「あぁ、それでも良いでしょう」ということになります。
天忍穂耳命の子供ですから、つまりは天照大御神の孫となりますね。
それが邇邇芸命(ににぎのみこと)です。
高天原、つまり天上界の統治者、日の神の孫。
その方が降りて来る。
だから天孫降臨なのです。
もしお父さんが降りてくれば『天子降臨』となったでしょう。
天下りて言葉がありますが、これは1300年前にできた言葉なんですよ!
古事記が初めて。
天孫降臨こそ正に天下りなわけです。
神様には該当しない
天照大御神は女神といわれますね。
女の性質を持った神様だということです。
最初に地上に降りて行ったのは天孫です。
女神の孫が降りた事になります。
その子孫が初代の天皇神武天皇になります。
あれ?みなさんお気づきですか?
天照大御神からみたら、これ最初の天皇は女系天皇という事になりますよね?
その様に言う人もいます。
昨今、男系か?女系か?なんて、皇位継承について色々議論があります。
女性宮家創設か?なんて話しもありますね。
私個人の意見として「女性は既に天皇ではない」という意見です。
そういうと「最初は女神の孫だから女系じゃないか」とか言われるわけです。
しかし、この主張は大きな間違いです。
そもそも我々が議論している女系・男系というのは、我々人類の話しです。
或いは地球上の生物の話し。
これそのまま神代に持ち込めるのか?
そういう話しです。
男神・女神というのは、これは人間の男女とは一致しません。
男性的な性質の神様、女性的な性質の神様をそれぞれ男神・女神と言っているわけです。
XYとかXXとか遺伝子の話しを神様に持ち込めるはずはありません。
そういうことですから天照大御神は女神=女性ということではありません。
人間は哺乳類で男女があって子が生まれます。
しかし、神様はそうではありません。
交わりで子が生まれる事もありますが、男神が目や鼻を洗って生まれたりするんです。
ですから神々の誕生は生殖で誕生する訳ではありませんね。
最初の神様なんて宇宙の大パワーの中で忽然と現れた訳ですからね。
親が誰かすらわからんもんですよ。
ですから、最初が女系なんて話は違和感しかありませんよ。
神に男も女もあるかい!
誓約(うけい)で生まれた正勝吾勝速日天忍穂耳命、この神様は天照大御神の首飾りから生まれたのです。
男神ですね。
これが天照大御神の子である!と観念された。
ところが須佐之男命の剣から生まれたのは女神。
これはどっちがどっちの子だ?
て、話しになりましたよね?
結局結論に至りませんでした。
一応、須佐之男命は『自分の心が清らかだから女の子が生まれた!ワッハッハ!』とか言ってました。
その割には、男の子の方は『正に勝った!私が勝った!』と言う名前なわけですよ。
どっちが勝ったかようわからん!
古事記では、そうなっているんですよ。
古事記では勝敗をはっきりさせない方式が取られてるわけですね。
実際は正勝吾勝速日天忍穂耳命天照大御神の首飾りから成ったわけです。
でも、首飾りから単純に成ったのではなく、これは須佐之男命が天照大御神の首飾りを口に放り込んでガジガジガジガジ!と噛み砕きブハっ!と息を吐いて、その息の霧の中からブワンブワンブワ〜!て成ったのが天忍穂耳命です。
これどっちの子でしょう?
動作は須佐之男命。
物は天照大御神。
じゃあどっちの子でしょうか?
そう言ったらこれは両方の子供と見るべきでしょう。
自分だけで自分の道具で生まれた子ならば、それは自分の子供でしょう。
しかし、他人に物を使って生まれたならば、これは両方の霊力を受け継いだと考えるべきです。
この時、生まれた男の子と女の子は皆様、天照大御神と須佐之男命の子供だ!
と、この様に観念すべきです。
それに天照大御神から見るからおかしな解釈になるんです。
これは見る方向が間違っているんです。
須佐之男命も天照大御神も、生みの親は伊邪那岐神です。
伊邪那岐神から見れば、天照大御神も須佐之男命も子供。
この二人が生んだのが正勝吾勝勝速日天忍穂耳命です。
つまりは伊邪那岐神と邇邇芸命は男系で繋がっているのです。
伊邪那岐神と神武天皇も男系により繋がっているということです。
そこに女系の継承はありません。
天照大御神も須佐之男命も同格の神様ですから、二人で生んだ!と観念すべきでしょう。
ならば伊邪那岐神から見れば女系の継承なんかは一度もない!ということになります。
久しぶりの古事記です。
前回のおさらいは38にてお願いいたします。
それでは日本人なら知らねばならない古事記の世界へ参りましょう。
天下り
前回、ようやく国譲りの話がまとまりました。
ですので、誰か行って地上世界を治めなければなりませんね。
しかし、天照大御神が降りてしまっては天上界である高天原を統治する方がいなくなってしまいます。天上界が留守になる。
さすがにこれはちょっと無理!
ですから、その息子である正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)に「じゃあ、あなたが行きなさい」と話します。
すると「私が下る準備をしていますと、その間に子供が生まれました」と言うのです。
そして「その生まれた子供に行かせてはどうでしょうか?」と。
天照大御神は「あぁ、それでも良いでしょう」ということになります。
天忍穂耳命の子供ですから、つまりは天照大御神の孫となりますね。
それが邇邇芸命(ににぎのみこと)です。
高天原、つまり天上界の統治者、日の神の孫。
その方が降りて来る。
だから天孫降臨なのです。
もしお父さんが降りてくれば『天子降臨』となったでしょう。
天下りて言葉がありますが、これは1300年前にできた言葉なんですよ!
古事記が初めて。
天孫降臨こそ正に天下りなわけです。
神様には該当しない
天照大御神は女神といわれますね。
女の性質を持った神様だということです。
最初に地上に降りて行ったのは天孫です。
女神の孫が降りた事になります。
その子孫が初代の天皇神武天皇になります。
あれ?みなさんお気づきですか?
天照大御神からみたら、これ最初の天皇は女系天皇という事になりますよね?
その様に言う人もいます。
昨今、男系か?女系か?なんて、皇位継承について色々議論があります。
女性宮家創設か?なんて話しもありますね。
私個人の意見として「女性は既に天皇ではない」という意見です。
そういうと「最初は女神の孫だから女系じゃないか」とか言われるわけです。
しかし、この主張は大きな間違いです。
そもそも我々が議論している女系・男系というのは、我々人類の話しです。
或いは地球上の生物の話し。
これそのまま神代に持ち込めるのか?
そういう話しです。
男神・女神というのは、これは人間の男女とは一致しません。
男性的な性質の神様、女性的な性質の神様をそれぞれ男神・女神と言っているわけです。
XYとかXXとか遺伝子の話しを神様に持ち込めるはずはありません。
そういうことですから天照大御神は女神=女性ということではありません。
人間は哺乳類で男女があって子が生まれます。
しかし、神様はそうではありません。
交わりで子が生まれる事もありますが、男神が目や鼻を洗って生まれたりするんです。
ですから神々の誕生は生殖で誕生する訳ではありませんね。
最初の神様なんて宇宙の大パワーの中で忽然と現れた訳ですからね。
親が誰かすらわからんもんですよ。
ですから、最初が女系なんて話は違和感しかありませんよ。
神に男も女もあるかい!
誓約(うけい)で生まれた正勝吾勝速日天忍穂耳命、この神様は天照大御神の首飾りから生まれたのです。
男神ですね。
これが天照大御神の子である!と観念された。
ところが須佐之男命の剣から生まれたのは女神。
これはどっちがどっちの子だ?
て、話しになりましたよね?
結局結論に至りませんでした。
一応、須佐之男命は『自分の心が清らかだから女の子が生まれた!ワッハッハ!』とか言ってました。
その割には、男の子の方は『正に勝った!私が勝った!』と言う名前なわけですよ。
どっちが勝ったかようわからん!
古事記では、そうなっているんですよ。
古事記では勝敗をはっきりさせない方式が取られてるわけですね。
実際は正勝吾勝速日天忍穂耳命天照大御神の首飾りから成ったわけです。
でも、首飾りから単純に成ったのではなく、これは須佐之男命が天照大御神の首飾りを口に放り込んでガジガジガジガジ!と噛み砕きブハっ!と息を吐いて、その息の霧の中からブワンブワンブワ〜!て成ったのが天忍穂耳命です。
これどっちの子でしょう?
動作は須佐之男命。
物は天照大御神。
じゃあどっちの子でしょうか?
そう言ったらこれは両方の子供と見るべきでしょう。
自分だけで自分の道具で生まれた子ならば、それは自分の子供でしょう。
しかし、他人に物を使って生まれたならば、これは両方の霊力を受け継いだと考えるべきです。
この時、生まれた男の子と女の子は皆様、天照大御神と須佐之男命の子供だ!
と、この様に観念すべきです。
それに天照大御神から見るからおかしな解釈になるんです。
これは見る方向が間違っているんです。
須佐之男命も天照大御神も、生みの親は伊邪那岐神です。
伊邪那岐神から見れば、天照大御神も須佐之男命も子供。
この二人が生んだのが正勝吾勝勝速日天忍穂耳命です。
つまりは伊邪那岐神と邇邇芸命は男系で繋がっているのです。
伊邪那岐神と神武天皇も男系により繋がっているということです。
そこに女系の継承はありません。
天照大御神も須佐之男命も同格の神様ですから、二人で生んだ!と観念すべきでしょう。
ならば伊邪那岐神から見れば女系の継承なんかは一度もない!ということになります。