ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

C&O Canal / Potomac River

2010年11月21日 | 日記
晩秋の晴天下、自宅から車で15分のところにあるC&O Canalに行ってきました。東のChesapeake Bayと西のOhioを結ぶ(結ぼうとした)運河(下、1枚目)で、鉄道の登場に負けて以来その運輸手段としての役目は終えましたが、今日、国立歴史公園として維持管理されています。この運河はポトマック川(下、2-4枚目)に沿って作れられましたので、運河沿いのトレイルを行くと右手に運河、左手にポトマック川という素晴らしい景色が広がります。もちろん逆も真なり。また、両者に挟まれる形で氾濫林があり、鳥だけでなくシカやアライグマやキツネたちの格好の棲みかとなっています。



この運河、高低差を克服するため一定の距離毎に"Lock"という堰があり、往時には各Lockに管理人となる家族が暮らしていました。従い、全長300キロメートルの大変長い運河ですが、このLockの番号を利用することで場所の特定が可能となるのです。本日は1900年代初頭からSwain家が所有していたLock 21、Swains Lockの駐車場に車を停め、その周囲を観察してきました。



さあ、鳥の方ですが、まずはポトマック川方面でCanada Goose(下、2枚目)、Great Blue Heron(下、3枚目)、Carolina Chickadeeが登場です。とても多数のCanada Gooseが幅広のポトマック川の見渡す限りに散らばっています。特に川の中でも、岩が見え隠れするようなところで寛ぐのが好きなようです。また、水中に顔を突っ込んでは水草を引き抜くようにして食べている連中もいます。川沿いの細いトレイルを歩いていくと、人の気配に気づいたBelted Kingfisher(大型のカワセミ)が「ケッ、ケッ、ケッ」とまるで怒っているかのようにけたたましい鳴き声を残しながら、川面をかすめるように低く遠くに飛び去って行きました。



気付かぬうちにSwains Lockから大分離れていましたので、今度は運河沿いのトレイルを歩きながら戻ることに。盛夏の頃は、運河沿いに野花、トンボ、カメ、魚と大変な賑わいでしたが、ほぼ木々の葉も落ちた今頃は大分静かです。たまに、Mallard(マガモ、下2枚目)の家族やカップルが滑らかに水面を移動する姿が目に付く程度。すると突然、大きな「キッキッキッキッ」との奇声で静けさを破ったのが、Pileated Woodpeckerという北米最大のキツツキでした(下、3枚目)。ハトとカラスの中間位の大きさで、黒い体に白いくまどりと真っ赤な帽子。地味なような派手なような、とにかく存在感のある鳥です。運河を挟んで対岸にある倒木に容赦なくくちばしを叩き付けています。たまたま近寄ってきたリスに対し翼を大きく広げて威嚇。リスはあっという間に横に逃げて距離を確保しました。



今日は約1時間半の短い観察でしたが、厳しい冬を前に秋の終わりをしっかりと見届けた、そんな感じがしました。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (おすぎ)
2010-11-24 07:13:16
ブログ開設おめでとうございます。
まだまだ面白そうな鳥見ポイントが近場にあるんですね!
鳥見にはいい季節です
Owl Watchinの報告楽しみにしています!
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すごいね! (Miopepe)
2011-01-04 22:29:23
コスタリカには、いろいろな動物がいるんだね。
私も行きたかったな~。ポトマック川の景色きれい!
鳥が一番いっぱいいるんだね。どんな鳥がすきなの?
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Unknown (hamuchan)
2011-01-06 10:42:57
みおっぷ!何でここにコスタリカの事を話すの??ばいびー!
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