ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

コスタリカ ②マヌエル・アントニオ国立公園(12月25日)

2011年01月03日 | 日記
ダマス運河の観察ツアーから宿に戻ってもまだお昼前。家族全員でお昼寝の後、タクシーでものの5分、マヌエル・アントニオ国立公園を訪問です。ガイドブックによれば、余りの人気の高さのため一日の入場者を600人までに制限しているようです。一人当たり入場料10ドル。入口では雇ってほしいと自然観察ガイドの攻勢を受けますが、ガイド料は受益者一人につき20ドル、つまり我が家は計60ドルとのこと。自称ナチュラリストとしては、「素人ではないよ」と言わんばかりにこのサービスを拒否します。さて、入口のゲートをくぐり、舗装されていないでこぼこ道を歩き始めると、妻が興奮気味に青い鳥の報告をします。Blue Dacnisです。これまで日本と北米では全く見たことのないような青さ。そして面白いことにそのそばには、鮮やかな緑色の鳥がいます。なんと、これもBlue Dacnis。メスなのです。フィールドガイドを見ると少し驚きます。何せ、青いオスと緑のメスが隣同士に紹介されているのですから。写真が無くて残念。関心を持った方は、是非グーグルして下さいね。

しばらく林道を歩くと、左手に視界が広がります。そして広い海と砂浜が。ここで泳ごうか、などと気を許していると、眼の前を何か動物が横切ります。White-nosed Coatiです。獣班出身(注:大学時代に所属した生物同好会)の私としても、この手の獣は初めてで、特にその鼻の長さと自在に良く動く尻尾に目を奪われます。サイズは大きめのネコと言ったところでしょうか。人を恐れる様子は無く、どうやらビーチで人間が持ち込んでくる食べ物を物色している模様。



左手にビーチが見えると言いましたが、それを右手に歩くともう一方のビーチに出るはず。つまり、両方のビーチに挟まれた狭い砂州のような地形です。その先には小高い山のような半島があり、そこにはミツユビ、フタツユビ双方のナマケモノをはじめ多くの動物がいるようですが、時間の関係で、また家族の総意でビーチで泳ぐことを優先。右手のビーチを見つけんとほんの100メートル位歩きます。その徒歩の間、いました、いました、White-headed Capuchinというサルです。数頭がブッシュの中で寛いでいます。後で知ったのですが、結構気性は荒いらしい。そんなことも知らず、不用意に近づき写真を撮らせてもらいました。同じ場所で、足もとには大きなトカゲも登場。小生、Reptilesの知識はほとんど無く、名前の判定ができません。



さて、お目当てのビーチに到着。砂は白くありませんが、広くまた風光明媚なビーチです。人も余りいません。砂浜にせり出すように大きくなっている木々があります。その下はちょうど良い、荷物置き場となる拠点です。そこで寛ぎ気分が乗って来ると、海に向って走り、そのままジャボン。本当に砂しかない、とてもきれいなビーチ。波も適度で、海で泳ぐのがこれほど気持ち良かったのかと・・・。ふと、岸の荷物置き場に目をやると、今度はアライグマ(Crab-eating Raccoon)が登場です。これは地元・ポトマックで見かけるアライグマと同じに見えますが、足の色が濃いこと、そして全体的に毛の色が茶色がかっているのが違いです。やはり、観光客の食べ物を漁っている模様。大きくシッシッとやらなければ逃げません。子供もいたりして可愛いのですが。



さんざん泳いだり寛いだりし、ビーチを後に海岸沿いに木々の多いトレイルを歩きます。Agoutiという中南米ではカピバラについで二番目に大きなRodentが観察できました。ヨークシャーテリアぐらいはある、いわば「ネズミ」です。少し足が長く、ネズミのように地面を這うような歩き方ではありません。リスのように、森の中で木の実を見つけてはそれを地中に埋めるため、森の「プランター」と呼ばれているようです。この国立公園、なかなか良かったですよ。次回のコスタリカ行では、ここでじっくり一日はとって、半島をゆっくり歩いてみたいです。砂州で陸と繋がっていますが、そこは生態系の孤島のような所だと想像しています。


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2 コメント

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獣班って? (まみちゃん)
2011-01-05 11:30:40
文中獣班ってあるのはなぁに?
もしかして自然公園や動物園、保護団体にでもお勤めだったのかしら。
今回も珍しいものを見せてもらい、得した気分!!
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Unknown (hamuchan)
2011-01-06 10:40:28
海は楽しかったね!おさるさんがいっぱい!
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