ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

コスタリカ ①ダマス運河(12月25日)

2011年01月02日 | 日記
タイトルをご覧になりましたか?はい、そうです。バードウォッチャー憧れの地、中米のコスタリカにとうとう行って来ました。面積はウェスト・バージニア州と同じあるいはミネソタ州の四分の一程度。その小さな国で記録された鳥の種類は、カナダとアメリカを組み合わせた観察確認数を凌ぐ800種以上!実に痛快ですね。いかにこの国が生物多様性で秀でているのか、言を俟たないでしょう。ネットで見かけたベテランのアメリカ人バードウォッチャーのエッセイを読みました。曰く、「コスタリカに来たバードウォッチャーが思うことは二つ。①なぜ今まで来なかったのだろう?②次はいつ来よう?」とか。そして、8日間をこの国で過ごした私にとっても、それが実際の思いとなりました。鳥が好きな人、自然観察が好きな人は、お金を貯めてまずはこの国を訪れるべし。

ということで、数回に分け今回の観察旅行を記録したいと思います。まずは、太平洋岸の素朴なリゾート地・マニュエル・アントニオという町から近いダマス島近辺、マングローブで囲まれた運河を行くボートツアーについてです。プロの自然解説ガイドとプロの舟漕ぎ(普段は漁師)の2名が、小さなボートに我が家族とアメリカ人家族の計7名を乗せ、いよいよマングローブで欝蒼とした小さな運河を滑り出します。早速、Great Kiskadeeというお腹の黄色いフライキャッチャー(文字通り空中で昆虫を捕まえる連中)、Jesus Christ Lizardという水面を忍者のように「走る」ことで有名なトカゲ、そしてGreen Kingfisherという何ともきれいなヒスイ色をしたカワセミが登場です。ボートが岸を離れほんの2分間位の間の出来事です。



左手の木の洞からは、大きなイグアナが顔を出しています。顔の大きさから、恐らく全長80センチぐらいあるのではないでしょうか。そして、今度は別の木の幹を登っているイグアナが。これも尾を含め60センチぐらいはあるでしょう。これ程簡単に大型のReptilesが見られるのですから、我々の目の行き届かないこのジャングルには本当にたくさんの個体がいることでしょう。そうそう、鳥に目を転ぜねば。写真に撮れなかったですが、北米に夏鳥として渡ってくる、Scarlet Tanagerを見ました。フィールドガイドでは表し切れていない、実に鮮やかな深い赤色です。小生にとり初認です。今度はガイドがやけに熱心に説明を始めた鳥がいます。Bare-throated Tiger-Heronという長い名前ですが、要するにサギです。喉の模様に特徴があります。まさに魚を捕まえんというところ。相変わらず鳥以外の生物も多く、いい意味でどうも気が散ります。水中からすうっと幹を延ばすBlack Mangroveには、ハサミが赤いカニが多数へばり付いてます。娘のお気に入りです。この地には、Blackに加えRed、White、Pineappleの計4種類のマングローブが成長するそうです。



これらの他にも、Little Blue Heron、Snowy Egret、White Ibis、Black Vultureを確認。また哺乳類では、Sikly Anteater(とっても可愛い!写真はありません)、爬虫類ではCrocodileとパイトンの一種であるヘビ(写真下)を観察しました。満潮時を利用したこの2時間程度のマングローブ運河ツアーは、我らがコスタリカ自然観察旅行のまだほんの入り口ですが、既に大興奮、大満足。これからの観察につき期待値が上がります。

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1 コメント

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Unknown (hamuchan)
2011-01-06 10:38:15
きれいですね。動物もたくさんいて楽しそう!
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