ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

ブールジュのオダリスク 後ろから前から(ベリー博物館)

2020-09-20 07:24:22 | フランス物語




ブールジュの大聖堂北塔を降りた後、ベリー博物館に入りました。
そこではこの彫像の写真だけを撮っていました。
オダリスク(オスマントルコのハレムの女)と題されています。その名の通り艶かしい彫像です。
なぜこの写真だけを撮ったのかというと、監視員とかがいる場所ではなく、なぜかゴミ箱や段ボール箱もあるような辺鄙な場所に置かれて撮影しやすかったから、ということにしておきましょう(笑)。
また、なぜ二枚も撮ったかについては、作品名や作者名が書かれてあるプレートも記録しておきたかったから、ということにしておきましょう(汗)。
で、ブログを書くにあたって、そのプレートが役に立ちました。
作者はGeorges Jacquot ジョルジュ・ジャコと書かれています。
調べてみると、1794年にナンシーで生まれ、1874年にパリで亡くなったそうです。当時にしては長命ですね。
そして代表作として、ナンシーのスタニスラス広場にある、スタニスラス・レチンスキーの像を制作しています。
生誕地ということが関係しているのかもしれませんが、意外な発見に驚きました。この像はオダリスクと対照的に、恐ろしく貫禄のある像です。
その他、ルイ17世やルイ・フィリップなどの権力者の胸像や、ルーブル宮やサン・ジェルマン・デ・プレ教会の彫像も制作しています。
かなりの彫刻家だと思うのですが、このブールジュの作品はなぜか粗末な場所に設置されていました。
今はどうなっているのかしれませんが、個人的にもお気に入りの作品なので、もっと良い場所に展示してあげて欲しいなぁと思ってしまいました。

今回で、「古の写真でめぐるフランス」のブールジュの巻を終わりにします。当時はフィルムカメラの時代でしたが、それでももっと写真を撮っておけばよかったですね。天気もあまりよくなかったせいもありますが。
ブールジュはガリア戦記の時代からの街で、更に見所があったはずです。
やはりここももう一度訪問したい街のひとつです。

(Wikiphidias - L'Encyclopédie des sculpteurs français Du XIVe au XIXeのHPを参考にしました)


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