(前回のブログで取り上げたペクレスさんの支持が、いきなり上がっているそうです)
【パリ時事】来年4月に投票が行われるフランス大統領選で、保守中道野党・共和党のバレリー・ペクレス候補(54)への支持が急上昇している。
最近の世論調査によれば、決選投票でマクロン大統領(43)を破る可能性も浮上した。各党の候補者が出そろい、選挙戦は本格化しつつある。
ペクレス氏は7日、BFMテレビに出演し「世論調査は浮き沈みがある」と一喜一憂しない冷静な姿勢を示した。しかし「国民は政権交代を望んでいる。われわれの解決策が良いものだと国民を説得する必要がある」と強調した。
調査会社エラブが7日に公表した第1回投票(来年4月10日)での意向に関する世論調査によると、正式に出馬を表明していないマクロン氏が23%の支持を得て首位に立った。一方、ペクレス氏は20%。これまで2位の座を争っていた極右政党「国民連合(RN)」のルペン氏(15%)と、極右政治評論家のゼムール氏(14%)を抜き、急浮上した。さらに、決選投票でペクレス氏に投票すると答えたのは52%と、マクロン氏の48%を上回った。
極端な反移民主義を掲げるゼムール氏は、穏健路線に転向したルペン氏に失望したRN支持者を取り込み、一時は決選投票進出も視野に入れていた。ただ、5日にパリ郊外で行った出馬表明後初の集会は乱闘に発展し、自身も手首を負傷。移民以外の政策はほとんど話題に上らず、勢いを失っている。
この世論調査では、上位4者はいずれも右派候補で、左派陣営は低迷が続く。急進左派「不屈のフランス」の創設者メランション氏が8%、環境政党のジャド欧州議員が7%、社会党候補のイダルゴ・パリ市長は3%にとどまっている。
(イル・ド・フランス地域圏議長ということで、フランスの中心を押さえており、大きな政党の代表者であり、穏健な右派というバランスのよさで、やはりそれなりの支持を得るのは不思議ではありません。
マクロンさんが右派かどうかはともかく、以前は心は左だったフランスで、大統領有力候補が右派に固まっている現象は興味深いです。それだけフランス社会が現実的にならざるを得ない、切羽詰まった状況だからかもしれませんが。
それにしてもイダルゴパリ市長の3%というのは残念。
イダルゴさんがフランスの小池都知事だと思っていたのですが、それも立場や思想的にもペクレスさんに奪われそうです。だからどうした、と言われたら、どうでもいいことですが)
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