最近、FT-747の周波数飛びが再び発生し、日ごとに酷くなりつつある。じわーっと周波数が動いていき、ひょっと戻る。また、場合によってはポーンと数十Hz飛んで、いきなり戻ったりもする。
前に調べた時、LSB/USB/CWのキャリア周波数を調整するトリマコンデンサがくさいとは目星をつけていたが、交換するのは面倒くさいので、そのままにしていた。しかし、部品だけは買っておいた。
LSB/USB用トリマコンデンサ:20pF
CW用トリマコンデンサ:10pF
↓当該トリマは、ローカルユニットに搭載されています。2SC458Cを使った水晶発振回路の周波数が、トリマの劣化によりふらついているようです。
ただし、FT-747に使われているトリマは、基板から縦に取り付けられるような特殊構造になっていて、通常では手に入らない。また、メーカーも修理を受け付けない古い機種なので、自分でどうにかするしかない。
購入したのは、普通のトリマである。ネット通販で取り寄せました。
この縦3個のトリマを交換することにします。
ほとんどCWしか運用しないので、CW用のトリマだけ交換してみます。後で調整が出来るよう、無理くり感はありますが、基板と垂直になるように取り付けます。
一度組み上げて試してみると、だいぶいい感じになりましたが、長く受信しているとじわっと周波数が動く時があります。だめかぁ~
トリマが1個不安定になっているということは、残りの2個も同様に劣化していると考えられる。よし、全部交換しよう。
こんな感じで、3個交換しました。無理くり縦に取り付けていますが、これで後の調整が楽になります。
組み上げて完成です。FT-747にダミーロードを接続し、任意の周波数で送信します。そして他のトランシーバーで受信して、FT-747の周波数をトリマで調整します。USB/LSB/CWを各々調整して、すべて終了です。周波数は、そう大きくずれていることはないはずです。しばらく受信しましたが、以前のように周波数が飛ぶことはなくなりました。
LSBだけおかしい(またはUSBだけ)とかいう場合は、トリマのはんだ付けを失敗している場合があるので、今一度確認してみましょう。
自身での修理は、すべて自己責任です。
前に調べた時、LSB/USB/CWのキャリア周波数を調整するトリマコンデンサがくさいとは目星をつけていたが、交換するのは面倒くさいので、そのままにしていた。しかし、部品だけは買っておいた。
LSB/USB用トリマコンデンサ:20pF
CW用トリマコンデンサ:10pF
↓当該トリマは、ローカルユニットに搭載されています。2SC458Cを使った水晶発振回路の周波数が、トリマの劣化によりふらついているようです。
ただし、FT-747に使われているトリマは、基板から縦に取り付けられるような特殊構造になっていて、通常では手に入らない。また、メーカーも修理を受け付けない古い機種なので、自分でどうにかするしかない。
購入したのは、普通のトリマである。ネット通販で取り寄せました。
この縦3個のトリマを交換することにします。
ほとんどCWしか運用しないので、CW用のトリマだけ交換してみます。後で調整が出来るよう、無理くり感はありますが、基板と垂直になるように取り付けます。
一度組み上げて試してみると、だいぶいい感じになりましたが、長く受信しているとじわっと周波数が動く時があります。だめかぁ~
トリマが1個不安定になっているということは、残りの2個も同様に劣化していると考えられる。よし、全部交換しよう。
こんな感じで、3個交換しました。無理くり縦に取り付けていますが、これで後の調整が楽になります。
組み上げて完成です。FT-747にダミーロードを接続し、任意の周波数で送信します。そして他のトランシーバーで受信して、FT-747の周波数をトリマで調整します。USB/LSB/CWを各々調整して、すべて終了です。周波数は、そう大きくずれていることはないはずです。しばらく受信しましたが、以前のように周波数が飛ぶことはなくなりました。
LSBだけおかしい(またはUSBだけ)とかいう場合は、トリマのはんだ付けを失敗している場合があるので、今一度確認してみましょう。
自身での修理は、すべて自己責任です。
あくまでも私の個人的なイメージなのですが、Yの回路図は「固い感じのする硬派的」、Kの回路図は「軟派ではないがやや柔らかいイメージ」と感じます。
実際にそんな事ないのですが両社の回路図を身に染みるほど見てきたので何となくそう感じます。
I社も何度も見たけど他人事のような感じで印象薄いです。
さて2SC458Cとはあまりにも懐かしすぎの石ですね。かなり古典的な石で現役時代の私でも古いな、と感じるような石です。
だいいちSMDではなくリード部品ですし、これのSMD版だと2SC2714あたりかな?と。
この発振回路はローコストを求める商品や自作派が簡単に済ませるためによく使われる回路方式で、教科書にも出ていますが水晶にシリーズにトリマーを入れるのは決っして良い方法ではなく、経年で今回のようなトラブルは必ず起きます。
また新品時でもせっかくの水晶の安定度を殺す構成です。 でも安くできるし作りやすいので今でも普通に使われますね。
トリマーの構造上の信頼性の低さもありますが、水晶は基本的に常にL性で使わなくてはいけないものなのに、強引にCを入れてL性を弱めるのは発振安定度(負性抵抗)が下がりますしC/Nも悪化します。
最もSGなどの測定器じゃないし、よほどナローが必要なものでなければ問題はないんですが。
回路設計者としての貴重なご意見、有難うございます。昔の無線機は回路図が添付されていたので助かりました。リード部品を使っているので、簡単な修理は自分で何とかしようという気にもなりますが、昨今の無線機はブラックボックスです。
FT-747の弱点は、このトリマとロータリーエンコーダーです。周波数がスムーズに動かなくなります。エンコーダーは、メーカーから部品を取り寄せて、過去2回交換しましたが、もう手には入らないので、次に故障したらお手上げです。
ローコストマシーンながら、なんとなく好きな機種であり、使い続けたいと思います。軽いので、海外に何度も連れて行き、かなりヘビーな使い方をしましたが、耐えてくれました。