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天然氷のかき氷

2014年08月20日 | コンサルティング

ここ数日、表現する言葉が見つからないくらいの猛暑が続いていますね。既に8月も下旬なのですが、厳しい残暑の日々に閉口しています。皆さんは夏バテなどしていませんか?

この季節、冷たいアイスクリームは欠かすことができないものの一つだと思いますが、皆さんはこの夏いくつくらい召し上がりましたか?

ここ数年猛暑の夏が続いているからか、日本アイスクリーム協会によるとアイスクリームの売り上げは右肩上がりで、2013年のアイスクリーム類及び氷菓販売金額は過去最高の4330億円だったそうです。はたして、今夏の売り上げがこれを上回るかどうかが楽しみなところです。

ところで、このアイスクリーム、日本における発祥の地は横浜の馬車道で、1869年(明治2年)に町田房造という方が馬車道にお店を出してあいすくりんを販売したのが最初です。ちなみに、日本で初めて氷水をはじめたのもこの店だそうです。

さて、私は先日涼を求めて日光に行ってきたのですが、なぜ日光かというと天然氷のかき氷を食べることができるお店があるからなのです。このお店では冬場に作った天然の氷を氷室(ひむろ)に貯蔵し、夏を待ってかき氷にしています。氷室は昭和初期には全国に100軒ほどあったそうですが、現在残るのは5軒で、そのうち3軒が日光市にあるそうです。

今回、タイミングよくそのうちの1軒で食べることができたのですが、これが想像以上においしかったです。

ここのかき氷の特徴ですが、日光の湧水で手間暇かけて作られた天然氷を使っているため、普通の氷より固くて溶けにくく、しかし削ってかき氷にするとふわりと溶ける食感で、何とも言えず舌触りがよかったです。

このふわりとした食感の秘密は、冷蔵庫で急速に作られる氷と違い時間をかけて少しずつ凍る天然氷ならではのものだそうで、やはり簡単に作れるものではないのだと思いました。

の意味で、氷の製造も人の育成と同様に育てるには手間暇をかける必要がある、簡単には良い氷を作ることは出来ないということで、氷のおいしさと人材育成には共通点があるといえるのではないでしょうか。

ところで、この「かき氷」、わが国ではいつ頃から食べられていたかご存じですか?

実は、その歴史は古く平安時代にさかのぼり、清少納言の「枕草子」の「あてなるもの(上品なもの、よいもの)」の段に「かき氷」が登場します。

冷凍庫で簡単に氷が作れる現代と違い、平安の世には氷はとても貴重なものだったでしょうから、平安貴族の夏の贅沢な楽しみだったのでしょうね。

さて、日光で食べた氷の味が忘れられず、私は本日も仕事帰りにかき氷をいただきました。

天然の氷ではなかったのですが、それでも一瞬暑さを忘れることができました。

ところでこの暑さ、はたしてあとどれくらい続くのでしょうか?明日も今日と同じくらいの暑さになるようですから、皆さんもかき氷を食べてひと時の涼を味わってはいかがでしょうか。

(人材育成社)