第7回は
パイルの中で思ったこと徒然
●いろいろ思ったこと
行きの飛行機の中では、9M8Zの昨年のログ詳細を眺めると共に、いつでしたかCQ誌の
付録についてたオペレーションマニュアル(アマチュア無線の運用倫理と運用手順)を読み
ながら退屈を凌いでいました。
この中でも説明されていますが、パイルを捌く側が心がけるべきなのは
1)必ず毎回コールサインをアナウンスすること
2)リズム感持って、同じ言葉、同じペースで捌くこと
3)自分で指定したら容易に覆さないこと
毎回のコールサインアナウンスは、ボイスレコーダーは持参したものの100Q/H以上で
呼ばれ続けているとボイスレコーダーの出番は無く、殆ど地声で捌くことになり、この3点は
強く意識して対応しました、が、後半疲れが出てくるとついつい面倒になり「QRZ?」だけで済ます
ケースが出てしまいました。
不思議と1,2回コールサイン言わないで捌いていると「Your call ?!」と聞いてくる局が
現れます(笑)聞いてくる局に限って呼んでこない・・・
最初は9M6 ストローク JJ2CJBとアナウンスしていましたが、どうも聞いていると
ストロークをポータブルと言っている局が目立ちます。そこで初日の夕方辺りから
9M6 ポータブル JJ2CJBに切り替えました。だからと言って結果は大差なかった様に思います。
JAのTOPコンテンスタ各局の信号はやはり群を抜いて強力でした。どんだけパイルが
厚くても超越して耳に飛び込んできます。また有名なコールサインはやはり有利です。
あっ、あの局だ、と判ればどうしても先に取りたくなります。
あと/QRPを付けて呼んでくるのはJAだけでした。良いか悪いかは色々意見があるようですが
少なくともコンテストでは無駄(冗長)と感じました。
特にハイバンドでは/QRPと叫ばれている信号も結構な強さで聴こえていましたし
/QRPはコールサインではないので、どうログに入力すればいいのか悩みます。
1×2や2×1のコンテスト局は、流石に事前準備も周到なことが伺えました。
私の長ったらしいコールサインを一発でサラッとコピーしていくので事前アナウンス局を
データに入れてあるのでしょう。個人局に比べてコンテストステーションは推しなべて
耳がたいへん良いことを何度も感じました。
●捌く側の心理
小生ごときが1度の経験で生意気ですが、感じたことを少々。自分が今後のコール
する時の足しにしたいので。
基本的にどれだけパイルが厚くなってもリズム感持って捌きたいので、最初のワンコール
でピックアップすることに集中しています。よって皆が呼び終わった頃にズラして
呼んでくる局は心理的に拾いたく無い気持ちがいつも働きます。理由はロングコール化
して収まりが付かなくなるのが嫌だからです。下手するとガッツーンと聴こえていても
後から呼ばれると「QRZ?」「again?」などと返してしまいます。
絶妙に旨い呼び方をされる方がいらっしゃいます。何というか、自然に取りたくなる。
その奥義は判らないのですが、推測すると
一斉に呼び始める「じゃぱ~ん」
→「わっ一杯呼んできた!さあ取るぞ!」で0.1秒
そのパイルの立ち上がりの「じゃ」の辺り(0.2秒)で一呼吸置いて呼ぶ
→脳がその局のコールサインを取ることにロックオンされる
そんな感じでしょうか。信号の強さ以上に取る側のペースと一致した局はとても
取りやすい、と感じました。大して強くない移動局でもサラっと取っていく局が
いらっしゃいます。とても勉強になりました。
悔しいことに誰でもコールサインを知っている有名DXerには、この辺りが上手な方が
多かったです(ややっ、今までこれで負けてたんだ、苦笑って感じ)
あとこれは難しいですが声に特徴のある方は取り易いし、記憶に残りやすいです。
ある局などは最初の「じゃぱーん」だけでコールサインが推測できます。
あとよく言われますがYL声は非常に取りやすいし目立ちます。
●止めて欲しい悪癖
サフィックスだけで呼んでくる局。これは正直取る意欲を失います。BYとJAに
チラホラ目立ち、EUにもたまにいます。NAでこれは聞きませんでした。
サフィックスだけでも聴こえてしまうと手が勝手にロギングしだしますが、そういう
時に限って被せて強力な局がフルコールされ、ログソフトの入力欄は一瞬パニック状態に
なります(笑)
言うのは容易いですが、自分も通常はパイルを呼ぶ側ですので、この辺を頭に置いて
臨めるようになりたいなぁと感じたのでした。
TOP画像はホテル庭で飼育係と遊ぶオランウータン