rftgyふじこlp:今は反芻している…JP1NOM

のんべんだらりと生きてしまいましたよ。

まいど1号

2008年08月26日 04時12分26秒 | 科学・技術
人工衛星:「まいど1号」完成…つくばで性能検査

『東大阪市の「町工場」発の人工衛星打ち上げを目指して、東大阪宇宙開発協同組合(今村博昭理事長)が開発を進めてきた小型人工衛星「まいど1号」が完成した。早ければ来年2月の打ち上げに向けた性能検査のため、26日に茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構・筑波宇宙センターに運ばれる。』

いや、すごいね。
wikipediaを見ると、不況であえぐ中小企業が集まって、何とかしようぜ!って所から始まったようだけど、NEDOから業務委託を受けるぐらいちゃんとした事業になっている。HAMバンドでいろいろ何かするらしい。

最初は「なんかでっかい事しよう!」「ロケット飛ばしてたれ!」みたいな冗談半分だったんだろうね。でも「何とかなりまっせ!!」ってことになっちゃった。町工場の技術って奴は世界一の職人技だったりするから。

まさにでっかい打ち上げ花火だ(破裂したら困るがw)。

打ち上げロケットはぜひCAMUIでお願いしたい。



クレーマー

2008年08月26日 04時00分13秒 | 災害
鹿沼・水没死 栃木県警も出動せず 別に救助通報5件、混同

この件に関してマスメディアは「通報したのに出動しなかった」「近所(同地点)の他の車両・事故と混同した」点をあげつらい、消防と警察を批判するキャンペーンを続けている。

被害者遺族のクレーマーぶりが報道されたりしている中、あえて違う視点で事件を見てみよう。報道から得られる断片的な情報を振り返って言えることは、消防や警察を責める前に、考えることがあるだろう、ということだ。


第一に東京消防庁や警視庁という大組織があるわけでもない地方警察や消防が、東京都以上のサービスを提供出来るわけがない。都の三倍ある面積に対して消防や警察関係者が三倍いるわけではない。

東京都:2,187.58Km2/12.887M人/東京消防庁18K人/警視庁43K人
栃木県:6,408.28Km2/2.013M人/栃木県消防本部(不明)/栃木県警3.3K人

面積比は栃木:東京が2.93:1なのに対し警察官の数は1:13。人口比は1:6.4。自ずと限界が見えてくる。

第二に、被害者女性が最初に110番なり119番通報を行っていない点。

報道に依れば、女性は母親に電話し「水が、水が!」等と話したという。母親はそれを元に「娘が川に流された様だ」と消防に通報しているこれで冠水したアンダーパスにレスキューが向かえるのなら、消防関係者は神か超能力者だ。なお、消防は通報の乏しい情報から川にレスキューを差し向けて捜索している。

まず女性が当局に通報していて、レスキューが現場に向かうだけの情報を提供していれば救助率は格段に上がっていただろう。

パニックを起こした人が正確な場所を伝達出来るわけがない、という論もあるが、パニックだったからしょうがないのであれば、(パソコン初心者に良くあるような)雲をつかむような話に基づいて適切な救助活動を行えなかったこともしょうがないのである。

これは、第二報、第三報を混同し、救助に向かわなかったこととは別の問題だ。

女性が110番通報したのは、第三者による消防への第二報、第三報と前後しているが、的確な通報ではなかったために場所が混同され、警察は出動を見合わせたようだ(ただしこれには疑問が残るのだが)。

第三に女性が脱出するだけの技術を持っていなかった点。

水没事故では車内に水が充満しないと水圧でドアが開きにくくなる。だから余計パニックになるのだが、だからしょうがないと言ってはいけないのだ。意識があって身体が自由なら脱出しなくてはいけない。誰かが助けてくれる等と考えてはいけないのだ。

こういう場合サイドウィンドウやサンルーフを開けるか壊すかすれば脱出出来るだろう。レスキューハンマーがあればベストだが、コインで割れるという話も聞く。

パニックだからしょうがない論者は、何が何でもパニックを起こした者は悪くはなくて、それを取り巻く人間を悪者にしたい様だが、いくらパニックでも事故現場で救命処置を怠れば「しょうがない」では済まされないことは誰でも知っているはずだ。パニックだから何もしなくて良い訳ではない。

第四に、事故現場は度々冠水する場所で有名だったという(遺族がインタビューで有名だったと語っている)。

アンダーパスは結構深くえぐられていたりするので、冠水するのは構造上の問題があるともいえるが、現場には通行止めを知らせる赤色回転灯と表示があった(確か水深20cmで点灯する様になっていたはず)。本来はこの時点で委託された業者がバリケード封鎖するハズだったが、業者が駆けつけたときには既に水没、バリケードが流される状況だったらしい。

50mm/hを越えるような豪雨では前方視界が極度に低下するので、回転灯や表示が見えなかったかもしれないが、それは同時に簡易なバリケードであれば衝突して進入する可能性があったことを表している。どういうバリケードだったのか不明だが、いずれにしても事故になっていただろう。

それにもまして思うことは、「冠水することで有名」だった場所が水没しているとは考えなかったの?ということ。

うろ覚えだが子供を迎えに行っていたという女性は、このアンダーパスを通るのがはじめてではなかっただろうし、冠水しやすいということも知っていたはずだ。そうであったなら、危険な道と知っていてあえて通行したことになる。

おそらく前方視界がかなり悪くなっていただろう豪雨の中、この道が冠水して危険だと想像できなかったことは、消防のせいでも警察のせいでも、道路管理者のせいでもない。


四点をまとめてみたが、はじめに被害者が当局に通報しなかったこと、場所を特定出来る情報を伝えなかったことが被害を大きくしている。なおかつ危険な場所に自ら入り込んだこと、災害時には当局があてにならないという震災や水害の教訓が何も生かされていないことが大きい。

確かにろくに仕事しない様な横柄なサービス業である彼らだが、だからこそ当てにしすぎてはいけないのだ。

ただしwikipediaにある『さらに県警も通報を受けていながら、「別の現場と勘違い」し、出動していなかったことがわかった。(しかし県警のこの説明は支離滅裂で別な場所と勘違いしたのであれば、「勘違いした場所」に急行したはずであり出動しないのは不可解である。』という点を正当化出来るわけでもないし、容認するわけでもない。


医者と同じで消防や警察は、どんなに仕事をしても人命を救助出来なければ責められてしまうものなのだろうが、遺族の「救助出来て当たり前」「何のためにいるのか」というのは言い過ぎだろう。まぁ、遺族の感情としてはそうなのだろうが、テレビを見ていて母親に「あんたがまともに通報していれば助かっただろ!」とツッコミを入れたほどである。

文句をいうだけなら遺族感情としてギリギリ許されるかもしれない。だが、このあと訴訟を起こしたとすれば、ワタクシ的には「クレーマー」認定するね。