計画を立てる、というのは意外と難しい。先を見通して、それなりの時間と資源の配分を考えなければならない。何か思いも寄らないことが起きるのが常なので、そこを見越して、つまりリスクを数値化して計画に盛り込む、ということをやってみたりするわけだが、このご時勢そんなことをすればすぐに赤字になってしまう。「そんなの簡単簡単、さっさと終わらせる」ってことで、始めると、まったく終わらない。こんなことが頻繁に起きると計画ではかなり良い結果が出るはずだったのに、結果は惨憺たる物になってしまう。やはり計画はある程度慎重に、綿密な調査の上に大胆さと勇気を持って作り上げなければならない。バランス感覚が必要な作業だ。
常に一定の行動パターンで仕事をするため、ワークフローと言うかプロセスが身に着いてしまっていて、詳細な計画を立てると逆に行動に移れない、と言う人もいる。計画は常に大雑把がいい、そういう人だ。サラ・パレツキーというアメリカの女性作家が、まだ私が若かった時代にVI・ウォショースキーという不思議な名前の女性探偵を主人公にした探偵小説を書き始めた。VIのVはヴィクトリアの頭文字なのだが、小説の中では皆にヴィクと呼ばれている。この探偵の仕事の仕方は、というかアメリカの探偵小説に登場する探偵たちの大半が同じスタイルのようだが、まずあちこちに石を投げ込んでどんな反応が起きるか見てみる、という行動を取る。おかしな反応をした人に喰らいついて行って、さらに反応を見る。細かな計画があるわけではない。いわゆる行き当たりばったり、に見えるやり方だ。ところが、何冊も読んでみると、計画が無いわけではなく、いつも同じ行動パターンで仕事をしている、というのがわかってくる。
このヴィクの行動パターンは、システム開発におけるウォーターフォール型の開発モデルに合致する。まず、調査し、考えに考え、的を絞って細かな作りこみを行い、最後に検証して、犯人を追い詰める。当然、システムが完成して運用する時のことも考えている。事件の関係者が解決後の生活に自然に入って行けるよう心を配る。
探偵の仕事にしろシステム開発の仕事にしろ、その業界で長く生きて来た実績を持っている人でも、実は結局のところ前にやった仕事と似ているものはあっても全く同じものは無い。初めてぶつかる案件ばかりだ。先を見通し、不安材料を洗い出して早めにつぶしておく。計画を立てるというのは、つまりそういうことをやる、ということであって、きれいな見栄えのいいスケジュール表を作る、と言うことではない。あまりの美しさに見とれてしまって、本当に大事なことが検討されていないスケジュール表をいくつも見てきた。詳細過ぎて全体が見渡せないスケジュール表もある。よくよく聞いてみると作成者も全体を見渡して検討していなかったことなどがわかると、後でがっかり来る。とにかく、まずは大雑把であるほうが良い。自信を持っている行動様式があるなら、詳細な計画は不要だろう。大雑把なままで良い。だが、不安が大きいなら、少し先までは詳細な計画を練ったほうがいいだろう。
計画を立て、実行する。なんだかあたり前のような気がするが、これが意外と難しい。
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
常に一定の行動パターンで仕事をするため、ワークフローと言うかプロセスが身に着いてしまっていて、詳細な計画を立てると逆に行動に移れない、と言う人もいる。計画は常に大雑把がいい、そういう人だ。サラ・パレツキーというアメリカの女性作家が、まだ私が若かった時代にVI・ウォショースキーという不思議な名前の女性探偵を主人公にした探偵小説を書き始めた。VIのVはヴィクトリアの頭文字なのだが、小説の中では皆にヴィクと呼ばれている。この探偵の仕事の仕方は、というかアメリカの探偵小説に登場する探偵たちの大半が同じスタイルのようだが、まずあちこちに石を投げ込んでどんな反応が起きるか見てみる、という行動を取る。おかしな反応をした人に喰らいついて行って、さらに反応を見る。細かな計画があるわけではない。いわゆる行き当たりばったり、に見えるやり方だ。ところが、何冊も読んでみると、計画が無いわけではなく、いつも同じ行動パターンで仕事をしている、というのがわかってくる。
このヴィクの行動パターンは、システム開発におけるウォーターフォール型の開発モデルに合致する。まず、調査し、考えに考え、的を絞って細かな作りこみを行い、最後に検証して、犯人を追い詰める。当然、システムが完成して運用する時のことも考えている。事件の関係者が解決後の生活に自然に入って行けるよう心を配る。
探偵の仕事にしろシステム開発の仕事にしろ、その業界で長く生きて来た実績を持っている人でも、実は結局のところ前にやった仕事と似ているものはあっても全く同じものは無い。初めてぶつかる案件ばかりだ。先を見通し、不安材料を洗い出して早めにつぶしておく。計画を立てるというのは、つまりそういうことをやる、ということであって、きれいな見栄えのいいスケジュール表を作る、と言うことではない。あまりの美しさに見とれてしまって、本当に大事なことが検討されていないスケジュール表をいくつも見てきた。詳細過ぎて全体が見渡せないスケジュール表もある。よくよく聞いてみると作成者も全体を見渡して検討していなかったことなどがわかると、後でがっかり来る。とにかく、まずは大雑把であるほうが良い。自信を持っている行動様式があるなら、詳細な計画は不要だろう。大雑把なままで良い。だが、不安が大きいなら、少し先までは詳細な計画を練ったほうがいいだろう。
計画を立て、実行する。なんだかあたり前のような気がするが、これが意外と難しい。
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