座右の銘を持っている人は今時どれぐらいいるだろうか。言葉の力に助けられ支えられて来た人は多かろう。だが、それが座右の銘かと言われるとちょっと違う。それにしても、常に心に刻んで、生き方の指標にしている言葉を持っている人は強いような気がする。
座右の銘にしたい四字熟語は何かを問うアンケートを実施した結果を紹介する記事が新聞に載っていた。一位は二位の倍近い票を得た「一期一会」だった。八位が「不言実行」「家内安全」。
歌人の俵万智さんが解説してくれていたが、「一期一会を選ぶのは日本人の受け身体質を見る」ようだという。「出会いを求めて自ら積極的に動くより、日々の偶然の出会いから、必然だと思える関係を築くのを好むのは日本独特ではないか」と。同感だ。
アメリカ出身で東大の日本文学の教授をしているロバート・キャンベルさんに、アメリカ人ならどんな言葉が上位に来るか予想してもらったら、最上位は「威風堂々」「不撓不屈」「気宇壮大」あたりか「天衣無縫」「当意即妙」「明快闊逹」などが有力だろうという。「大きな地平の中で、自由に、強く、ユーモアを持って生きていく」のがアメリカ人の理想の姿だそうだ。また「不言実行の上位はありえない」とも。なるほどなるほど、と感じ入った次第だ。
心に刻んでおきたい言葉を観察するだけでも国民性がわかってくるものだなぁと妙に面白かったので、ここでまた蒸し返しているわけだが、私たちの世代はアメリカ文化をストレートに受け入れて疑問を持たなかった戦後数年後から、経済成長を遂げて国民が自負心を持つようになってアメリカ文化一辺倒に真っ向から疑問を持っていると発言できる空気が広がるまでのほんの何年間かの期間にピンポイントで幼少時代を過ごした世代だ。三つ子の魂、百までと言われるとおり、アメリカ人が好きな発想を好む傾向にある。そのためかロバート・キャンベルさんが予想した言葉が好きでならない。国民性も世代によってかなり異なっていると思う。
それにしても、いまだに「不言実行」が上位に来るというのは驚きだ。言葉数ばかり多く何もしない政治家や上司先輩などを見続けて来たことに対する反動だろうか。何も語らず、いきなりゆきずりの人に切りつけたり、いきなり電車に飛び込んだり、孤独に衰弱死したり、確かに日本では「不言実行」する人は多い。しかし、アイデアや助け合いの気持ちは不言実行の中からは育たない。「威風堂々」「不言実行」この2つを並べてみると、「不言実行」という言葉が何と頑なな小さな言葉であるかと思えてくる。広く世界に目を向けて、多くの人とコミュニケーションを取って行かなければならないこの時代に、決して悪いことではないが「不言実行」を座右の銘として選ぶ人が多い傾向は時代の要請と逆行するように思えてならない。これだけお笑いが流行しているのに座右の銘上位には「軽妙洒脱」は含まれていなかった。こんな言葉を座右の銘にする人が増えれば日本も変わってくると思うが、はたしてどうだろうか。
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
座右の銘にしたい四字熟語は何かを問うアンケートを実施した結果を紹介する記事が新聞に載っていた。一位は二位の倍近い票を得た「一期一会」だった。八位が「不言実行」「家内安全」。
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アメリカ出身で東大の日本文学の教授をしているロバート・キャンベルさんに、アメリカ人ならどんな言葉が上位に来るか予想してもらったら、最上位は「威風堂々」「不撓不屈」「気宇壮大」あたりか「天衣無縫」「当意即妙」「明快闊逹」などが有力だろうという。「大きな地平の中で、自由に、強く、ユーモアを持って生きていく」のがアメリカ人の理想の姿だそうだ。また「不言実行の上位はありえない」とも。なるほどなるほど、と感じ入った次第だ。
心に刻んでおきたい言葉を観察するだけでも国民性がわかってくるものだなぁと妙に面白かったので、ここでまた蒸し返しているわけだが、私たちの世代はアメリカ文化をストレートに受け入れて疑問を持たなかった戦後数年後から、経済成長を遂げて国民が自負心を持つようになってアメリカ文化一辺倒に真っ向から疑問を持っていると発言できる空気が広がるまでのほんの何年間かの期間にピンポイントで幼少時代を過ごした世代だ。三つ子の魂、百までと言われるとおり、アメリカ人が好きな発想を好む傾向にある。そのためかロバート・キャンベルさんが予想した言葉が好きでならない。国民性も世代によってかなり異なっていると思う。
それにしても、いまだに「不言実行」が上位に来るというのは驚きだ。言葉数ばかり多く何もしない政治家や上司先輩などを見続けて来たことに対する反動だろうか。何も語らず、いきなりゆきずりの人に切りつけたり、いきなり電車に飛び込んだり、孤独に衰弱死したり、確かに日本では「不言実行」する人は多い。しかし、アイデアや助け合いの気持ちは不言実行の中からは育たない。「威風堂々」「不言実行」この2つを並べてみると、「不言実行」という言葉が何と頑なな小さな言葉であるかと思えてくる。広く世界に目を向けて、多くの人とコミュニケーションを取って行かなければならないこの時代に、決して悪いことではないが「不言実行」を座右の銘として選ぶ人が多い傾向は時代の要請と逆行するように思えてならない。これだけお笑いが流行しているのに座右の銘上位には「軽妙洒脱」は含まれていなかった。こんな言葉を座右の銘にする人が増えれば日本も変わってくると思うが、はたしてどうだろうか。
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