JSP_Blog

IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

負けるな

2011-02-23 21:56:26 | 日記
 寒い日は続くが、木々を見ると、しっかりと芽吹く準備をしているのがわかる。植物はやってくる春を待って、着々と準備をしている。日本の若者たちの多くが、世界に出るのを控える傾向がある中、自分の春を自分でつかむためにニュージーランドへ出かけて着々と準備をしていた若者たちがいた。そこにこの大地震だ。ニュースが入って来るたびに今も瓦礫の中で頑張っている彼らを思うと、居ても立っても居られない気持ちになる。あきらめないで欲しい。
 
 朝日新聞の夕刊トップに、ベッドに伏しながら、それでもVサインで写真に撮られた青年がいた。19歳だ。昼を食べていたらいきなり大きな揺れが来て、床が抜け、気が付いたら瓦礫に埋もれていて、右足が何かに挟まって身動きが取れなかったという。それでも暗闇で励ましあって頑張って、救出された。ただし、救出されるためには、右足を切断しなければならなかった。そのことを、記者に淡々と語り、Vサインでカメラにおさまった。強い。これからの彼には片足を失った荒波が待っているだろう。負けるな。

 日本の援助隊は早い時期に動き出した。しかし、72時間以内に結果を出せる動きだったか、というと心もとない。もっと早く現地入りできる工夫が必要だろう。それにしても、技術の進歩はいろいろなところで貢献している、と思った。阪神大震災の時は、地震でがれきに埋まった人から携帯電話を使ってメールが発信された、というようなことは無かったはずだ。ところが今は、今まさに暗闇にいる人からメールが発信され、しかもニュージーランドから日本に届く。今回の被災を元に、また新しい携帯電話の利用方法が生まれ、それが少しでも早い救出の役に立ってくれることを願う。

 日本政府が政府専用機に音信不通の学生さんらの家族を乗せてニュージーランドまで救援隊と一緒に連れて行く、と言う報道が流れた直後、政府専用機を管理する立場の防衛省が、「家族を乗せるとは聞いていない」ときっぱり家族の搭乗を断ったという。日本の国民の多くが民主党に投票して変えたかった国の在り方が、今も変わらずここにあることを、こんな風に見せつけられる。国家予算は通せない、瓦礫に埋まった若者も救えない、その家族にも冷たくあたる。しかし、選挙の時はお願いしますと言う。GDP2位が3位になった、と言っているが、この調子では、あっという間に20位30位まで落ちても全く不思議ではない。

 クライストチャーチは最低気温が8度程度まで下がると言う。地震の後は雨も降った。一刻も早く日本はじめ世界の救援隊が力を合わせて動き出し、今行方不明の方々を全員生還させて欲しい。政治に期待はできない。現場が意地を見せつける番だ。


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火消し

2011-02-23 15:07:05 | 日記
 一度あることは二度ある、という。同じようなことはなぜか立て続けに起きる、ような気がする。自分の妻が妊娠すると、急に世の中の妊婦が目に入るようになるのと似ているかもしれない。が、そうではなく、明らかに顕著な傾向として現れることもある。例えばアフリカの長期政権は今、立て続けに起きる市民の(不満の)声の津波にびくびくしている。

 年度末が近くなって来ると、システム開発の世界では、プロジェクトに火がつくことが多い。インターネットのホームページが「炎上」している、などと言う言葉を使うことがあるが、もともとはシステム開発の現場が「炎上」することから転用されたのだろうと思う。多くの場合、火がつくと火を消す人が呼ばれることになる。私の周囲では、「今頃になって急に人が足りないから20人用意しろっていうのは、火消し案件そのものだな」などという用法で会話に用いている。

 この火消し要員として投入されると、かなり芯のしっかりした人か、完全に無責任な人でないと、なかなかつらい。火消しの先頭に立っている方がマネージメント面で優秀な方であり、体力もあって、長期間火山のような熱い職場で働いても正しい判断が出来る人なら大きな問題になる前に火事は鎮火する。ところがそんなすごい人はなかなかいない。だけでなく、一度火がつくと仲間内からも火に油を注ぐような逆効果支援が横行するため、時間が経つと火事場は拡大する一方だったりする。そこに投入される火消し部隊は、昼夜を分かたず消して消して消しまくっても、消したところに別の火がついたりして体も心も急激に蝕まれて行く。

 弱い人だと、ある時、花粉の量が多い年に急に花粉症が発症するように、閾値を越えてメンタルバランスが急に崩壊する。新年度に向けて新システムを立ち上げていかなければならない開発の現場では年度末は、メンタル面のアンバランスが顕著になる時期らしい。実はわが社でも連続してアンバランスになった社員が現れており、携帯電話の音がするたびに「う、またか」とびくびくしている状態だ。システム開発業界だけでなく様々な業界でメンタル面の問題は大きいらしいが、システム開発業界では、大半がプロジェクト推進を行う側に欠陥があると思われ、そこを改善することによって救われる人は多いはずだ。つまり、業界内でコントロール可能な範囲にあると言える。にもかかわらず改善されるどころか、どんどんひど い状� �になっているようだ。
 
 長年お付き合いしてきたお客様に依頼されて火消し要員として投入した社員がバランスを崩してしまう。お客様とは言え、そのプロジェクトをうまくマネージメント出来る人がいるかいないか、しっかり査定してはっきりものを言って行かなければならない、と深く反省する。
 
 強い精神力を持ってプロジェクトの中枢に入り込みメンタル面のアンバランスなどものともしない、という猛者もいる。だが、ストレスが無い人間などいるわけも無く、強烈な火消し作業の中で生き抜くために人間がトゲトゲしくなってしまう場合が多い。バランスを崩す社員も救わなければならないが、こちらも救ってやらなければならない。戦場から戻った兵士がPTSDに苦しむと言う話を聞く。そこまでひどいものではないにしろ、自分も人も責める人にはなって欲しくない。

 わが社は新しく Smile Engineering を標語として掲げて会社のイメージを一新したいと考えている。わが社の技術に触れたお客様も、技術を提供した社員もにっこりしてしまうように。


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