JSP_Blog

ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

自分らしさの影

2013-02-25 08:37:03 | 日記
 周囲の人が自分に対して持っているだろうイメージを自分の中で作り上げ、それを壊したくないために、つい言わなくても良かったことや、やらなくても良かったことなどを言ってしまい、やってしまうのが人の常だ。当然ながら、属している集団の中での時間が長ければ長いほど、自分の中にある周囲の目から見た自分らしさは形がくっきりとして来る。
 
 ただし、周囲の人が本当に、その人のことをその人の頭の中にある、周囲の人からこんな風に見られている、と思い込んでいるイメージと同じように見ているかというと、実はまったくそんなことは無かったりする場合もある。周囲とのコミュニケーションが少ないと、このギャップはかなり大きい。周囲とのコミュニケーションが少なく、かつ、属している集団の中での時間が長い人ほど、そのギャップは大きくなっていると考えられる。
 
 自分の頭の中にある自分らしさのイメージを壊さないために必死で頑張っても、周囲にはその意味が理解できないことが多い。そうなると、自分の努力に対し周囲は正しい評価を与えてくれないと感じる事が多くなるだろう。自分で作り上げた自分の頭の中にだけしか無い自分自身のイメージを守るための戦いであるのに、不思議なことに周囲に対する不満が蓄積されストレスとなる。もちろん、そんな不満を口に出して言う自分らしさを持っていない人は、自分らしさを守るためにその不満さえ外に吐き出すことができない。
 
 だが誰しも溜まった不満を解消することなく心のバランスを維持するのは難しい。健康的な解消法を持っている人であれば良いが、そうでない人は、はけ口が生活の中に現れる。アルコールに依存するようになったり、万引きや窃盗などスリルを求める方向に出たり、いわゆるDVに向かう人もいる。異常な性的行動に走る場合もあれば、そこまで行かずとも、セクハラやパワハラなどを常態化させてしまう場合もある。自分で作り上げた自分らしさのイメージとは異なる自分を発動させて、自分らしさを守っている自分を一瞬忘れようとする行為だろう。ところがそんな自分を追い詰めるのも、自分の中にある自分らしさだから不思議だ。今度は自分らしさとして作り上げた自分と、その自分らしさと周囲とのギャップから生まれた不満が基で生まれた自分との戦いだ。そこでもまた新たな不満が生まれ、それを解消するために従来の解消法がさらに深化する場合もあれば、新たな解消法が試される場合もある。
 
 人が生きていくうちに作り上げる面白いドラマは、根本に立ち返れば、人が自分はこんな人間だと思い込むところから始まっている。もしかするとそれは、親や教師が幼い頃に植えつけたものかもしれないし、テレビや本を基に自分で作り上げたものかもしれない。しかし、一度作り上げたものを改造してはいけないという規則はどこにもない。生きづらいイメージを引きずるより、少しでも楽な自分でいることの方を選んで、新たな自分を作り上げる努力をしたほうがよいだろう。その方法を知らないなら、知っているかもしれない多くの人に助けを求めてみるのが常套手段だ。案外簡単な方法で自分が変わるきっかけをくれるかもしれない。(三)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする