もう3月もすぐそこだというのに毎日寒い日々が続く。
こう寒いとブログを書く気も失せる。
以上
と済まされないのが世の中である。世知辛い。
さてお題の「プロトコル」である。
我らがIT業界では基本的にTCP/IP、HTTP、UDP等に代表される通信プロトコルを想像される方も多いだろう。
元々は複数の者が対象となる事項を確実に実行するための手順等について定めたもの、といった意味で人間同士のやりとりに関する用語だったそうだ。通信プロトコル等は派生的に用語として用いられるようになったもので、本来の用法とは違うらしい。
英和辞書でprotocolを調べると確かに儀礼や慣習等の意味が先に来る。外交儀礼などもそこに含まれ、その場での実務や交流の場における公式な規則や手順を纏めて成文化されたものと定義されるらしい。
式典での序列や席順等外交の場での慣習などがそれに当たる。とはいってもケースバイケースで、別に法的な根拠や拘束力もない。どちらかといえば「こういう国の人たちとのこういった公式の場ではこのマナーを守る」といったマニュアルみたいなものだろうか。ただ成文化されてないものもあるのでノウハウ集の方が近いのかも知れない。
さて本来の意味でのプロトコルを考えてみると、実に人間が生きていく中では様々なプロトコルが存在していることに気付かされる。普段話している言語もそのうちの一つだろう。ただ言語だけではプロトコルの定義としては弱い。どの言語を使うか(日本語?英語?etc.)、どの媒体を使うか(口頭?電話?メール?)等等役割を複数の階層に分けて定義することがプロトコルである。おなじみの通信プロトコルの7層を想像してみてもお分かりいただけるだろう。
ただ通信プロトコルには層という特性がある事を認識せねばなるまい。
電話機を操作するというプロトコルを用いる人が電話交換機の操作をしなくてもいいように、異なる層のプロトコル同士では通信は成り立たない。せいぜい1層下のインターフェースを知っているぐらいということである。
このことを実生活に当てはめると意外な問題が浮き彫りになる。
既に会話というレベルで様々なレイヤー(層)があるという事実だ。
それまでの人生における環境で構築された前提条件や知識レベル、技術レベル、経験等で人と通信をしようとしている時点で無謀な状態であると言える。頭の中で思い描いている情報は言葉に出した時点で既に通信の保証が無い情報に劣化してしまっているのだ。
特に仕事上のやりとりにおけるプロトコルは厄介だ。当人同士が意識せずに違った層のプロトコルで会話していることが往々にしてあるからだ。そもそも異なる層のプロトコルで会話をしている事に気付かずに相手を「会話が通じない」とか「コミュニケーション力が無い」と一刀両断してしまうのはいささか乱暴な気がする。まずは通じるレイヤー(層)を模索して刷り合わせる事から始めないといけない。
なまじ日本語が通じているがために、複雑怪奇なその上の層のプロトコルが通じていないことに気付かないことが多い。ここで指示や報告等の行き違いが発生することになる。確認やレビューがいかに重要かが理解できるだろう。
まだまだこれから飛躍していく若い世代は様々な仕事上のプロトコルがあることを理解し、多くを覚え刷り合わせをしなければならない。またベテランは決まりごとの多くを教え、通信できているかチェックをしなければならない。暗黙であったり明文であったりと様々だが、様々な人同士で決まりごとを認識し、あるいは刷り合わせ、あるいは作っていかなければならない。つまり仕事とはそのネゴシエーションなのだとふと思った次第である。会話に限らず資料作成や仕事の進め方等多くに当てはまるのではないか。
いやーでも時々欲しくなるよね、テレパシー・・・・。
(刑事長)
monipet
動物病院の犬猫の見守りをサポート
病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
短納期HEMS開発をサポート!
GuruPlug
カードサイズ スマートサーバ
株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
こう寒いとブログを書く気も失せる。
以上
と済まされないのが世の中である。世知辛い。
さてお題の「プロトコル」である。
我らがIT業界では基本的にTCP/IP、HTTP、UDP等に代表される通信プロトコルを想像される方も多いだろう。
元々は複数の者が対象となる事項を確実に実行するための手順等について定めたもの、といった意味で人間同士のやりとりに関する用語だったそうだ。通信プロトコル等は派生的に用語として用いられるようになったもので、本来の用法とは違うらしい。
英和辞書でprotocolを調べると確かに儀礼や慣習等の意味が先に来る。外交儀礼などもそこに含まれ、その場での実務や交流の場における公式な規則や手順を纏めて成文化されたものと定義されるらしい。
式典での序列や席順等外交の場での慣習などがそれに当たる。とはいってもケースバイケースで、別に法的な根拠や拘束力もない。どちらかといえば「こういう国の人たちとのこういった公式の場ではこのマナーを守る」といったマニュアルみたいなものだろうか。ただ成文化されてないものもあるのでノウハウ集の方が近いのかも知れない。
さて本来の意味でのプロトコルを考えてみると、実に人間が生きていく中では様々なプロトコルが存在していることに気付かされる。普段話している言語もそのうちの一つだろう。ただ言語だけではプロトコルの定義としては弱い。どの言語を使うか(日本語?英語?etc.)、どの媒体を使うか(口頭?電話?メール?)等等役割を複数の階層に分けて定義することがプロトコルである。おなじみの通信プロトコルの7層を想像してみてもお分かりいただけるだろう。
ただ通信プロトコルには層という特性がある事を認識せねばなるまい。
電話機を操作するというプロトコルを用いる人が電話交換機の操作をしなくてもいいように、異なる層のプロトコル同士では通信は成り立たない。せいぜい1層下のインターフェースを知っているぐらいということである。
このことを実生活に当てはめると意外な問題が浮き彫りになる。
既に会話というレベルで様々なレイヤー(層)があるという事実だ。
それまでの人生における環境で構築された前提条件や知識レベル、技術レベル、経験等で人と通信をしようとしている時点で無謀な状態であると言える。頭の中で思い描いている情報は言葉に出した時点で既に通信の保証が無い情報に劣化してしまっているのだ。
特に仕事上のやりとりにおけるプロトコルは厄介だ。当人同士が意識せずに違った層のプロトコルで会話していることが往々にしてあるからだ。そもそも異なる層のプロトコルで会話をしている事に気付かずに相手を「会話が通じない」とか「コミュニケーション力が無い」と一刀両断してしまうのはいささか乱暴な気がする。まずは通じるレイヤー(層)を模索して刷り合わせる事から始めないといけない。
なまじ日本語が通じているがために、複雑怪奇なその上の層のプロトコルが通じていないことに気付かないことが多い。ここで指示や報告等の行き違いが発生することになる。確認やレビューがいかに重要かが理解できるだろう。
まだまだこれから飛躍していく若い世代は様々な仕事上のプロトコルがあることを理解し、多くを覚え刷り合わせをしなければならない。またベテランは決まりごとの多くを教え、通信できているかチェックをしなければならない。暗黙であったり明文であったりと様々だが、様々な人同士で決まりごとを認識し、あるいは刷り合わせ、あるいは作っていかなければならない。つまり仕事とはそのネゴシエーションなのだとふと思った次第である。会話に限らず資料作成や仕事の進め方等多くに当てはまるのではないか。
いやーでも時々欲しくなるよね、テレパシー・・・・。
(刑事長)
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ASSE/CORPA
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「できたらいいな」を「できる」に
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横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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