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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

デジタル天候

2013-07-08 08:30:16 | 日記
 降れば土砂降り、照れば猛暑。0か1かの天候である。体の準備ができないまま、いきなり全開の夏が始まってしまった。電気を使いまくって停電でも起きようものなら、ほ~らやっぱり原発が必要なんじゃないのと物陰に潜んで静かにしている電力既得権益者の皆様の鼻息が参院選を前に急に荒くなる可能性も考えられる。過酷な暑さではあるが、やみくもに電力に頼るのは避けたいところではある。
 
 梅雨明けが宣言される前、今年の夏は猛暑になるという予想が出ていた。すでにどこかかなり以前、おそらく1970年代あたりのどこかでスイッチが入ってしまい、そのまま温暖化のスピードも猛威も全く衰えること無く真っ直ぐに破壊された自然の待つ未来に向かって突き進んでいるように見えなくもない。人類は何回か国際会議を開いてきたが地球的な規模で回避する有効な手段を何一つ講じることができないまま今に至っているのは事実である。

 猛暑の夏には超大型の台風が発生する。これも何年も前のスーパーコンピューターによるシミュレーションでわかっている。温暖化が進めば避けられない事象の一つだ。多くの街と農地が破壊され、亡くなる人が出るかもしれない。同じ事はカリブやメキシコあたりのハリケーンについても言える。竜巻やら雷やら台風やらハリケーンやら自然災害の危険は増すばかりだ。
 
 それでもなお、多くの人が持つ経済優先の考え方は変わらない。以前東京の空が排ガスで煙っていたような現象が北京やアジアの新興都市で起きている。世界的な規制があるわけでもないので、儲けるためにみんなが頑張れば、ばい煙で空が霞む地域はどんどん拡大する。
 
 残念なことではあるが、目の前に絶対的な危機が突きつけられるまで、人は道を変えないようだ。しかし、技術の進歩があれば、その技術によって知らぬ間に進む道は変って行くだろう。急激な技術の進歩が自然の破壊に繋がって来たのだとしても、さらに異なる技術の進化が異なる未来を切り開く可能性も十分にある。このような楽観的な気分が絶えず自然破壊の現実から目を背かせ、国際的な協力を進める力を弱めて来たと言えなくもない。それでも今はもう、われわれには自分達の英知を信じる以外、手がない。
 
 今年は今まで見たこともなかったような魅力的な製品が数多く世に出るとメディアは伝えている。その多くは生物の形態を研究することによって生まれた製品だ。それらは急激に温暖化にストップをかける救世主ではない。しかし、力ずくで自然をコントロールしようと考える旧来の工業技術の根本にあった考え方を廃し、自然と共生して行くことの重要性を認める製品や技術であるらしい。すでに長い間の研究があっての成果だと思うが、いよいよその成果が世に出て、新しい発想の基になって新しい流れを生み出すだろう。
 
 例えば、これまで人工的に作り出すことの出来なかった蜘蛛の糸をバイオ技術を応用して作り出した素材QMONOS。鋼鉄より強く軽い素材が作り出すものに期待が膨らむ。特にこのようなタンパク質を工業素材にしてしまおうという発想と3Dプリンター技術が相互作用した時、これまで作り出せなかった生物の形態を由来とする新しいエネルギー技術が世に出ることを願いたい。
 
 こんなに暑い日でも石油やガスそれにウランなどを燃やして熱した蒸気でタービンを回して電気を起こし、それでエアコンを動かしている。発電効率は非常に悪く、まだ開発されたばかりで普及していない最新型のタービンでも61~62%がやっとだという。暑い暑いといえば言うほど、ぼうぼう火を燃やしてエアコンの吹き出し口周辺だけ、少し涼しくする。このまま続けて良い訳がない。やわらかな四季がめぐるアナログな天候を取り戻したい。(三)
 

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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