JSP_Blog

ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

UFO神話

2014-09-01 08:27:22 | 日記
 自分たちは人智を超えた存在から選ばれた人民またはその子孫の人民である、という神話が西洋にもアジアにもある。もちろん日本にもある。ところが歴史の浅いアメリカには無い。そこで生み出されたのがUFO神話である、というのが先日見たNHKのUFO番組の解釈だった。
 
 地球外の高い知性を持った何者かに選ばれ、もしかするとアメリカ政府はすでにその高い知性を持った者と接触しているかもしれない。世界のどこの国でもなくアメリカが選ばれたのだ、という話しを国民みんなで作り上げて行ったのだという説である。まさにアメリカに無かった神話そのものだ、と。なるほど面白い。
 
 UFO神話の話しが面白い、というより、人は選ばれた存在であると感じるとプライドが芽生えるというその話し自体が面白い。今の自分とは何の関係も無いような話しでも歴史を振り返って、先祖が名のある家柄だったり有名な人物だったりすると確かに少し自慢したくなる気持ちはわかる。やんごとなきお方に頂いた物が家宝として伝わっていたりすれば、それはもう自慢の種だろうし、自分もその血筋であることを誇りに思うだろう。
 
 しかし、選んでくれた人が神のような存在でなくとも誰かに選ばれたというだけで多くの人は幸福を感じ自信を持つものかもしれない。自分の力だけで自分自身を何者かに作り上げて行ける人は少ない。誰かに選ばれて何者かになり誰かを選んで何者かにする、そんな人と人の繋がりが世界を作っている。大人になる、という言葉の根本的な意味合いもまさにそんなところにあるような気がする。
 
 ちっぽけな存在であった自分、つまり子どもである自分は、大きな世界を知っている人、すなわち大人たちに混じって今まで知らなかった大きな世界を見聞し大人になって行く。その大人になる過程の先端にはやはり大人によって選ばれるという行為が存在しているように思う。そこで芽生える選ばれたことへの感謝と自信は、その先の将来への大きな糧となる。まるで種の周囲の栄養豊富な果実のようなものだ。
 
 就職や結婚なども同じプロセスを経るように思う。自分を選んでくれたことへの感謝と自信が強ければ、栄養豊富な果実同様、多少の困難は乗り越えて大きな木に育っていく確率は高い。逆にこのプロセスを経ず、別のアプローチで今のその場所にいる人は危機に弱い。問題が持ち上がると大人とは呼べないような振る舞いをする人もいる。
 
 にも関わらず選ばれることから逃げてしまう人も多い。最近では特にこの傾向が強いように感じる。神様も選ぼうとする人にことごとく逃げられてしまってはやりきれなかろう。ただし、いくら逃げ回っても神様から逃げ切ることはできない。であれば、やれるだけやってみたほうが面白くは無いだろうか。やれるだけやるとはつまり、誰かに自分を選んでもらい、選んでもらった人や組織に感謝し自分に自信を持って自分の進むべき世界のことを学んで行くことだ。そしてやがて今度は誰かを選んで新しい大人を作って行くことだ。こんなに面白いことは他にない。
 
 UFO神話とは大きくそれてしまったが、UFO特番が教えてくれた面白さだった。(三)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする