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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

準備が大切

2014-09-29 08:32:18 | 日記
 身構えているところに予想通りやってくる事態と、まったく思いも寄らない事態では心身に受けるダメージは大きく違う。大した準備では無いにしろ、いわゆる心の準備がほんの少しでもあれば冷静に事態の推移を観察する余裕が早い時間に生まれる可能性が大きくなる。しかし、心の準備が無いまま不意打ちを喰らうと動転して何の判断もできなまま右往左往するばかりになり、その時取った行動や取れなかった行動を後になって深く悔いることになる。「後になって」後悔する時間にさえ恵まれない場合もある。
 
 社会には様々な警鐘を発してくれる仕組みや組織があり、この世界に起きる現象を日々調査分析している。天候から地震津波さらには火山の噴火まで幅広くカバーしている組織の一つが気象庁だ。「予報」と言う形で彼らが情報提供してくれるおかげで多くの人は心の準備を含め何らかの準備を行うことができる。だがあらゆる自然現象を完全に把握できるほど神に近いわけではない。そのことは今回の御嶽山の噴火が物語っている。
 
 今年こそ山に登ってみたいと考えていた人々が週末と言えば雨になってしまったこの夏の登山をスキップして、さわやかな秋晴れの土曜に集中するように御嶽山を目指したとしてもおかしくない。天候の悪化による事故に注意を払う人はいても、噴火で命の危険にさらされることになろうとは、誰も予想しなかったことだろう。危機一髪助かった人たちもおそらく不意打ちによる心のダメージを癒すには長い時間を必要とするだろう。
 
 想定外の事態に巻き込まれないためには、あたりまえのことだが、出来る限り多くの種類のリスクを想定しておく必要がある。想定し対処の方法を考えておくことだ。考えるだけでなく実際に準備ができればより良い。ところが不思議なことに自分に都合の良いように想定するのが一般的な人のありようだろうと思う。災害や事故が起きても自分だけは被害にあわないと考えてしまうか、最悪の場合のみ想定してしまうために、そこから先のことを考えない。原発の運用を仕事としてやっていたプロの方々が真剣に打合せしても全電源が津波で失われてしまうリスクを想定することができなかったのだから、素人のわれわれが全方位のリスクを想定するのはかなり難しい。
 
 結局不意打ちを喰らうことが避けられないのだとすれば、不意打ちを喰らっても自分を失わず出来る限り冷静に判断できる精神を常日頃から作っておくことこそ、リスクに対する最良の準備なのかもしれない。しかし心を鍛えるのはたやすいことではない。というよりなかなか鍛えられるものではないのではないか。それでも危機に瀕して冷静でいられる人がいるのは事実だ。ヒントになることの一つは今回の御嶽山の噴火の状況を冷静に記録しTwitterやYouTubeに投稿している人の存在だ。危機が発生するや否や自分に何かの役割を与えてその役割を全うしようとする行為がその人を冷静に保っていると考えられる。誰か別の人のための役割であれば余計に自分を強く保っていけるのかもしれない。何のことは無い、どうやって会社を伸ばして行こうかと考えている結論と同じ結論に至ってしまった。
 
 想定外なリスクを想定して準備する極意は誰かのために行動を起こせる自分やチームを作っておく、ということになろうか。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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