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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

ワークライフバランス

2016-06-20 08:25:34 | 日記
 うちに犬がいた頃は、犬の散歩と称してご近所の細い路地をあちこちぶらぶらしたものだったが、犬がいない今となっては、ぶらぶらしていると怪しい男と通報されかねない。日中は会社にいて夜間とたまの休日しか家にいない人間にとって、ご近所は遠いところだ。どんな家が建っていて、どんな家族が暮らしているのか、最近はほとんど知らずに過ごしている。あまり良いこととは言えない。
 
 まだずっと若かった頃は昼休みになると会社の周囲を探索して歩いたり、異なる店のランチを食べ歩いたりしたことがある。たまたま私と同じように動き回るのが好きな連中と仲間になれたことが幸いした。昼休みが終わる前に戻って来られるギリギリのエリアまで遠出することもあって落ち着いた昼ごはんではなかったが楽しかった。自分が働いている街とそうやって触れ合っていたのだろう。残念なことに年を取って来ると同じいつもの店で飲んだり食べたりすることの方が好ましくなってしまい、新しい世界を開拓して歩く力が衰える。そのために職場周辺のエリアがどのように変化しているか、知らずに過ごしている。これもあまり良いこととは言えない。
 
 マスコミが運んでくるニュースは世界を知るため大切なものだ。危険な現場に飛び込んで事件の内側を伝えてくれたり、時間をかけて丹念に整理した情報を流してくれたりする。その大切で貴重な情報に接してどう判断しどう活かしていくかは、こちらの問題だ。単なる情報のかけらとして活かされずに聞き流されてしまうニュースは数多い。判断し活かす自分を持たないでニュースだけを喰い散らしてメタボのようになっている人もいる。
 
 日々の生活があって、その暮らしを補う形で職場や職場の仲間がいる、という当たり前の姿を住まいとは遠い職場のビルの中にいるとつい忘れてしまう。ともすると職場での振る舞いが人生のすべてのようになってしまう。そうなると日常的に地域に根ざした自分の生活があるわけでもないのでニュースに接しても活かす道が無い。
 
 週1回会社に来てくれる英会話の先生はハワイ生まれのアメリカ人だが、彼に言わせるとアメリカ人は日本人のように会社中心の生活は送っていない。一生一つの会社に勤め続けるアメリカ人は非常にまれだし、一日の大半を会社で過ごそうと考えているアメリカ人はほとんどいない、という。出来るだけ家に近い職場で働き、ランチを自分の家で取ったり、休憩時間は地域のスポーツ施設で楽しむなどというのはあたりまえのことだそうだ。銃社会のアメリカ人の考え方が何もかも良いとはとても思えないが、生活に根ざしたワークライフバランス的な考え方は見習うところがあるように思える。
 
 多少怪しいやつとみなされても、近所をぶらぶらして自分の住んでいる地域についてある程度頭に入れておくのはワークにばかりかかっている重みを多少なりともライフに回すきっかけになるかもしれない。(三)
 
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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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