🔵「木枯や跡で芽をふけ川柳」(川柳の始祖、柄井川柳の辞世の句)
辞世の句とは,先人亡き後も,この人の仕事やことばが、後世に生き続けることを願って読まれるものと云われできた。
柳井川柳の辞世の句も、川柳とともに後世に語り継がれて、いまも廃れる事はない。
🔵いま少子高齢化で、老人が増え続けている。かつて年寄りは、可愛いお爺さん、おばあちゃんとも呼ばれて、子供同様可愛がられた時があった。
ところが、いつのまにか年寄りが高齢者になり、後期高齢者になり、下流老人と化し、最近では、おひとり様と呼ばれて、社会から疎んじられる存在になってしまった。
🔵昔の年寄りは偉かった。パソコンはなく、車もなく、テレビもなく、コンビニもなく、社会保障もなかった。しかし多くの偉人が傑出した。一休や子規や漱石など昔の偉人の辞世の句が、改めて注目を集める所以だ。
🔵そこでいまの高齢者は、すべからく早めに自分の遺言書(エンディング
ノート)をしたため、死後、社会に迷惑が掛からぬよう、晩学に努めたらどうだろう。そんな高齢者の取り組みが、やがて知的な高齢社会を創りあげていく事になる。(91歳無敵老人Yama)
⚫️標題の写真は、一休寺の禅苑形式の方丈庭園。(一休寺など撮影は、Yama) . . . 本文を読む
🔵月日の足取りが早い。・ウクライナ戦争の1年経過、・日銀総裁の交代、・H3ロケット打ち上げ失敗・文化庁の京都移転、・岸田首相のウクライナ電撃訪問
あっという間の5ケ月だった。
G7広島サミットを目前にして、加盟国の担当相会合が日本各地で始まった。岸田総理は、G7サミットの最後の根回しのため、鋭意、世界の主要関係国を歴訪、日本の立場と主張を伝える。ご苦労な事だが、わざわざ出掛けての相手首脳との対面作戦は極めて効果的だ。国民の内閣支持率は、5割を回復した。
🔵ここ一番は、コロナパンデミックの終息である。5類へ移行が決まった。いよいよマスクなしのインバウンドが再開される。
既に4月には200万人近い外国人が来日。一挙に日本の消費経済に明るさが戻ってきた。この4年間、悪病神コロナは、日本や世界経済に大きな打撃を与え続けて来た。在宅勤務やズーム会合が常識になりつつあつたが、平常に戻るやコロナ時の在宅勤務が手抜きに思えて、従来の対面営業に戻ると言う。
🔵「仕事とは顧客創造である。常に顧客満足を創り、継続的に信頼関係を構築する事である」
やはり対面と対話、差別的で魅力的な商品サービスの提供が、日本生産、日本営業の真髄である。
コロナに乗じて市場拡大してきた人的大国中国を相手にする場合、
全てに手を抜かない「利他」と言う日本流顧客戦略が有利に作用する。
アフターコロナの平常に期待したい。 気配りに「今度」という言葉はない。(Yama)●標題の写真は、大阪市庁舎玄関を飾る市中デザイン学校生徒創作になる大阪市のシンボルプレート。
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🔵「風疎竹に来たる,風過ぎては声も留めず」(風が吹けば竹林は騒ぐが、過ぎ去るともとの静けさに帰る)
最近、都心の百円ショップを訪ねると、ほとんどの商品の生産地が日本に戻り、生産地の中国は、ほぼ姿を消した。
何かが変わりつつある確証だろう。
しかしサプライチェーンの再構築は、当面日本の大きな課題だ。
しかしこれを機に低額商品から高額のPCや弱電や車まで、モノづくりのノーハウを習得した中国は、忽ちにして世界最大のモノづくり生産国に変貌した。🔵その中国はこの10年間、急速な経済発展を遂げ14億と言うマンパワーを背景に、GDP世界第2位の大国にのしあがつて来た。
日本の尖閣問題も、米中の台湾問題も、米中の覇権問題も、振り返えれば自由先進国が、サプライチェーンを中国に委ねた事に起因しているように思えてならない。ただしこれに関する日本の通商戦略的な反省の弁は聞こえて来ない。何かと閉鎖的と言われてきた日本の在り方が、いま問われている。通商も外交も老化や劣化は困る。常に老練であって欲しい。(Yama)●濛濛淡淡六十年、末後に糞をひって梵天に捧ぐ(一休和尚)
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🔵私どもの友国タイには、古くから国民の間で歌い継がれてきた「国王讃歌」がある。「高徳な国王」(その訳文のごく一部)「国王は、私たちタイ国民が健やかに暮らすようにと願って下さる。国王は、さぞかしお疲れに違いない。なぜなら仕事が大変だから。今日まで休んだことがない。なんと私ども国民は幸せなのでしょう。」いかに国王が、タイ国民から敬愛されているかよくわかる。
🔵既にタイ国には、日本から大手企業はじめ約6000社が進出、タイの自動車産業は年産200万台を誇る。そんなASEANの経済中進国タイで何故,軍事クーデターが相次ぎ、国政が安定しないのか。いささか平和ボケの日本人には、とても気になる。しかしタイでは、王国の統治と政治は別物で、厳然とした王制のもと時に政治闘争が起こり、時に軍事クーデターになると言う。しかしタイの人達は慣れた物で、軍事クーデターも選挙活動ぐらいにしか捉えていないふしがある。そのタイの事情を知らない人たちが、自分たちの尺度や世界標準で他国の事をとやかく言うのはいかがな物かと言う説も多い。
🔵タイに進出した日本企業やロングステイする日本人は、タイのために企業進出や長期滞在しているなどのおこがましい考えを捨てて、すべからくタイで仕事をしたり住まわせていただいていると言う,日本人本来の謙虚さが欲しい。
「やはりタイの事は、タイの人に聞け」ということか。(Yama)●標題の写真、タイのクデターへの市民デモの一齣。
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⚫️辞世の句と言えば、遥か昔の偉人が残した人生の遺訓を思い出す。現代で言えば、あながち遺言といえるだろうが、デジタルな超近代化社会の世知辛い現世では、身の回りの世事に纏わる話が殆どで、とてもとても世の人々に教訓を垂れるような価値ある話は少ない。
⚫️「いまわの際に言うべき一大事はなし」作家の山田風太郎は、辞世の句で先のような一句を残した。
22年前の2001年に生涯を閉じたが、「いまわの際になにもない」と言いきれるだけ、現世を逞しく生き抜いてきた完結感が伺えて、その人生力学に敬服する。
⚫️改めて昔の偉人や傑人の「辞世の句」には、人の心を揺さぶる力がある。それはその言葉に、価値ある人生の全てが裏うちされているからだろう。(Yama) ●標題の写真は仁和寺の御門(撮影Yama) . . . 本文を読む
🔵春風や闘志いだきて丘に立つ(高浜虚子) 春爛漫の4月、今年も新しい卒業生が企業の門をくぐる。
折からのコロナパンデミックが後退し、3年振りの対面入社式が随所で行われた。
テレビ報道によると、入る方も受け入れる方も格別の心情がうかがえる。
少子高齢化で日本の国際競争力の再構築が急がれる折から、新入社の人達に賭ける期待は大きい。
年功序列はないに等しい。群雄割拠のなかで、逸材が輩出する土壌が整いつつある。
🔵いま日本経済は、厳しい国際競争の渦中にある。そこで勝ち抜くためには、実績を持つキャリア世代が、新しいデジタル世代とともに変革を目指す事だ。
戦後昭和の日本の若い頭脳に海外の新しい波が相乗して,世界企業ソニーやホンダを輩出した戦後の経済環境と類似する。今後の日本経済の命運は、若いデジタル世代の逸材を社会や企業がどう育むかにかかっている。
これから10年先の日本経済の飛躍的な変貌に期待したい。(Yama)⚫︎表題の写真「金閣寺」(撮影、Yama) . . . 本文を読む
🔵山笑う ふるさとびとの誰彼に(憲吉)お彼岸もすぎ春まじか,川辺の桜はほぼ五分咲き、観光で訪れた外国人の姿が多くを数える。
学校は春休み、お役所は年度末,いずこも総決算月で1年の始末に忙しい。慌ただしい中にも日一日と春が近ずく。1年の中で,こんなに幸せを感じる時はない。
🔵日本の新年度予算が決まった。日銀総裁も決まった。文化庁の京都移転も終わった。子供庁も発足する。
岸田総理は念願のウクライナ訪問を果たし広島サミットに挑む。岸田内閣の支持率が回復した。国民が政府の脚を引っ張っていて、政治が進むはずはない。ウクライナ戦争以来,目が外に向きがちだったが、此処で国情に思いをいたし足元をしっかりと見つめ直したい。迫りくる台湾問題やアジアやASEAN諸国との関係をもう一度深く掘り下げたい。春4月、世界はこぞってビジネス新年を迎える。改めて皆さんと日本とアジアの最新データ(図説)を読み解きたい。(Yama) . . . 本文を読む
🔵戦後78年になる。戦争の廃墟からスタートした割には、うまく行き過ぎた日本の現実がある。
それは、戦後昭和をゼロから構築した今は亡き先代世代のお陰と言っていい。
極く現実的には、朝鮮戦争景気など戦後すぐ経済再起の端緒となった国家的な運気が、この国の再興を大きく左右したと言っていい。
加えて吉田茂はじめ当時の政治家による政治外交主導により、米軍傘下での経済再興に国家予算を集約出来た事が、GDP世界第2位に
押し上げる成功要因になったことは否めない。
戦後ゼロからスタートした私どもの家計もお国の施策のお陰で購買力がつき、経済力も拡大してモノも毎月毎年増え続けた。
しかも古来からモノを大事にする国民性は、本来捨てる文化をもっていなかった。そこへ大量生産大量消費の現代的な消費文化が普及し、ますますものは増え続けた。
🔵そして途中で捨てる文化、リサイクルというメカニズムが生まれて来た。しかし古い世代は、いまだ新しい消費文化、リサイクル文化になじめずにいる。そこへ登場した新しい考え方が、日本古来の禅文化に由来する「断捨離」である。高齢者が長い人生を見直す事によって、禅の教え「空」に近ずく事が出来ないかという試みでもある。
虚ろに過ごす高齢者が多い中に、人生を考えて過ごす高齢者が増えるという事は、画期的な出来事と言っていい。
(Yama)
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🔵海外ロングステイが台頭した2000年初頭、タイ王国の政府関係筋は、日本の団塊世代700万人の一斉定年を予測。いかに多くの日本のシニアを海外ロングステイヤーとして取り込むか、「華の2007年問題」と呼称して、その受け入れ準備に余念がなかった。
おりしも「失落園」の作家の渡辺淳一さんは 、集団退職が予定される団塊世代に対して、「従来の静かな定年シニアでなく、
活動的なプラチナ世代たれ。定年後は、お洒落で素敵なワルの不良熟年であって欲しい」と檄を飛ばした。
🔵だが経済界の要請で団塊世代の一斉定年は見送りとなり期待はずれに終わった。その時の女性タイ観光庁総裁の失望に包まれた横顔を忘れる事はない。あれから既に15年が経つ。2016年には、日本を代表する経済誌「週間ダイヤモンド」が、その特集号で
「日本の団塊世代は、戦争を知らない苦労知らずの逃げ切り世代」と揶揄して話題を集めた。
🔵その団塊世代全員が,75歳の高齢者入りする。そこで問題提起されたのが「2025年問題」である。その核心は、日本のシニア800万人が一斉に75歳の高齢者になるに当り、社会保障費の増大など新たな社会問題が危惧される。
これをどう克服するかが問われる。(Yama)ーーー●(表題の画像は、京都醍醐寺三宝院の仏像) . . . 本文を読む
🔵戦後78年が経つ。世界の二極化が進むなか、英知による妥協で世界の平和が続いていた。
人々は、世界的大戦はもう起きないと信じていた。そこへ突如として覇権国ロシアが隣国ウクライナに侵攻。
これを契機にアジアでは、米中の台湾問題が急浮上、台湾がアジアの核心となった。
🔵「戦争に勝者無く,敗者しかいない」戦争に遭遇した国民は、勝敗問わず戦後の苦衷に苛まされ続ける。
因みに80年前の大東亜戦争では、軍人と民間人を含め310万人の日本人が亡くなり、多くの人々が家を失った。悲しみはいまも続く。戦争ほど無残なものは無い。しかも高齢化で戦争を知る日本人が総人口の2%を切った。そして時は、戦争の痛みまで忘却の彼方へ持ち去ろうとしている。しかも戦争は悉く忘れた頃にやってくる。
🔵作家城山三郎さんは著書「人生の流儀」で「時代に合わせて生きるのではなく、わが正しい生き方をしかと選び、根気よく歩み続ける。そうした骨太な人生に時代の方から頭を下げて歩み寄ってくる。」と語る。 何はともあれ台湾が安泰であって欲しい。(Yama)●(表題画像の提供、台湾観光庁) . . . 本文を読む
🔵雛祭る都はずれや桃の月(蕪村)、 春3月となれば、閉ざされた冬世界から一挙に視界が広がる。試みに3月の暦を紐解くと、春を告げる「啓蟄」は3月5日から19日頃とあり、「二十四節気」に由来するとある。
その「二十四節気」とは、4つの季節の立春、春分、夏至、冬至と、更にそれを6つに分けて1年を24に等分したもので、太陽が移動する天球上の黄道を24等分したものとイコールする。太陽の日長の変化や、地球に届く太陽の光量に関わる暦とされる所以で、極めて科学的、合理的に作られている。
しかも季節の訪れを一歩先んじて察知する事ができるため、農耕には昔も今も欠かす事のできない目安となっている。
🔵この「二十四節気は、古く紀元前の中国で生まれたとされ、現代のデジタル社会でも人々はその恩恵に浴し続けている。改めて人類の歴史と、深淵な英知に脱帽することしきりである。しかしその中国とは、何かと世界を分断して対立する悲しい現実がある。中国で生まれた素晴らしい太陽暦のもとで、世界共通の平和な生き方が出来ないものか願ってやまない。(yama) . . . 本文を読む
🔵コロナパンデミックの3年間は、人々の消費行動を大きく変えた。
中でも海外旅行は、この3年間,防疫対策のための渡航制限で、ほぼ全滅状態だった。
識者によると一度大きく変わった消費行動は、なかなか戻りずらいという。
🔵にも拘らず、世界的な観光国タイのインバウンドが、大きく回復しつつあるという。
かって年間4000万人の外国人観光客を招き入れて、常に世界のベスト4を維持してきた実力と言えるのだろうか。
今年は1500万人まで回復すると予測する。
「海外の旅は、さまざまな出来事があり、思わぬ生に巡り会う」
「生きがいは、若いうち程、深く考え味わうことが出来る」
「旅は、無意味がいい。」と作家、城山三郎さんは著書「人生の流儀」で述べている。
🔵「タイの事はタイに住まう人に聴け」という。そこで永らくタイに暮らすロングステイヤーの先達
中西英樹さんに今後の日本人の海外旅行、なかんずくタイ旅行について聞いた。(Yama) 先ほどタイ・チェンライの中西さんからメールを頂いた。タイの気温は最高30℃、最低15℃との事。日本は、寒の戻りで関西5℃、東京は小雪、
常夏のタイが羨ましい。
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●年老いての社会貢献活動でしばしはタイに赴いたが、タイ料理の辛さには大変苦労した。そこでタイをはじめ東南アジア諸国(ベトナムを除く)が、言語や食習慣で伝統的にインド文明圏に属する事を知った。
●かつて私は、インドの王侯文化のマハラジャに大変な興味を抱いていた。50年程前、知人のテレビ局の制作者にマハラジャの取材に誘われたが、時間が取れず未だインドの地を踏んだ事はない。
その憧れのインドが、いま次の世界を担う大国として脚光を浴びている。
●そのインドで日本新幹線の建設工事が始まり、27年に開業する。
日本提唱の「平和で安全なインド太平洋戦略」は、日米豪印が主要国として連携して、その枠組みが拡大しつつある。
特に日本は石油の動脈をインド洋のシーレーンに100%依存しており、インドとの連携は素晴らしいの一語に尽きる。
●現地事情に精通した北条語録にご注目頂きたい。(Yama)
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🔵 ロシアのウクライナ侵攻が1年に及んで、世界の安全が大きく揺らいでいる。出来事は往々にして連動する。
第2のウクライナ戦争は、絶対阻止しなければならない。
広島サミットの主催国日本としては、日本独自のアイデアを提起しウクライナ休戦を実現したい。題して「ドッキリ、広島サミット大作戦」
実現化のために口外無用と願いたい。
🔵さてさて、その「ドッキリ」のプロット(荒筋)とはーーー
1)プーチン大統領には、関連するG8首脳として特別招聘する。
2)国連事務総長とトルコ大統領を特別ゲストとして招聘。
3)併せてウクライナ大統領を特別ゲストとして(秘密裏に)招く。
4)サミット2日目、岸田首相の緊急動議で「特別ゲストの出席」を図り、
前出の枢要な人たち全員が会場入りして席に着く。
プーチンとゼレンスキー両大統領のドッキリが実現、岸田首相が2人に握手を求める。
全員立ち上がっての拍手が鳴り止まない。
岸田首相がウクライナ休戦の緊急動議を発議「世界はいま平和を求めている、
第2次世界大戦はこの広島(原爆)で幕を閉じた。」
賛成多数、満場一致で採択と行きたい。
5)プーチンとゼレンスキー両大統領から、両軍に広島発の緊急停戦命令が出される。
🔵再び、世界に平和が戻ってくる。
折角の広島サミットが開かれるにあたり、G7に相応しくウィットに富んだ休戦案を提案した次第。実現を心待ちにしたい。(Yama)
●本文に使用の写真出典:1)ベトナム戦線(JIJI):2)開高健(朝日新聞)Thanks!
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🔵「梅一輪一輪ずつの暖かさ」「梅は百花の魁」
大阪城公園の梅が、連日の寒さにも拘らず、ほころびを見せ始めた。
梅一輪の開花にも、微かな春の到来を感じさせる。
日本では年初に咲く梅の花を兄弟に見立てて、その年に咲く「花の兄」と言う。
いつもの事ながら、春の到来を体感するたびに「日本の四季」をもたらす自然の素晴らしさに感動する。
やがて日本全土に「山笑う」「風光る」本格の春がやって来る。
戦禍のウクライナにも、麗しい春が戻ってくれるよう天上の神々にお願いしたい。(Yama)
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