goo

おみやげ

 何度も繰り返すようだが、今年の短い夏休みは旅行などには出かけず、だらだらすごした。子どもが小さい頃は、夏休みと言えば毎週日曜ごとに海や山へ出かけていた。今思えばご苦労なことだが、当時はそうやって子どもたちといろんなところへ行くのが楽しくて仕方なかった。子どもたちにすればただ連れ回されただけで、つまらなかったかもしれない。私の単なる自己満足に過ぎなかったかもしれないが、とにかくよく出かけた。
 それが娘が高校生になったくらいから徐々に出かけなくなった。夏休みになっても家族で旅行に行くなんてことはなくなった。妻や娘は個別でちょこちょこ出かけるようになったので、わざわざ家族で出かける必要などなくなったのかもしれない。そのおかけで私は、去年京都で2泊3日したのを除けばここ数年、籠の鳥状態で家以外のところで寝たことなどまったくない。最初の頃は寂しい気もしたが、もうだいぶ慣れっこになって、今度の休みもどこかに出かけようなどとは思わなかった。慣れというものは恐ろしい。
 しかし、この季節、私が出かけなくても塾の生徒が家族旅行に行って、その楽しみのおすそ分けをしてくれるから、それだけでも憂さが晴れる。いろんな所へ行っておみやげを買ってきて私にくれる生徒も時々いる。

 

これは両方とも大阪のUSJに行った子どもたちのおみやげだが、左は今年で5周年になるお祝いのクッキー、右は塾生でもある姪と甥が私の家族一人一人に買ってきてくれたスヌーピーの人形とその後ろがバームクーヘン。これを見て、もうできて5年も経つのかと何だか感慨がわいたが、私は未だにUFJ銀行との区別がはっきりしない。時々間違えては失笑を買うが、リピーターも多いようで、それなりに楽しい場所なのだろう。私など、USJはおろか東京ディズニーランドにも行ったことがないので、テーマパークの楽しさなどまったく見当も付かない。

 

これは静岡の富士急ハイランドに行った生徒が買ってくれたおみやげだ。「呪いの書」などとおどろおどろしい名前が付いているので受け取ったときは「何だ?」と思ったが、開けてみたらクッキーだった。意表をついてなかなか面白かった。でも、生徒がこんなものをくれると私に何か恨みでもあるのかしらと、ちょっとばかり肝を冷やした。

 

これは中国に単身赴任している父親を訪ねていった小学生のおみやげだが、どう見てみてもロシアのこけし、マトリョーシカだ。絵柄もロシアなんだか、中国なんだか判然としないが、まあ可愛いから細かいことはどうでもいい。生徒の前で、一つ一つ取り出していったら全部で5体になった。最後は1cmくらいの高さで顔など目と口が点々と描いてあるだけだが、一応人間の顔らしくなっている。なかなか趣深くて愉快なおみやげだ。
 うれしくなってほかの生徒にも自慢して見せたのだが、中に一人面白いことをした女子生徒がいた。


取り出した5体を私が横に並べておいたら、いつの間にかトーテムポールのように縦に乗せていた。「おお、こんな風に重ねるのもなかなかいいじゃないか」、と私は思わず唸ってしまった。美術部に属する彼女はやはり発想がやわらかい、私などにはとても考え付けない。
 いろんな子がいて、本当に楽しい。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )