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冷しそうめん

 妻は今年初めてのSMAPコンサートに出かけた。横浜の日産スタジアムで行われる2日目のコンサートに満を持して、娘と出かけた。1日目のチケットも取れたようだが、娘の都合が付かず断念したと言う。妙に抑えが効いていて気持ち悪いくらいだが、自分で行かなくてもいいと言うんだからいいんだろう。あまり追求すると面倒なことになるからやりたいようにさせておくのが一番だ。
 妻が出かけていったところで何も困ることはないが、ただご飯をどうにかせねばならないのだけは厄介だ。どこかで外食をすれば簡単だが、夜食事に出かけるのも最近億劫になっているので、それなら自分でできるものを適当に作ってやれという気になった。と言っても私にできるものなんて限られている。今の時期ならそうめんだ。今までに何度か作ったことがある。随分前のことだが、何とかなるだろう、と軽い気持ちで作り始めた。
 家にあったのは、どこからかお中元で頂いた「小豆島手のべ半生そうめん」。『厳選された小麦粉を使い、慶長年間より小豆島に伝わる巻き込み引延ばし法にて製造し、天日も利用して乾燥させたそうめんを再び生麺に戻したものでございます。語り継がれた秘伝の手法を基に半生そうめん独特の風味と他に類をみないこしの強さとたいへんまろやかな舌ざわりをご賞味ください』と書いてある。しかも、ご丁寧なことに茹で方まで解説してある。それに従って作ってみた。

①ゆでる前に必ずそうめんをお好みの長さに切って下さい。

  

②鍋にお湯(2ℓ)を沸騰させ、切ったそうめんをほぐしながら入れて下さい。

 

③そうめんを入れた後、ふきこぼれやゆで過ぎに気をつけて、約4分前後ゆでて下さい。

  

④次にざるに上げ、冷水にてよく水洗いして下さい。水洗いによってそうめんが引きしまり、小豆島そうめん独特のこしの強いそうめんが出来上がります。

  

⑤ゆで上がり後は、お早めにお召し上がり下さい。

 


何とかできた。私にしては順調に出来上がったのだが、ざるにおろした麺を水洗いするときに最初麺がものすごく熱かったのにはびっくりした。迂闊にもいい加減な気持ちで麺の中に手を突っ込んだところ、やけどしそうになるほど熱かった。こうした危険をものともせず、毎日妻が食事を作っていてくれるんだなと改めて感謝の気持ちがわいた。
 まあ、味のほうは誰が作っても代わり映えしないだろうなどと、高をくくっていたのだが、最初に食べた父がはかばかしい評価をくれなかった。えっ、と思って私も食べてみたのだが、あまりおいしくない。数日前に妻が作ってくれた時は「おいしいそうめんだな」と言っていたのにまったく違う。何が違うんだろう・・・
 SMAPと藤原竜也のことしか頭にないようだけど、やるときはやるんだな、と妻の実力を見直したそうめん作りだった。
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